ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ミルンヤンマ 2017<9月①>

2017-09-29 | ミルンヤンマ

<9.29>

意地でも

8月下旬、ミルンヤンマの産卵撮影に行く谷で2♀を撮影して、今年も順調と記しましたが、その後はさっぱり。
9月は週2回のペースで観察に行きましたが、♀の出現率は極めて低調で、そもそも個体数が少ないようです。
例年のポイントには現われず、コシボソヤンマの産卵終了の中旬以降、シャッターを切れない日が続いています。
行く日が悪いのか状況を見極めたい一方、意地でも産卵を撮影したい気分。当地は最後のつもりで行きました。

まずは、上旬の産卵から。これまで9月に撮影したのはこの♀のみ。全く落着かず数秒間で姿を消しました。

♀ 産卵

2017.9.5 神奈川県

さて、前日は大雨でしたが、当所では流れが急になることはありません。谷の気温は低く20℃前後で推移。
10時頃、いつもより下流で探雌行動が見られ、場所を変えて待機。11時20分頃、久々に♀が現われました。
2分程周辺をうろうろして倒木の陰に入り込みます。先日、見失った辺りで着地を見ないと分からない所です。

♀ 産卵


接近すると1分程で産卵を止め、すぐ上の葉の裏で休止しました。かなり老熟した個体です。

♀ 静止 産卵休止


降り立つ直前、腹部を曲げて産卵を試すような動き


産卵意欲が旺盛のようで、2分もしないうちに降りてきて産卵を再開しました。

♀ 産卵










約19分経過、接近し過ぎてしまい再び産卵を中断しましたが、飛び去ることはありませんでした。

♀ 静止 産卵休止




今度も短い休止、約4分半で降りてきました。余程気に入ったのか、同じ倒木の同じ断面で産卵再開です。

♀ 産卵










倒木の下に潜り込むと、姿を確認するのが困難な状態です。死角になり、探雌の♂も見つけることができません。
反対側に出てくるところを待っての撮影です。産卵時間は、短時間の産卵休止を含めて約55分間でした。
諦めずに行って最後に落着いた♀が現われ、ゆっくり撮影することができました。



♀ 静止 産卵休止

2017.9.29 神奈川県

コメント
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