<9.2>
足止め後
迷走した大型台風の余波で関東もあちらこちらで豪雨が発生、足止めされているうちに早くも9月になりました。
晴れ間が広がり、取り敢えずルリボシヤンマの産卵撮影です。しかし、気温は高いままで産卵時間が読めません。
前回10日前は15時過ぎでしたが、到着時の14時前にすでに産卵中。8分程で飛び去って目撃はこれのみ。
その後、16時半まで待機しましたが、♂も♀も来ませんでした。地域の最高気温33℃、現地は30℃。
13時50分頃 到着時にはすでに産卵中 複眼に青みがある個体
なかなか撮れる場所に来ない 産卵の終盤であったか8分程で姿を消して戻らず
2024.9.2 東京都
<8.26>
台風前に
相変わらず気温が高いままですが、台風の接近前にミルンヤンマの産卵撮影です。当所は風の影響を受けません。
産卵を見ない日も度々ありますが、早めの正午前から待機して、過去に例のない6回もの産卵を目撃しました。
ただし、落着いたのは14時半以降の2♀のみ。以下、滞在した4時間の記録です。最高気温33℃。
到着時に流れ沿いにぶら下がりを見て回ると♂は高い所の1頭 帰るまで活動せず
12時10分頃 最初に目撃した葉陰の♀ すぐに飛んで見失う
12時20分頃 上の♀を探していると別の♀が生木で産卵 敏感で2分で飛び去る
12時35分頃 下流で多分同じ♀を発見
すぐ下の朽木に降りて約3分間産卵して移動した
12時45分頃 上流に向かった♀を探していて、産卵に気付かずに飛ばしてしまう やや高い枝に避難
約10分後、腹部の屈伸運動を開始 その後5分程静止して降りてきた
13時5分頃 すぐ下の朽木で産卵を再開したが、転々と移動
まだ若いのかここでも落着かず、1分程で見失って行方不明に
14時25分頃 やや若い♀が静止していた この♀は産卵していない これまでの約1時間半は目撃なし
14時30分頃 上流に引き返すと数分前はいなかった♀が朽木で産卵していた
下側に潜って完全に落着く 漸くゆっくり撮影
時々休止しては産卵を続ける
発見して1時間後 産卵を止めていたが、飛び去らずに休止していた
15時頃 上の♀を撮影中、近くの朽木で産卵した♀は6分程で飛び去ってしまう
15時15分頃 産卵してもすぐ中断する♀がやや低い枝に止まった 左前翅が欠けているが綺麗な個体
2分程で腹部の屈伸を初め、近くの朽木に降りるのはまず確実の状況
狙っていた朽木でやっと落着き、約20分間産卵 樹上に消えたのを見届けて終了
2024.8.26 東京都
<8.23>
雑種の可能性
ルリボシヤンマの産卵を待っていると、老熟したクロスジギンヤンマが池の中央に降りたって産卵を始めました。
胸部側面の黒色条が異常に細く、ギンヤンマとの種間雑種である通称スジボソギンヤンマの可能性があります。
撮影した画像のみで同定は困難で、クロギンの特徴が際立っているので黒色条が細いだけの個体かもしれません。
複眼が黒化して翅がかなり傷んだ老熟♀が産卵
2024.8.23 東京都
<8.23>
しびれを切らして
連日の激しい雷雨発生でおいそれとは出かけられません。高い気温が一因で、夕方も気温が下がらない傾向です。
しびれを切らして一か八かルリボシヤンマの産卵撮影に行くと、予想より早く15時過ぎに♀が飛来しました。
しかし、警戒心が強く1、2ヵ所で産卵する度に池外に飛び、望む位置に来ないまま10分程で行方不明でした。
気温が高く♂はまったく飛びません。一方、年々個体数が減っているのも事実です。最高気温33℃。
15時15分頃 気温32℃でも今季の第1号の産卵
10分程で林に飛び去る
2024.8.23 東京都
<8.17>
8月のぶら下がりヤンマ
台風が去って気温が急上昇、日中のトンボの活動は期待薄です。都区内の公園のぶら下がりヤンマに行きました。
地元情報によると8月になって見なくなったとのこと。実際、7月末日、8月11日に行って目撃ゼロでした。
いくら何でも、この時期に一斉に姿を消すとは考えられず、何度も見て回りましたが、やはり見つけられません。
諦めての帰り道、外周道路から公園の敷地内のマルタンヤンマ1♀を発見。貴重な1頭でした。最高気温37℃。
7月は例年より多くのマルタンを目撃しましたが、8月の急減は7月上旬から途切れのない高気温によるものか。
♀のぶら下がり 体長がやや長い個体 最盛期には撮らずに見送ることがあっても今となっては貴重な存在
数分後、木漏れ日が射し始める
2024.8.17 東京都