鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

今年の決勝戦ではどんなドラマが待っているのだろうか

2015年10月30日 | Weblog
明日決勝のナビスコ杯、対戦成績では鹿島有利も…今季リーグ戦でG大阪に2敗
2015年10月30日(Fri)12時05分配信
photo Getty Images



鹿島の柴崎岳(左)とG大阪の遠藤保仁(右)【写真:Getty Images】

 ヤマザキナビスコカップ決勝が31日に行われ、2012年以来の優勝を目指す鹿島アントラーズと連覇を目指すガンバ大阪が対戦する。

 鹿島とG大阪は今大会、ACL出場によりグループステージは免除され、決勝トーナメントから参加していた。鹿島はFC東京、ヴィッセル神戸を破り決勝へ。G大阪は名古屋グランパス、アルビレックス新潟を破り決勝へ駒を進めている。

 両者は2007年にはヤマザキナビスコカップ準決勝で対決している。第一戦はG大阪が1-0で勝利し、迎えた第二戦は鹿島が3-2で勝利したものの、アウェイゴール差でG大阪が決勝に駒を進め、鹿島は準決勝で涙を飲んでいる。

 鹿島にとっては因縁深い相手となるが、対戦成績では29勝10分20敗と分があるものの、今季はG大阪にリーグ戦で2敗している。G大阪にとっては良い印象を持って戦いに挑むことになるかもしれない。

 しかし、一発勝負の決勝戦は何が起こるかわからない。昨季のヤマザキナビスコカップでは2点リードしたサンフレッチェ広島が、G大阪に逆転され優勝を逃している。果たして、今年の決勝戦ではどんなドラマが待っているのだろうか。

【了】


「一発勝負の決勝戦は何が起こるかわからない」と記すフットボールチャンネルのプレビューである。
リーグ戦では2敗しており、昨年からの公式戦での対戦は4連敗中である。
これは、鹿島が不利と考えるも致し方がない。
この逆境を撥ね除けて、勝利を掴み取りたい。
また、2007年の対戦では、1勝1敗ながらアウェイゴールの差で敗退した過去もある。
この試合は、アウェイでの試合にて、1度CKの判定となったジャッジがPKになり、失点したという因縁がある。
レフェリーの笛に泣いたとも言えよう。
今回はそのようなことはないようにお願いしたい。
この大舞台の笛を吹く主審は誰になるのであろうか。
期待と不安を胸にスタジアムに向かいたい。

優磨、役割を全うし今度は勝利に貢献したい

2015年10月30日 | Weblog
鹿島19歳スーパーサブ鈴木優「今度は勝利貢献を」
[2015年10月30日7時8分 紙面から]

 鹿島の19歳FW鈴木優磨が大舞台で再現弾を狙う。

 ナビスコ杯決勝で戦うG大阪は、9月12日のリーグ戦でプロ初出場初得点を決めた相手。クラブでは04年の増田誓志以来2人目の高卒新人デビュー弾も、試合は1-2で敗れた。「役割を全うし今度は勝利に貢献したい」。今季は入団1年目ながらスーパーサブに定着、リーグ5試合2得点。決勝もベンチスタートでチャンスをうかがう。

鹿島・優磨がナビスコ杯V宣言「負ける相手じゃない」
 鹿島は29日、31日のナビスコ杯決勝・G大阪戦(埼玉)に向け約1時間半の調整。J1リーグ戦で5戦2発と売り出し中のルーキーFW鈴木優磨が「負ける相手じゃない」と強気に言い放った。9月の対戦時にはJ1初出場&初得点を記録しており、次戦でも“ラッキーボーイ”としての役割を果たす。初めてベンチ入りした7月のFC東京戦以来、ひげを伸ばしており「今季が終わるまではそらない」と好調維持を誓った。 (鹿嶋市)
(紙面から)


鹿島ルーキー鈴木優、途中出場濃厚も「自分の役割全うする」
ナビスコ杯決勝 鹿島―G大阪 (10月31日 埼玉)

 鹿島FW鈴木優がラッキーボーイになる。31日に行われるG大阪とのナビスコ杯決勝へ向けて調整したルーキーは「自分の役割は決まっているんで、全うするだけです」と意気込んだ。

 G大阪は9月12日のリーグデビュー戦でゴールを決めた縁起のいい相手。「小学生の頃から大きな大会に強く“お祭り男”と言われていた」という19歳。途中出場が濃厚だが“キラー弾”を決めてチームに3年ぶりタイトルをもたらす。
[ 2015年10月30日 05:30 ]


メディアのスポットを浴びる鈴木優磨である。
ガンバ戦でのリーグ戦デビュー弾は鮮烈であった。
明日のナビスコ杯決勝でも決めてくれるのではなかろうか。
「小学生の頃から大きな大会に強く“お祭り男”と言われていた」とのこと。
この大舞台、もう整っておろう。
優磨のゴールに期待したい。
楽しみである。

いつもどおり行きましょう

2015年10月29日 | Weblog
[鹿島]Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝戦に向けた、現在の雰囲気は
 29日、火曜日からJリーグヤマザキナビスコカップ決勝戦に向けた練習を繰り返してきた鹿島は、3日連続の紅白戦で試合に備えた。今季のリーグ戦ではG大阪に対して1度も勝利できず、悔しい思いをしてきただけに、選手たちの集中力も高く、リベンジの意識は強い。選手たちは、石井正忠監督や大岩剛コーチの指示に鋭く反応していた。白熱の紅白戦を終えたあとは、セットプレーの守備を確認。その後、GKを含めた全員でPK練習を行い、鹿嶋での最後のトレーニングを切り上げた。

「いつもどおり行きましょう」

 史上初のJ2勢同士の対決となった11年度天皇杯決勝以来の大舞台となる中村充孝は、ひょうひょうと報道陣に平常心を訴えた。チーム全体で、オンとオフの切り替えがうまくできており、表情の硬い選手は一人もいない。チームは良い状態で埼玉に向かうことができていた。
(鹿島担当 田中滋)


三日連続の紅白戦を行った鹿島である。
ガンバ対策は万全と言ったところか。
表情が硬い選手は一人もおらず、チームの雰囲気も上々の様子。
決戦に向けて平常心で挑む。
楽しみな一戦である。

一致団結して、3年ぶりの決勝に向かう

2015年10月29日 | Weblog
【鹿島側プレビュー:ヤマザキナビスコカップ決勝】一致団結し6度目のタイトル獲得を!
ヤマザキナビスコカップ



3年ぶり6度目のヤマザキナビスコカップ優勝を狙う鹿島


23度目のヤマザキナビスコカップにおいて、鹿島アントラーズの決勝進出はじつに9回目。過去、5勝3敗という成績を残してきた大会で、6度目のタイトル獲得を目指す。

ただ、対戦相手は難敵だ。決勝にまでのぼりつめたチームである以上どこが来ても簡単ではないが、特に鹿島にとって厳しい相手となるのがこのガンバ大阪だろう。なにしろ昨季の3冠王者に現在公式戦4連敗中。巧みな試合運びを身上とする鹿島のさらに上を行くゲームコントロールで勝利を奪われてきた。

それでも、直近の対戦(明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第10節)では1-2で敗れたとはいえ、これまでの鹿島とは違う姿勢を見せられたと、石井 正忠監督は手応えを感じていた。
「自分たちでリズムを崩すまでは良い戦いができていた。今までとは違うところを見せられたと思います。それをできるだけ長くやりたい」

確かに、2トップが前線からボールを追いかける戦いは、シーズン途中に監督が代わったことで鹿島に復活したやり方だ。それまでは、縦関係だった2トップを横並びに変更し、より強いプレッシャーを相手にかけようという意図があることを示す。相手のミスを待つのではなく、自ら主体的にボールを奪い、できるだけ長い時間ボールを握ろうというのが、石井監督が目指すサッカーだ。

もっともその試合では、一瞬の隙を突かれてしまった。20分過ぎまでは鹿島が良いペースで進めていたが、前半なかば、中盤で宇佐美 貴史に前を向かれるとドリブルで一気にゴール前まで迫られ、立て続けに2ゴールを奪われてしまう。後半になって怒涛の反撃を仕掛けたものの、G大阪ゴールをこじ開けられたのは終了間際の90分。相手を慌てさせる戦いはできなかった。

だからといって必要以上にG大阪を警戒することもない。できたこと、できなかったことを選手たちはしっかり整理して決勝に臨もうとしている。リーグ戦で一矢報いる得点を決めたFW鈴木 優磨は「役割は決まっているので、それを全うするだけです」と集中していた。

シーズン途中の監督解任という危機を乗り越えて、決勝までたどり着いただけに、鹿島の選手のこの大会に懸ける想いは強い。一致団結して、3年ぶりの決勝に向かう。

[文:田中 滋]


「必要以上にG大阪を警戒することもない」と言い切るJリーグ公式のプレビューである。
今季、リーフ戦では2敗を喫したが、アウェイは戦いともかくとして、直近のホームでの試合は、ミスから失点し惜敗した。
悔しく無念ではあったが、自分たちの戦いは出来たと考える。
このナビスコ杯決勝では、準備万端と言えよう。
強い気持ちでプレスをかけ、果敢に攻めきるのだ。
頂点まであと一つ、結果は我らのものである。

この大一番でもキーマンとなる

2015年10月29日 | Weblog
ヤマザキナビスコカップFINAL~すべては聖杯のために~


2015年10月29日(木)

2日後に迫ったヤマザキナビスコカップFINAL。
カップウィナーの栄冠を勝ち取るのは鹿島か、G大阪か。

画像は、両チームの至宝である柴崎岳と宇佐美貴史。同世代の二人は互いにチームの中心選手として、この大一番でもキーマンとなる。

キックオフは、10月31日(土)13時5分。
埼玉スタジアム2002で繰り広げられる激闘は見逃せない。

■鹿島アントラーズvsガンバ大阪の頂上決戦を是非、試合会場でそしてテレビでご覧ください!
チケットやテレビ放送の詳細はこちらから!


鹿島の至宝・柴崎岳である。
岳の輝きでナビスコ杯を戴冠したい。
勝利を我が手に。
期待しておる。

岡山・岡本、紅白戦で全力でアピールしたい

2015年10月29日 | Weblog
[岡山]復帰の岡本英也。「これからの4試合は自分のサッカー人生の中でも大事な試合になる」
 7月に大分から加入した岡本英也は、8月23日の第30・福岡戦(1○0)でアディショナルタイムに決勝点をゲット。岡本自身も周囲もシーズン終盤のゴールラッシュに期待を膨らませたが、9月2日の練習中に左ひざを負傷して離脱することとなった。

 「これからって時のケガだったんで悔しさもありましたし、結果を出したいと思ってこのチームに来たんでもどかしかった」。約2か月間、悶々とした日々を送ってきた岡本だったが、ようやく表情に明るさが戻ってきた。

 「練習に復帰してから感覚がいまいちだったんですけど、だんだんフィットしてきた。だから、今週はダービーだし、気持ちも盛り上がりますね」と笑顔を浮かべ、「これからの4試合は自分のサッカー人生の中でも大事な試合になると思っています」と決意を口にした。

 今節・讃岐戦でのメンバー入りなるか。「明日(30日)の紅白戦で全力でアピールしたい」と、岡本は力強く意気込身を語った。
(岡山担当 寺田弘幸)


負傷から復帰した岡山の岡本である。
だんだんフィットしてきたとのこと。
これは朗報。
活躍の予感である。
是非とも、ゴールを決め、サポーターを歓喜の渦に巻き込んで欲しい。
良い報を待っておる。

Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝では、遠藤と小笠原の競演こそが最大の注目ではないだろうか

2015年10月29日 | Weblog
遠藤保仁と小笠原満男の経験の厚み
Jリーグの最前線を走り続けられる理由

戸塚啓
2015年10月29日(木) 11:10


エリート集団のなかの非エリートだったふたり

 あの18人のなかで、彼らふたりがかくも抜きん出たキャリアを築くとは──。1999年のワールドユース(現U-20ワールドカップ)準優勝メンバーで、遠藤保仁(G大阪)と小笠原満男(鹿島)が2015年もJリーグの最前線を疾走する現実を、16年前に想像できたサッカー関係者は少数派だったに違いない。

 日本サッカーに新たな地平を開いた黄金世代のなかでは、必ずしもメインキャストでなかったふたりである。同世代のリーダー格は小野伸二であり、稲本潤一(ともに札幌)であり、高原直泰(相模原)だった。言ってみれば遠藤と小笠原は、「エリート集団のなかの非エリート」だったのである。

 それがどうだろう。

 2015年10月29日現在のJ1リーグ通算出場試合数で、遠藤は歴代3位タイの501試合を記録している。同世代では断トツのナンバー1だ。

 黄金世代で遠藤に続くのは小笠原と曽ヶ端準(鹿島)である。こちらは歴代8位タイの462試合に出場している。

 小野、稲本、高原、中田浩二らは海外で長くプレーしていたため、J1での実績に空白期間が生じている。だが、遠藤と小笠原が作り上げてきた数字は、毎シーズンの稼働が大前提だ。ケガによる長期の戦線離脱がなく、監督が代わっても必要とされてきたからこそ、彼らはJ1の歴史に名を刻んでいるのだ。

「ホントに苦しいときにどうするか」(小笠原)


小笠原は「苦しいときに人間性が出る」と語る【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

「苦しいときに人間性が出る」と、小笠原は話す。

「自分の状態が良い時は、誰だって頑張ることができる。ホントに苦しいときにどうするか。ちょっと試合に出られないだけで愚痴ったり、ふて腐れたりというのは、絶対にやっちゃいけない。『試合に出られなくてもしょうがないな』とか、『誰かレギュラーの選手がケガをしないかな』とか、そういう気持ちでいたら自分が成長できない。試合に出られない悔しさを抱きつつ、自分の頑張りでポジションを奪い取る。そういう気持ちで、僕はやってきた」

「段階を踏んできた」と、遠藤は語る。

「プロに入ったばかりのころは、『15年間はトップレベルでレギュラーをつかんでいたい』というのが、漠然とした思いでした。とは言っても、『まずは試合に出る』『次にレギュラーをつかむ』『翌年もまたレギュラーとして試合に出る』『その翌年もまた……』と、段階を踏んでいかないといけない。目の前の目標をひとつずつクリアしていったらいまに至っている、という感じで」

 用意した言葉こそ違うものの、胸中に宿る思いは共通する。

 自分に妥協しない。
 限界を設けない。

 アスリートなら誰もが心に刻むフレーズを、彼らは日々の練習を通して磨き上げてきた。今日も、明日も、磨き上げていく。

「何歳がピークか科学的に証明されていない」(遠藤)

 年齢を言い訳にすることもない。むしろ、強みにしている。

「何歳がピークとか科学的に証明されているなら、『そうなんですね』って納得するしかない。でも、そういう具体的なものはないわけで。周りからの見られかたとして、34歳とか35歳になった選手は『あのプレーに身体がついていけないのか』って思われるでしょう。だったら、若い選手よりいいパフォーマンスを見せればいい。もちろん、そのために必要な練習はちゃんとやりますし」(遠藤)

 練習と試合の落差がないところに、遠藤のすごみはある。マイペースな印象すら与える練習で、彼はチームと自身を冷静に見つめている。試合までの時間にやるべきこと、やってはいけないことが整理されているから、ピッチ上で冷静さを保つことができているのだ。

 ピッチに立つまでの時間には、小笠原も重みを感じている。練習でひたすらに自分を高めつつ、チーム全体への目配せを忘れないのだ。

「年齢がある程度上で、経験のある選手が練習から一生懸命に取り組んでいれば、若手は『もっとやらなきゃいけない』と感じてくれるはず。『頑張ろうぜ』っていう言葉よりも、まず自分が誰よりも一生懸命にやる。周りに注文をしておきながら、自分がやらないのはおかしいじゃないですか。言葉で語らなくても、お手本を示せる選手になりたい」

相手ペースの局面でこそ際立つ存在感


鹿島の背番号40はサッカーを複眼的にとらえ、未来を読み取る【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

 1979年4月生まれの小笠原は36歳で、1980年1月生まれの遠藤は35歳だ。若手や中堅と呼ばれていた当時と比較すれば、プレースタイルは変わっている。

 だからといって、衰えたわけではない。ガンバ大阪の背番号7は、鹿島アントラーズの背番号40は、サッカーを複眼的にとらえている。ピッチ上で現在進行形に起こっている現象から、彼らは未来を読み取るのだ。

 オン・ザ・ボールの局面で輝くのは、ふたりにとって最低限の仕事である。むしろ存在感が際立つのは、試合の主導権がどちらにも傾いていない時間帯や、相手にリズムを握られている局面でのプレーだ。

 若いチームメートが精神的に重圧を感じる局面で、遠藤は、小笠原は、決して表情を変えない。中長距離のパスを駆使してタテに速く攻め、相手守備陣に背後を意識させるのか。ボールを握りながらタテではなくピッチの幅を意識し、相手のスキをうかがうのか。劣勢と見なされる時間帯をどうやってくぐり抜けるのかを、彼らは経験として理解している。

 ここでボールを奪い返せば、相手を追い詰められる。ここでボールを失ったら、流れをつかみとれない。試合を振り返るハイライトシーンには抽出されにくいものの、その後のゲーム展開に間違いなく影響を及ぼすワンプレーに、彼らはことごとく参加してくる。さりげなく、それでいて、激しく。

 チャンスやピンチの予兆が「匂い」と表現されることがあるが、現実のピッチに香りが立ち込めることはない。だが、彼らは好機と危機の兆しを嗅ぎ分けるのだ。これまでつかんだ勝利だけでなく敗戦の記憶にも照らし合わせて、未来を察知するのである。

 宇佐美貴史のドリブルシュートは、観衆の視線を一気に惹きつける。柴崎岳の俯瞰的スルーパスは、陶酔感さえ誘う。Jリーグを代表する強豪クラブのG大阪と鹿島は、それぞれに勝利を引き寄せるだけの強みを持っている。

 だが、10月31日(土)・埼玉スタジアム2002で行われる2015Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝では、遠藤と小笠原の競演こそが最大の注目ではないだろうか。

 彼らが培ってきた経験の厚みを。
 そこから生み出されるゲームのビジョンを。
 何よりも、勝利への揺るぎなき思いを、記憶に焼き付けたいのである。


二人のボランチについて記す戸塚氏である。
同世代の二人は、多くのタイトルを得、かつ、未だにチームの中心として躍動しておる。
その二人が対戦する2015ナビスコ杯決勝は必見と言えよう。
多くの民に観てもらいたい。
楽しみである。

小笠原満男は、36歳を迎えた現在もチームに欠かせない存在だ

2015年10月29日 | Weblog
【今節の注目選手】ナ杯決勝迎える小笠原、好調ドルトを脅かすウジャー。“傑作”バゼッリはダービー臨む
今週末も欧州各国のリーグ戦が行われ、日本ではナビスコ杯の決勝戦が開催される。その中でも、特に注目すべき6人の選手を紹介しよう。彼らはどんな活躍を見せてくれるだろうか。

2015年10月29日(Thu)16時12分配信
text by 編集部 photo Getty Images


1.エデン・アザール(チェルシー)

「今節の注目選手は誰か」と聞かれ、背番号10のエースの名前を挙げることは、ともすればありきたりな答えなのかもしれない。しかし、泥沼の状態から抜け出せないチェルシーにおいて、このベルギー代表の奮起は不可欠なのだ。

 昨季14得点10アシストを記録してプレミア優勝に導いた姿は、今季は完全に失われてしまった。相手DFに囲まれると簡単にボールをロストしてしまいゴールを演出できず、守備での貢献度も低い。

 それでも彼はチームのエースであり、ビッグクラブの10番を背負っている。個で局面を打開し、チームに勝利をもたらす責任がある。

 次のリバプール戦で敗れればジョゼ・モウリーニョ監督の解任が確実という見方もある。そんな中、彼がどのようなプレーを見せてくれるのか。世界中のファンが視線を注いでいる。

2.ダニエレ・バゼッリ(トリノ)

 リッカルド・モントリーボ、ジャコモ・ボナベントゥーラ…数々の名プレイヤーを輩出してきたアタランタの下部組織が生み出した新たな傑作。それがダニエレ・バゼッリだ。

 この23歳のファンタジスタは今季セリエAで最も印象的な活躍を見せているミッドフィルダーの一人だ。今季、育成年代を過ごしたアタランタからトリノに移籍。中盤から巧みにスペースに飛び込み4ゴールとブレイクを果たしている。

 バゼッリは自身をインテリスタと公言しており、トリノの宿敵であるユベントスは当然“憎むべき敵”だ。今週末はそのユベントスと対戦するトリノダービーが開催される。トリノの新たなアイドルであるバゼッリの活躍に期待が集まっている。

3.フアン・カルロス・バレロン(ラス・パルマス)

 この元スペイン代表MFは、今季開幕前に40歳を迎えた。2013年、16年ぶりに古巣である2部のラス・パルマスに復帰し、昇格プレーオフの末にリーガ復帰を成し遂げた昨季は21試合に出場した。

 今季はここまで3試合しか出場できていないが、類稀なテクニックは随所に光る。そして、今節のラス・パルマスはアウェイでレアル・マドリーと対戦する。

 サンティアゴ・ベルナベウのピッチにバレロンが立つことなく90分を終えてしまう可能性もあるかもしれないが、出場すればいぶし銀のプレーを見せてくれるはずだ。

4.アンソニー・ウジャー(ブレーメン)

 公式戦11連勝から一転して勝利から遠ざかっていたドルトムント。16日に行われたマインツ戦で白星を飾り、ようやく息を吹き返した。首位のバイエルン・ミュンヘンを追い、リーグ3連勝を狙うドルトムントだが、14位に沈むブレーメンが相手と言えども侮ることはできない。

 今季公式戦11試合で5得点を決めているナイジェリア代表FWアンソニー・ウジャーが調子を上げてきているからである。24日のマインツ戦で2得点を決め、5連敗中のブレーメンに勝利をもたらした。

 昨季は公式戦35試合で12得点を決めており、今季も二桁得点を狙っている。179cmとそれほど長身ではないものの、超人的なバネとスピードでドルトムント守備陣を脅かすかもしれない。

5.小笠原満男(鹿島アントラーズ)


小笠原満男【写真:Getty Images】

 長きにわたり鹿島を牽引してきた小笠原満男は、36歳を迎えた現在もチームに欠かせない存在だ。

 J1・2nd第15節の湘南戦、ビハインドを追う鹿島は小笠原にボールを預けるところから攻撃を始めていた。安定した組み立てでボールを動かし、的確なポジショニングでボールを素早く回収する。柴崎岳の台頭は著しいが、このチームの最重要人物は、今もこの背番号40だ。

 3連覇を成し遂げた2009年以降、リーグ優勝から見放されており、2012年のナビスコ杯を最後に無冠が続く。今季も早々に天皇杯から姿を消し、リーグタイトルも厳しい情勢だ。だからこそ、ナビスコ杯は優勝しなければならない。小笠原は死力を尽くすだろう。誰よりも勝利に飢えている男は、クラブにタイトルをもたらすことができるだろうか。

6.エディン・ビシュチャ(イスタンブール・バシャクシェヒル)

 トルコで躍動する小柄なボスニア・ヘルツェゴビナ人アタッカーは本格ブレイクの時を迎えた。加入5年目でチームの中心として期待される中、今季はすでに9試合6得点と大爆発で応えている。

 右サイドを主戦場にしながら神出鬼没の動きでゴールを陥れ、今季初めて左サイドに入った前節コニャスポル戦ではいきなり2得点1アシストと、万能性も証明した。代表では母国をEURO出場に導き、25歳にしてキャリアは最高点へと達しようとしている。

【了】


今節の注目選手に挙げられた小笠原満男である。
「このチームの最重要人物は、今もこの背番号40だ」と言い切る。
満男の尽力にて、17個目のタイトルを狙う。
躍動が楽しみである。

長崎・石神、3連戦はハードな戦いになる

2015年10月29日 | Weblog
[長崎]石神直哉がどんな変化をもたらすのか
 石神直哉の調子が良い。29日の練習でも精度の高いパスなどでチームにリズムをもたらしていた。石神は「3連戦はハードな戦いになる。相手によって戦い方も若干は変わるかもしれないが、基本は変わらない。個人的には求められることを確実にプレーしたい」と話す。

 最近はWBの競争が一段と激しくなりつつある。石神が試合に出ればどのような変化をチームに与えるか楽しみだ。
(長崎担当 植木修平)


調子の良い長崎の石神である。
精度の高いパスでチームにリズムをもたらあせているとのこと。
チーム内競争に勝ち、出場機会を得るのだ。
石神の左足で勝利をもたらせろ。
良い報を待っておる。

柴崎にとって今回の一戦は、今後のサッカー人生の正念場になるといってもいい

2015年10月29日 | Weblog
【ガチンコ蹴球録】アントラーズの浮沈握る柴崎 31日ナビスコ杯決勝は鹿島vsG大阪
2015.10.29


MF柴崎岳

 今年で23回目を迎えるサッカーのナビスコカップ決勝(31日・埼玉ス)は、最多優勝5回を誇る鹿島が、昨季の覇者・G大阪と対戦する好カードとなった。

 鹿島は日本代表の常連となったMF柴崎岳(23)が攻守の中心。勝敗は、いかに彼がピッチ上で“指揮者”になれるかにかかっている。

 鹿島が勝つには『網を張る』戦術が必要だ。今の鹿島はDFが弱点といっていい。だから網を張るように相手の出方を見極めて、その空いたスペースをカウンターでつく。そのわずかな隙間に素晴らしいパスを出せる技術が柴崎にはある。

 柴崎がどれだけG大阪を相手にやれるか楽しみだ。同じMFで相手には35歳の遠藤がいるからだ。キラーパスのセンスこそ柴崎に軍配が上がるが、守備面、監督からの信頼度では、まだまだ大ベテランの方が上だ。

 柴崎がキラーパスを評価され日本代表に呼ばれながら控えに甘んじているのは、守備に不安があるためだ。柴崎にとって今回の一戦は、今後のサッカー人生の正念場になるといってもいい。 (サッカー評論家・清水秀彦)


柴崎岳がピッチ上で“指揮者”になれるかにかかっていると言い切るサッカー評論家の清水氏である。
また、鹿島の弱点はDFとバッサリ切っておる。
岳の守備に不安があるとも言う。
ここは、この評価を覆す活躍を岳と共にしようではないか。
強力なガンバ攻撃陣を封じ込め、勝利を掴み取るのだ。
我らも大きな声で後押しをする。
チーム一丸となって優勝しよう。
期待しておる。

源、チームの雰囲気は良い意味で変わっていません

2015年10月29日 | Weblog
【インタビュー:ヤマザキナビスコカップ決勝】昌子 源(鹿島)「『やっぱり鹿島は強い』と言われるようにしないといけない」
ヤマザキナビスコカップ


若くして、名門鹿島の守備陣を牽引する昌子

31日、2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝でガンバ大阪と対戦する鹿島アントラーズ。3年前の優勝経験者で、今やチームのディフェンスの要を担う昌子 源が、大一番を目前に控え現在の心境を語った。

――いよいよヤマザキナビスコカップ決勝です。
「チームの雰囲気は良い意味で変わっていません。今日(27日)の練習前のミーティングでも決勝戦があるという感じではなく、公式練習があるためクラブハウスでの練習が一回分減るという話があった以外は、いつもの週と同じ始まりでした」


12年大会は左SBとして出場し、鹿島の優勝に大きく貢献した。

――優勝した2012年の決勝は左SBでの出場でした。
「前回の決勝は、試合のある週の火曜日にジョルジーニョ監督から左SBで起用されることを告げられました。その日の夜は、なかなか眠れませんでしたね。もともと左SBは新井場 徹さんのポジションだったのですが、イバ(新井場)さんは僕のためにいろいろアドバイスをくれました。それがきっかけでイバさんのことが大好きになった。そんな思い出のある大会です。つい最近も、イバさんと電話で話した時に、心に響いた言葉があります。『鹿島は2位も最下位も同じ。優勝しないと評価されない。タイトルが獲れなかったら鹿島は鹿島じゃない』と言われました。鹿島にとって優勝するのはあたりまえのこと。そういうチームだということを忘れずにやっていきたいです。伝統というものを薄れさせないためにも、勝って『やっぱり鹿島は強い』と言われるようにしないといけない」


怪我でリハビリ中の土居のためにも優勝したいと語る

――天皇杯はすでに敗退したため、残されたタイトルはこのヤマザキナビスコカップとリーグ戦です。
「チームメイトの土居 聖真が、天皇杯決勝の復帰を目指してリハビリしていた。その可能性を消してしまったことは本当に申し訳ないと思っています。彼とは同期ですしね。チームのためにも、聖真のためにも、ナビスコカップは絶対に優勝したい。一番悔しい思いをしてるのは聖真だと思うので、最後に聖真と一緒に喜びたいです」

――決勝の相手となるガンバ大阪の印象は?
「やっぱりパトリックと宇佐美は乗せるとJリーグでも一番厄介な2トップだと思います。(2ndステージ第15節で敗れた)湘南戦のように、相手が想像以上に前から来ても受けてしまったらダメだと思う。しっかりと跳ね返したい。初めての決勝の時は(岩政)大樹さんと青木(剛)さんが一緒だった。その時は『がむしゃらにやるだけでいい』と言われて気が楽になりました。今のチームにはタイトルを獲った選手が少なくなってるので、今度は自分が支えたいと思います」

――前から来るチームに対して、あまり上手く戦えてない印象がありますが?
「ウチがセカンドボールを拾えないと、リーグ戦の柏戦(2ndステージ 第14節)のようにラインが上がらなくなる。できるだけラインを上げたいと思うけど、どうしても間延びしがちなのでそこは気を付けたいです。ただ、僕らが思い切ってラインを上げてもセカンドボールを拾えないと意味がないですし、そこで裏に蹴られてしまえば余計に守備が難しくなるだけ。結局セカンドボールを拾えないとラインは上げられないので、FWやボランチを含めたチーム全体の働きが必要になると思います。ラインを上げられれば、僕らも前に行ってインターセプトを狙う回数も増えてくる。お互いに要求し合って上手くやっていければと思います。どのチームに対してもそうですけど、ボランチを自由にするとなかなかラインも上がらず構えてしまうので、そこは気を付けたいです」

――最近、ある動画がすごく参考になったと聞きましたが?
「ヤマザキナビスコカップの準決勝で神戸の増山(朝陽)選手に簡単に抜かれてしまったんですけど、その試合のあとに知り合いからメールが来たんです。『守備はこうやるんだぞ』っていう意味だと思うんですけど、FCバルセロナのハビエル マスチェラーノ選手の動画を教えてくれたんですよ。それは彼が延々守備をしているだけの映像なんですけど、ボールの取り方がとにかくすごい。本当に参考になりました。すごくきれいにボールを狩り取ったシーン、スライディングで奪うシーン、ちょっと乱暴に奪うシーンの3つくらいに分かれていて、足先だけで奪ったり、足と身体をうまく使ってノーファールで取ったり。それを観て『これだな!』と思いました」


失敗を糧に、1対1の守備にさらに磨きをかけている

――先日の柏戦で一度トライしませんでしたか?
「そう! クリスティアーノ選手に1回やりました。まあ、取れませんでしたけど(笑)。でも、なんとなく感覚がわかってきますね。クリスティアーノ選手みたいな足下の技術の高い選手にちょっとずつトライしていけば掴んでいくことができるし、あれも抜かれはしなかったのでいい試みだったと思います。あの試合ではもうひとつ試したことがあって。後半にクリスティアーノ選手に背負われた時に、パッとマスチェラーノの姿が浮かんだんです。いつもだと右足でちょんちょんとボールをつつこうとするんですけど、その時はあえて左足を、相手のドリブルコースの先に出しておいたんです。結果、ボールが足に当たってルーズボールになった。奪い取ることができなかったので成功したかどうかは微妙ですが、自分の守備の幅を広げるためにもいろいろトライしたいと思っています」

――1対1の守備は昌子選手の特長ですからね。
「クラブの人からも『お前はボールを狩り取るタイプだ』と言ってもらいました。増山選手に抜かれたのはもちろん悔しいですし、失点は大きな代償かもしれませんが、学ぶものも多かったと思います。あの失点がなければ、マスチェラーノの映像を観ることはなかったかもしれませんしね。日頃からCBは失点から学んでいくことが大事だと思っています。僕のミスから失点してチームが負けてしまったとしても、そこからなにかを学び取らないと意味がないと思うので、あの映像を教えてくれた知り合いにも感謝したいと思います」

[文:田中 滋]


ナビスコ杯決勝戦を前に心境を語る昌子源である。
3年前の優勝、そして聖真への思い、また守備のやり方など、非常に興味深い。
若いながらも経験は積み重ねた。
それを発揮し、ガンバ攻撃陣を封じ込めるのだ。
期待しておる。

栄冠を勝ち取るためには重要となる

2015年10月29日 | Weblog
ヤマザキナビスコカップFINAL~すべては聖杯のために~


2015年10月29日(木)

2日後に迫ったヤマザキナビスコカップFINAL。
カップウィナーの栄冠を勝ち取るのは鹿島か、G大阪か。

画像は、両チームの守護神である曽ヶ端準と東口順昭。鹿島に多くのタイトルをもたらした曽ヶ端と、昨季の3冠に大きく貢献した東口の活躍が、栄冠を勝ち取るためには重要となる。

キックオフは、10月31日(土)13時5分。
埼玉スタジアム2002で繰り広げられる激闘は見逃せない。

■鹿島アントラーズvsガンバ大阪の頂上決戦を是非、試合会場でそしてテレビでご覧ください!
チケットやテレビ放送の詳細はこちらから!


キーパー対決を煽るJ’sGOALである。
鹿島の守護神は曽ケ端凖。
これまで多くのタイトルをもたらし、三連覇に貢献した。
曽ケ端を中心に堅守を構築し、ガンバ攻撃陣を封じ込めるのだ。
楽しみにしておる。

ゲーム終盤の戦術的な駆け引きが、意外な結末を用意しているかもしれない

2015年10月29日 | Weblog
【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(4)戦術解析:マルチ戦法を操る「似た者同士」
ヤマザキナビスコカップ


互いにマルチ戦法の使い手で「似た者同士」の対戦に

ダイレクトプレーの鹿島アントラーズとポゼッションプレーのガンバ大阪――という図式は過去の話。いまや、互いに「速攻と遅攻」「前進守備と後退守備」を併用するマルチ戦法の使い手と言っていい。今季の明治安田生命J1リーグにおける1試合平均(32試合消化時点)のポゼッション率を見ると、鹿島が52・8%、G大阪が50・8%。浦和レッズ(58・9%)や川崎フロンターレ(57・9%)のようにポゼッション志向が強いわけではない。機に臨み、変に応ずる、言わば「似た者同士」か。


標榜する攻守にアグレッシブなサッカーは、両監督の哲学の表れだ

ポゼッションよりトランジション(攻守の転換)に強みがある点でも似ている。攻から守、守から攻への高速転換で先手を取り、局面を優位に進めるハードワークが売り物。鹿島の石井 正忠、G大阪の長谷川 健太両監督の哲学、サッカー観がそこに表れている。攻守にアグレッシブなサッカーを求めており、戦術面で「双子」の関係にあると見ていい。互いに戦況判断に優れた司令塔を擁し、攻撃面で幅(両サイドバックの攻撃参加)と深さ(前線の裏抜け)をつくる仕組みも共通したものだ。

システムは互いに4-4-2ボックスがベース。前線をタンデム(縦並び)にした4-2-3-1のオプションもあるが、今季のG大阪は中盤(4人)をひし形に並べた第三の選択肢を持っている点で鹿島と異なる。その場合はドイスボランチの一角を担う遠藤 保仁が「ダイヤモンドヘッド」(トップ下)に陣取り、相棒の今野 泰幸がアンカーとして最終ラインをプロテクトする形となる。もっとも、今回のファイナルでは好調の倉田 秋をトップ下に据えた4-2-3-1が「本線」か。

一発勝負のファイナルだけに、序盤は互いにリスクを嫌った「慎重策」に徹する可能性もゼロではない。だが、両監督の気質を考えると、のっけから球際で激しくファイトするアグレッシブな攻防を求めるのではないか。互いに前から圧力をかけるハイプレスの掛け合いとなれば、ひとつのミスが命取りとなりかねない。反面、ミスを恐れて消極的になれば、相手に主導権をもっていかれる。さじ加減が難しいところだ。立ち上がりの10分が、ひとつのポイントになるかもしれない。

戦力格差や戦術面の差異が小さいミラーゲームでは『個の力』と『セットプレー』が、大きくモノを言う。個の力については、攻撃スタッフにタレントを抱えるチーム同士の争いだけに、誰がメインキャストに躍り出ても不思議はない。問題はセットプレーだろうか。PKや直接FKを含むセットプレーからの得点力は互いに遜色がない。今季のJ1リーグでは、互いに計19得点を記録している。ただし、失点を回避するセットプレーの防御力ではG大阪に一日の長がある。敵のCKが失点につながりやすい鹿島にとっては死角と言える。


途中出場で結果を残せるカイオら鹿島には文字通りの「ジョーカー」が揃う

膠着状態を打ち破る交代策のバリエーションでは、鹿島がやや有利か。石井監督就任以降、出番に飢えたサブが文字どおりの「ジョーカー」として大仕事をこなすケースが少なくない。先発を固定せず、アタック陣の競争力を煽った指揮官のマネージメントが良い方向に転がっている。逆にG大阪の方は攻撃よりもむしろ、試合をクローズさせる交代策に妙味がありそうだ。攻のカードを切る鹿島、守のカードを切るG大阪、どちらの交代策が勝るか。ゲーム終盤の戦術的な駆け引きが、意外な結末を用意しているかもしれない。

[文:北條 聡]


機に臨み、変に応ずる、言わば「似た者同士」と戦術解説を行うJリーグ公式の北條氏である。
「攻守にアグレッシブなサッカーを求めており、戦術面で「双子」の関係にあると見ていい」と言い切る。
これ面白い分析と言えよう。
これほどの好カードが組まれた決勝戦。
選手の攻防だけでなく、指揮官の采配、戦術も見ものである。
眼を大きく見開き、記憶に留めたい一戦である。
楽しみにしてスタジアムに向かう。

両軍の心臓とも言うべきドイスボランチの攻防から、ファイナルの結末が見えてくるのではないか

2015年10月29日 | Weblog
【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(3)注目マッチアップ:マエストロ対決の「表と裏」
ヤマザキナビスコカップ


偉大なマエストロのせめぎ合いを抜きに、今回のファイナルは語れない

決戦の進路は、二つのコンパス(羅針盤)が教えてくれる。東(鹿島アントラーズ)の小笠原 満男と西(ガンバ大阪)の遠藤 保仁だ。前者が36歳、後者が35歳。酸いも甘いも噛み分ける偉大なマエストロのせめぎ合いを抜きに、今回のファイナルは語れない。互いに「司令塔」というくくり方をされる点では同じだが、小笠原は最終ラインをプロテクトする「第一ボランチ」の、遠藤はアタック陣をフォローする「第2ボランチ」の色彩が強く、文字どおりのマッチアップが生じやすい。


かわされるリスクの高い敵の司令塔でも、臆せず狩りにいくのが小笠原流

最も分かりやすい構図は守の小笠原、攻の遠藤。もっと言えば「狩る小笠原」と「配る遠藤」だろうか。食うか、食われるか。プレスをかわされるリスクの高い敵の司令塔でも、臆せず狩りにいくのが小笠原流だ。一方の遠藤は盛んに敵のガードが手薄なワイドオープンに流れ、そこから危険なパスを狙うポジショニングの妙が光る。そこを、追うのか否か。両者の駆け引きが面白い。

もっとも、最大の見ものは攻の小笠原、守の遠藤という「主客転倒」にありそうだ。実のところ、守備の局面における遠藤の肉食化が著しい。ビッグマッチになると、攻から守への高速転換はもとより、球際の激しさが目に付く。小笠原が攻撃へ転じた直後にひと息つけば「逆狩り」の危険が待っているわけだ。手のうちを知り尽くす者同士の争いだからこそ、意外なシナリオに勝機があるかもしれない。一発勝負のファイナルならではの醍醐味だろう。

小笠原と遠藤という『黄金世代』の直接対決と並び、柴崎 岳(鹿島)と宇佐美 貴史(G大阪)という『プラチナ世代』のアイコンも同じピッチに立つ。もっとも、こちらは直接、刃を交える関係にはない。宇佐美の起用には2トップの一角、または左のワイドという2つの選択肢があり、文字どおりのマッチアップは流動的だ。強いて言うなら『宇佐美対鹿島ディフェンス』だろう。その点、鹿島の第二ボランチを担う柴崎には、避けて通れぬ刺客が待っている。


宇佐美(右)は鹿島ディフェンス陣と、柴崎(左)には今野とのマッチアップが待っている

マッチアップする相手はボールハントの専門家である今野 泰幸だ。柴崎はワンタッチで球をさばく技術とセンスに加え、神出鬼没のダイナミズムが光る。ハンター今野の射程圏内から逃れる術を持っているが、問題はG大阪に引かれた局面だろう。狭い守備ブロック内に潜り込んで球を引き出す際、今野に捕まらずに前を向けるかどうか。捕まれば、敵の速攻をまともに浴びることになる。

百戦錬磨のベテラン(今野)は、虎視眈々とその時を待っているはずだ。柴崎の技術と機動力が勝るか、今野の経験と圧力が勝るか――。小笠原対遠藤のマエストロ対決とは違い、対照的なカラーを持つ両者の争いは、ボランチというポジションの奥深さ、多様性を物語る意味でも興味深い。両軍の心臓とも言うべきドイスボランチの攻防から、ファイナルの結末が見えてくるのではないか。

[文:北條 聡]


ベテラン・ボランチ二人の対戦にスポットを当てるJリーグ公式の北條氏である。
「狩る小笠原」と「配る遠藤」と表現しておる。
面白い構図と言えよう。
中盤の抗争が、試合展開に大きく影響を与える。
また、この黄金世代二人とは別に、プラチナ世代の岳と宇佐美にも注目である。
ガンバ攻撃を一手に担う宇佐美をどう封じ込めるかが、鹿島守備陣の課題であろう。
逆に、押さえ込めることが叶えば、勝利が近づくことうけ合いである。
また、岳には今野がマッチアップするとのこと。
このW杯プレイヤーの手を逃れ、攻撃に絡むのだ。
岳の輝きで、ゴールを奪いたい。
それぞれ楽しみな対戦である。

対照的なサッカー人生を送ってきた両指揮官が、ファイナルの舞台で果たしてどんな采配を見せるのか――

2015年10月29日 | Weblog
【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(2)指揮官比較 :対照的なサッカー人生
ヤマザキナビスコカップ


【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(2)指揮官比較 :対照的なサッカー人生

チームを決勝に導いた両指揮官は、対照的なキャリアを歩んできた。
まるで正反対のふたり――。鹿島アントラーズの石井 正忠監督とガンバ大阪の長谷川 健太監督のことだ。

石井監督は1967年2月生まれ、長谷川監督は1965年9月生まれ。同世代のふたりはともに93年5月のJリーグ開幕戦で栄えあるスタメンを飾っているが、実に対照的な現役時代を送っている。


守備的MFとして献身的に鹿島を支えた石井。

順天堂大学からNTT関東を経て住友金属(のちの鹿島)に加入した石井は、守備的MFを本職とする名バイプレーヤーだった。当時、鹿島のトップ下に君臨していたのは40歳のジーコ。攻撃では輝きを放ったが、守備での貢献はやはり多くは望めない。そんなジーコの負担を軽減させていたのが石井だった。本田 泰人、サントスと3ボランチを形成し、バランスを取りながら、スペースを埋めるために中盤を奔走した。

当時は固定背番号制ではなく、スタメンが1~11番を着けて出場した時代。それでも選手が何番を背負うかは、概ね決まっていた。鹿島ならジーコが10、黒崎 久志が9、長谷川 祥之が11、サントスが8というように。だが、石井は空いた背番号を着けることが多かった。黒崎と長谷川、どちらか欠場した方の代わりに9や11を着け、ジーコが不在の際には10を背負ったこともある。スペースだけでなく、空いた背番号も埋める男――それが石井だった。

一方、清水東高、筑波大、日産自動車と、常に名門でプレーしてきた長谷川は、清水エスパルスの不動の9番でもあった。豪快なドリブルとキャノンシュートが魅力の右ウイングで、「えぐる」という表現がぴったりの突破からゴールとアシストを量産。日本代表としても活躍し、ドーハの悲劇で有名な“あのイラク戦”で三浦 知良の先制ゴールを導く、バー直撃のミドルを放ったのが長谷川だった。3トップから2トップが時代の主流となると、長谷川もストライカーの色を濃くしていった。

そんなふたりは、指導者としての道のりも対照的だ。98年にアビスパ福岡でスパイクを脱いだ石井は古巣の鹿島に戻ってユースコーチやフィジカルコーチ、トップチームコーチを歴任。コーチ生活16年目に突入した今年7月、トニーニョ セレーゾ監督の後任としてトップチームの指揮官に任命された。

一方、99年に清水で現役を終えた長谷川はコーチを経験することなく、浜松大の監督、古巣・清水の監督を経て、12年からはそれまで縁もゆかりもなかった大阪に赴き、G大阪の指揮を執っている。


不振に陥っていたチームを見事に立て直してみせた両指揮官。

ここで初めて共通点を見出すとしたら、どちらも不振を極めていた名門を立て直してみせたことだろう。今シーズン、1stステージで8位だった鹿島は石井監督の就任を境に勝負強さを取り戻し、2ndステージで優勝争いを繰り広げると、ヤマザキナビスコカップでもファイナルにたどり着いた。

一方の長谷川監督も、J2に降格したG大阪を1年でJ1に復帰させると、昨シーズンはJ1、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯の三冠を達成。今年も2年連続でこの大会の決勝に進出し、リーグ戦の年間順位でも3位に着けている。

対照的なサッカー人生を送ってきた両指揮官が、ファイナルの舞台で果たしてどんな采配を見せるのか――。駆け引きはすでに始まっているに違いない。

[文:飯尾 篤史]


指揮官比較を記す、Jリーグ公式の飯尾氏である。
好対照と述べる。
陽の当たる道を歩んできたガンバの監督に比べ、鹿島の石井監督は、地道に実績を積み上げてきた。
指揮を執るまでの道のりも長かった。
とはいえ、師事してきた名将たちは、どれもみな素晴らしい人々であった。
その経験は石井監督ならではのもの。
それをこの一戦で開花させるのだ。
采配にてガンバを抑え込みたいところ。
期待しておる。