【今節の注目選手】ナ杯決勝迎える小笠原、好調ドルトを脅かすウジャー。“傑作”バゼッリはダービー臨む
今週末も欧州各国のリーグ戦が行われ、日本ではナビスコ杯の決勝戦が開催される。その中でも、特に注目すべき6人の選手を紹介しよう。彼らはどんな活躍を見せてくれるだろうか。
2015年10月29日(Thu)16時12分配信
text by 編集部 photo Getty Images
1.エデン・アザール(チェルシー)
「今節の注目選手は誰か」と聞かれ、背番号10のエースの名前を挙げることは、ともすればありきたりな答えなのかもしれない。しかし、泥沼の状態から抜け出せないチェルシーにおいて、このベルギー代表の奮起は不可欠なのだ。
昨季14得点10アシストを記録してプレミア優勝に導いた姿は、今季は完全に失われてしまった。相手DFに囲まれると簡単にボールをロストしてしまいゴールを演出できず、守備での貢献度も低い。
それでも彼はチームのエースであり、ビッグクラブの10番を背負っている。個で局面を打開し、チームに勝利をもたらす責任がある。
次のリバプール戦で敗れればジョゼ・モウリーニョ監督の解任が確実という見方もある。そんな中、彼がどのようなプレーを見せてくれるのか。世界中のファンが視線を注いでいる。
2.ダニエレ・バゼッリ(トリノ)
リッカルド・モントリーボ、ジャコモ・ボナベントゥーラ…数々の名プレイヤーを輩出してきたアタランタの下部組織が生み出した新たな傑作。それがダニエレ・バゼッリだ。
この23歳のファンタジスタは今季セリエAで最も印象的な活躍を見せているミッドフィルダーの一人だ。今季、育成年代を過ごしたアタランタからトリノに移籍。中盤から巧みにスペースに飛び込み4ゴールとブレイクを果たしている。
バゼッリは自身をインテリスタと公言しており、トリノの宿敵であるユベントスは当然“憎むべき敵”だ。今週末はそのユベントスと対戦するトリノダービーが開催される。トリノの新たなアイドルであるバゼッリの活躍に期待が集まっている。
3.フアン・カルロス・バレロン(ラス・パルマス)
この元スペイン代表MFは、今季開幕前に40歳を迎えた。2013年、16年ぶりに古巣である2部のラス・パルマスに復帰し、昇格プレーオフの末にリーガ復帰を成し遂げた昨季は21試合に出場した。
今季はここまで3試合しか出場できていないが、類稀なテクニックは随所に光る。そして、今節のラス・パルマスはアウェイでレアル・マドリーと対戦する。
サンティアゴ・ベルナベウのピッチにバレロンが立つことなく90分を終えてしまう可能性もあるかもしれないが、出場すればいぶし銀のプレーを見せてくれるはずだ。
4.アンソニー・ウジャー(ブレーメン)
公式戦11連勝から一転して勝利から遠ざかっていたドルトムント。16日に行われたマインツ戦で白星を飾り、ようやく息を吹き返した。首位のバイエルン・ミュンヘンを追い、リーグ3連勝を狙うドルトムントだが、14位に沈むブレーメンが相手と言えども侮ることはできない。
今季公式戦11試合で5得点を決めているナイジェリア代表FWアンソニー・ウジャーが調子を上げてきているからである。24日のマインツ戦で2得点を決め、5連敗中のブレーメンに勝利をもたらした。
昨季は公式戦35試合で12得点を決めており、今季も二桁得点を狙っている。179cmとそれほど長身ではないものの、超人的なバネとスピードでドルトムント守備陣を脅かすかもしれない。
5.小笠原満男(鹿島アントラーズ)
小笠原満男【写真:Getty Images】
長きにわたり鹿島を牽引してきた小笠原満男は、36歳を迎えた現在もチームに欠かせない存在だ。
J1・2nd第15節の湘南戦、ビハインドを追う鹿島は小笠原にボールを預けるところから攻撃を始めていた。安定した組み立てでボールを動かし、的確なポジショニングでボールを素早く回収する。柴崎岳の台頭は著しいが、このチームの最重要人物は、今もこの背番号40だ。
3連覇を成し遂げた2009年以降、リーグ優勝から見放されており、2012年のナビスコ杯を最後に無冠が続く。今季も早々に天皇杯から姿を消し、リーグタイトルも厳しい情勢だ。だからこそ、ナビスコ杯は優勝しなければならない。小笠原は死力を尽くすだろう。誰よりも勝利に飢えている男は、クラブにタイトルをもたらすことができるだろうか。
6.エディン・ビシュチャ(イスタンブール・バシャクシェヒル)
トルコで躍動する小柄なボスニア・ヘルツェゴビナ人アタッカーは本格ブレイクの時を迎えた。加入5年目でチームの中心として期待される中、今季はすでに9試合6得点と大爆発で応えている。
右サイドを主戦場にしながら神出鬼没の動きでゴールを陥れ、今季初めて左サイドに入った前節コニャスポル戦ではいきなり2得点1アシストと、万能性も証明した。代表では母国をEURO出場に導き、25歳にしてキャリアは最高点へと達しようとしている。
【了】
今節の注目選手に挙げられた小笠原満男である。
「このチームの最重要人物は、今もこの背番号40だ」と言い切る。
満男の尽力にて、17個目のタイトルを狙う。
躍動が楽しみである。
今週末も欧州各国のリーグ戦が行われ、日本ではナビスコ杯の決勝戦が開催される。その中でも、特に注目すべき6人の選手を紹介しよう。彼らはどんな活躍を見せてくれるだろうか。
2015年10月29日(Thu)16時12分配信
text by 編集部 photo Getty Images
1.エデン・アザール(チェルシー)
「今節の注目選手は誰か」と聞かれ、背番号10のエースの名前を挙げることは、ともすればありきたりな答えなのかもしれない。しかし、泥沼の状態から抜け出せないチェルシーにおいて、このベルギー代表の奮起は不可欠なのだ。
昨季14得点10アシストを記録してプレミア優勝に導いた姿は、今季は完全に失われてしまった。相手DFに囲まれると簡単にボールをロストしてしまいゴールを演出できず、守備での貢献度も低い。
それでも彼はチームのエースであり、ビッグクラブの10番を背負っている。個で局面を打開し、チームに勝利をもたらす責任がある。
次のリバプール戦で敗れればジョゼ・モウリーニョ監督の解任が確実という見方もある。そんな中、彼がどのようなプレーを見せてくれるのか。世界中のファンが視線を注いでいる。
2.ダニエレ・バゼッリ(トリノ)
リッカルド・モントリーボ、ジャコモ・ボナベントゥーラ…数々の名プレイヤーを輩出してきたアタランタの下部組織が生み出した新たな傑作。それがダニエレ・バゼッリだ。
この23歳のファンタジスタは今季セリエAで最も印象的な活躍を見せているミッドフィルダーの一人だ。今季、育成年代を過ごしたアタランタからトリノに移籍。中盤から巧みにスペースに飛び込み4ゴールとブレイクを果たしている。
バゼッリは自身をインテリスタと公言しており、トリノの宿敵であるユベントスは当然“憎むべき敵”だ。今週末はそのユベントスと対戦するトリノダービーが開催される。トリノの新たなアイドルであるバゼッリの活躍に期待が集まっている。
3.フアン・カルロス・バレロン(ラス・パルマス)
この元スペイン代表MFは、今季開幕前に40歳を迎えた。2013年、16年ぶりに古巣である2部のラス・パルマスに復帰し、昇格プレーオフの末にリーガ復帰を成し遂げた昨季は21試合に出場した。
今季はここまで3試合しか出場できていないが、類稀なテクニックは随所に光る。そして、今節のラス・パルマスはアウェイでレアル・マドリーと対戦する。
サンティアゴ・ベルナベウのピッチにバレロンが立つことなく90分を終えてしまう可能性もあるかもしれないが、出場すればいぶし銀のプレーを見せてくれるはずだ。
4.アンソニー・ウジャー(ブレーメン)
公式戦11連勝から一転して勝利から遠ざかっていたドルトムント。16日に行われたマインツ戦で白星を飾り、ようやく息を吹き返した。首位のバイエルン・ミュンヘンを追い、リーグ3連勝を狙うドルトムントだが、14位に沈むブレーメンが相手と言えども侮ることはできない。
今季公式戦11試合で5得点を決めているナイジェリア代表FWアンソニー・ウジャーが調子を上げてきているからである。24日のマインツ戦で2得点を決め、5連敗中のブレーメンに勝利をもたらした。
昨季は公式戦35試合で12得点を決めており、今季も二桁得点を狙っている。179cmとそれほど長身ではないものの、超人的なバネとスピードでドルトムント守備陣を脅かすかもしれない。
5.小笠原満男(鹿島アントラーズ)
小笠原満男【写真:Getty Images】
長きにわたり鹿島を牽引してきた小笠原満男は、36歳を迎えた現在もチームに欠かせない存在だ。
J1・2nd第15節の湘南戦、ビハインドを追う鹿島は小笠原にボールを預けるところから攻撃を始めていた。安定した組み立てでボールを動かし、的確なポジショニングでボールを素早く回収する。柴崎岳の台頭は著しいが、このチームの最重要人物は、今もこの背番号40だ。
3連覇を成し遂げた2009年以降、リーグ優勝から見放されており、2012年のナビスコ杯を最後に無冠が続く。今季も早々に天皇杯から姿を消し、リーグタイトルも厳しい情勢だ。だからこそ、ナビスコ杯は優勝しなければならない。小笠原は死力を尽くすだろう。誰よりも勝利に飢えている男は、クラブにタイトルをもたらすことができるだろうか。
6.エディン・ビシュチャ(イスタンブール・バシャクシェヒル)
トルコで躍動する小柄なボスニア・ヘルツェゴビナ人アタッカーは本格ブレイクの時を迎えた。加入5年目でチームの中心として期待される中、今季はすでに9試合6得点と大爆発で応えている。
右サイドを主戦場にしながら神出鬼没の動きでゴールを陥れ、今季初めて左サイドに入った前節コニャスポル戦ではいきなり2得点1アシストと、万能性も証明した。代表では母国をEURO出場に導き、25歳にしてキャリアは最高点へと達しようとしている。
【了】
今節の注目選手に挙げられた小笠原満男である。
「このチームの最重要人物は、今もこの背番号40だ」と言い切る。
満男の尽力にて、17個目のタイトルを狙う。
躍動が楽しみである。
優勝、挫折を経験しピッチ内の監督としても頼もしく自分にも人にも厳しく今のメンバーで新しい鹿島を作る中で過去を知り皆が慕う小笠原満男がまだまだこれから必要です。
これからも一緒にタイトル獲りたいしまだ小笠原選手みたいな精神力を持った選手は少ないのでそこも含めて後輩達をビシビシ鍛えて欲しいです。
今最も求められていること。
選手にも、監督にも、サポーターにも。
成し得た先には歓喜が待っています。きっと!