鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

川崎戦レビュー

2014年11月23日 | Weblog
【J1:第32節 鹿島 vs 川崎F】レポート:コンパクトな中盤で相手の特長を封じた鹿島が、遠藤・赤崎の得点でホーム4試合ぶりの勝利をあげ逆転優勝への望みを繋ぐ!(14.11.23)
11月22日(土) 2014 J1リーグ戦 第32節
鹿島 2 - 1 川崎F (14:04/カシマ/20,261人)
得点者:45' 遠藤康(鹿島)、53' 赤崎秀平(鹿島)、90'+1 レナト(川崎F)
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他力本願とはいえ優勝の可能性が残されているとき、若いチームの試合への臨み方は難しい。必要以上のプレッシャーを感じてよそ行きのプレーが増えたり、あるいはアグレッシブな姿勢が消えてプレーが縮こまってしまうことは容易に想像できる。ましてや3週間ぶりの実戦である。通常では考えられないような内容に終始してもおかしくはない。しかし、この日の鹿島は違った。この試合ですべてを出し切ることだけに集中していたチームは、多少のアクシデントにも揺らぐことなく、見事な試合内容で勝点3を得た。

序盤から鹿島は積極的に試合を運んでいく。相手が最終ラインからビルドアップするのを見越して高い位置からプレスをかける。DFラインも勇気を持って高い位置をキープしてコンパクトな布陣を保つと、川崎Fはなかなか効果的な崩しを見せられない。[4-1-4-1]の布陣を早々に諦めて[4-4-2]に変更した。ただ、鹿島も試合勘が無いせいか相手のミスから奪ったボールを簡単に失ってしまう。パスのテンポも上がらずドリブルで仕掛ける場面が多くなると試合は時間の経過と共に膠着していった。

ところが45分、川崎Fの守備が一瞬崩れたところを見逃さなかった柴崎岳が、ゴール前の遠藤康に縦パスを当てる。すると、遠藤は体を当てに来たDFを逆に弾き返し、迷いなく左足を振ると、ふわりとしたシュートが西部洋平の頭を越えてネットを揺らし、鹿島が良い時間帯で先制点を奪った。

後半、川崎Fは福森晃斗に代えて森谷賢太郎を投入。右サイドにいたレナトを本来の左に戻し、左SBに下がった登里享平と連動した攻撃を仕掛けようとする。しかし、鹿島がコンパクトな布陣を保つため、なかなか左から攻められない。逆に、高い位置でボールを奪った鹿島が立て続けにチャンスを迎えると、53分には西大伍のクロスから赤崎秀平がヘディングシュートで追加点。
「この試合で点を取るのは特別な意味があるので嬉しかった。フロンターレとアウェイでやったときは出られず悔しい思いをした。やはりピッチに立って挨拶したかった」
アウェイでの川崎F戦には出場できなかった赤崎にとっては、大学時代の恩師である風間八宏監督に痛烈な恩返しとなる追加点をあげた。

途中、前夜から急性胃腸炎で嘔吐を繰り返すなど体調不良だった小笠原満男が交代するアクシデントに見舞われるも、選手たちは慌てることなくゲームを締める。替わりに出場したルイス アルベルトがCBの間に入ってゴール前のスペースを消し、相手にチャンスを与えない。アディショナルタイムにレナトのFKから1点を返されたものの、ほとんど相手に得点機をつくらせない内容でホーム4試合ぶりの勝利をあげた。

「誰が試合に出るのかを決めて準備するのは自分なのですが、やるのは選手です。選手たちが良い心理状態で試合を迎えなければならないし、試合中もそういう風にしていかないといけない」
試合後、そう語ったトニーニョ セレーゾ監督。見事なチームマネジメントで選手の集中力を引き出した。残り2試合は残留がかかったC大阪と、同じく優勝の可能性を残している鳥栖。どちらも難敵だが、今回と同じような準備ができれば自ずと結果はついてくる。
「どういう状況に今後なっていこうとまず自分たちの目標がある。それが3位なのか、2位なのか、1位で終わるのかわからないが、まず自分たちが勝たないといけないという状況がある。そのあと12月6日の試合の最後の笛のときに、自分たちの努力が結果として表れたらな、と思ってます」
この監督の言葉を信じて残り2試合を戦っていきたい。

逆にフロンターレはこれで3連敗。シーズン終盤の大事なところで主力に怪我人が出たとは言え、前半戦で大敗したチームとは完全な別チームになってしまっていた。
「やっぱり何でもないミスをあれだけ犯してしまうとこういう試合になる」
風間監督の表情はどこか寂しげだった。

以上

2014.11.23 Reported by 田中滋




「この試合ですべてを出し切ることだけに集中していたチームは、多少のアクシデントにも揺らぐことなく、見事な試合内容で勝点3を得た」と言い切った田中氏のレポートである。
守備戦術が機能し、取るべきものが得点して勝利したこの試合は、一つの道標となるゲームであったのでは無かろうか。
継続やブレぬクラブとして日本屈指の鹿島が、その真価を表したと言い換えても良かろう。
残り二試合、成熟した守備と、Jリーグ随一の攻撃力で勝利を掴もうではないか。
楽しみである。

強気のラインコントロールを見せた守備陣

2014年11月23日 | Weblog
鹿島、奇跡の逆転Vなるか。強気のラインコントロールを見せた守備陣。司令塔不在の川崎Fを無力化
現在3位につける鹿島アントラーズが、ホームで川崎フロンターレと対戦した。前回の対戦では完敗を喫したが、今節の川崎Fは中村憲剛が不在。司令塔を欠く相手に対し、鹿島はチーム全体が連動することで自由を奪う。そして、ディフェンス陣のパフォーマンスも光った。

2014年11月23日(日)11時58分配信
text by 青木務 photo Getty Images


前線からのプレスがチームを助ける


最終ラインを束ねる昌子源【写真:Getty Images】

 11月22日、14時。埼玉スタジアム2002では浦和レッズとガンバ大阪の直接対決が行われた。8年ぶりの優勝を願う浦和サポーターによるコレオグラフィがスタジアムを彩った。

 同時刻、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズが川崎フロンターレを迎えた。3位の鹿島にとって、優勝の可能性は決して高くはない。しかし、全くのノーチャンスでないことも確かだ。それは、奇跡の逆転優勝を成し遂げたことのある彼らが最も良く理解している。

 勝利を掴むため、この日も真紅のホームチームは序盤からフルパワーで臨んだ。

 3週間ぶりのリーグ戦だったが試合の入りは問題なく、最終ラインから丁寧にビルドアップしてくる川崎Fに猛烈なプレスをかける。急先鋒となったのが、赤崎秀平と土居聖真だ。

 彼らが追い込むことで相手の選択肢を減らし、パスを出させるとそこには鹿島の選手が狙い澄ましたようにアプローチをかける。川崎Fの攻撃を遅らせたのはもちろん、インターセプトからの速攻も見られた。

 前線のプレスに連動することで後方の選手も的を絞ることができる。

 遠藤康は「聖真と秀平が前で追いかけてくれたおかげで、自分の行くところがわかりやすかった」と2人を称えた。

 そして、この日の鹿島は最終ラインの位置も高く保つことができた。前線の頑張りに応えるように、守備陣も勇気を持って押し上げた。そうすることで全体のラインがコンパクトになり、相手のパスワークを消すことに成功した。

「あまり嘉人さんに効果的なパスは入っていなかったですし、僕たちの組織が今日はすごく良かった」と昌子源は手応えを口にした。

 川崎Fは最前線の森島康仁をシンプルに狙ったが、この日の鹿島は冷静に対応した。相手に蹴るしかないという選択をさせたことが大きかった。

 前線からのプレスが効いたことで、意図的に森島を狙わせる状況を作り出した。昌子が説明する。

「僕たちからしたら森島くんのキープ力に対抗して、起点を作らせないようなディフェンスができた。パスコースを限定してくれた秀平くんや前の選手が僕たちを楽にしてくれた。感謝したいですね」

ラインをコントロールすることで自分たちが主導権を握る

 この日、川崎Fは中村憲剛が不在だった。鹿島にとっては相手がある程度蹴ってくることも予想できていたという。そして、その上で相手の選択肢を限定し、狙い通りにロングボールを蹴らせた。

「今日はディフェンスラインもすごく高かったと思いますし、ペナの中ではほとんど僕たちのラインは作っていなかった。極端に言えば、森島さんをオフサイドポジションに置いておくと言うんですかね。自由に競らせないように」

 森島を蚊帳の外に追いやる狙いはもちろん、彼のストロングポイントである高さを警戒したためだ。

「僕たちが下がってしまうと彼の強さが一段と目立ってしまう。ゴールから離れたところでヘディングさせれば得点には結びつかないので、できるだけラインを高くしようというのは話していました。今日も効果的にライン内でオフサイドを取れる場面もありましたし、守備の組織は良かったんじゃないかなと自分で思います」

 最終ラインをしっかり押し上げることで守備陣が主導権を握る展開に持って行った。そこには鹿島のセンターバックとして活躍し、現在はコーチを務める大岩剛氏の教えがあった。

「よく大岩コーチに言われているんですけど、相手のアクションに僕たちが合わせるとどうしてもやられてしまう。僕たちのラインがアクションを起こすことで、相手がリアクションになるように動けていたかなと。それは僕だけじゃなくて、青木さん、大伍さん、脩斗くんが率先して声をかけながら。そういう細かいことがいい結果に結びついたんじゃないかなと」

 前線がプレスをかけ、中盤がインターセプトを狙い、ディフェンス陣は強気のラインコントロールで相手の攻撃力を削ぎ落とした。

 試合終盤に相手のFKが壁に当たって決まるという不運な失点はあったが、鹿島の守備に力強さと安定感が見られたのは間違いない。

 これは来シーズン以降にも繋がる――と言いたいところだが、まだ優勝の可能性は消えていない。将来にも繋がるが、今は目の前の戦いに集中することだ。

 残り2節、リーグナンバーワンの得点力と成熟を見せる守備を武器に、2007年以来の奇跡を目指す。

【了】




成熟しつつある鹿島の守備に関して綴るフットボールチャンネルの青木氏である。
最前線からのプレスと高いDFライン。
非常に能力の高い選手が、惜しげもなく汗をかくことで構築された堅固な守備は未来を感じさせる。
若きDFリーダーの源が高いラインと強い対人を魅せておることは大きい。
前線の赤と聖真の労力も見逃せぬ。
青木氏が言うように、来季の明るさ以上に、今季の優勝に向けて力を発揮しておる。
残り二試合、勝利で締め、天命を待とうではないか。
チームを信じておる。

川崎戦報道

2014年11月23日 | Weblog
鹿島逆転Vへ望みつなぐ/鹿-川32節

ゴールを決めた鹿島FW赤崎(左から2人目)は仲間に囲まれながら雄たけびを上げる

<J1:鹿島2-1川崎F>◇第32節◇22日◇カシマ

 勝ち点3差の3位鹿島と5位川崎Fの対戦は、ホーム鹿島に軍配が上がった。

 前半は様子見の展開となった。互いに決定機が少ないまま試合は推移したが、終盤に川崎Fがチャンスをつかむ。41分、右サイドからのパスをFW大久保がペナルティーエリア内で落とし、フリーのFW森島が左足で合わせたが、力が弱くコロコロ転がってGK曽ケ端の手に収まった。

 直後、鹿島が先制に成功した。45分、ゴール正面で縦パスを受けたMF遠藤が、反転してマークを外すと、利き足の左で狙いすましたシュートをゴール左上に突き刺した。逆転優勝を諦めない先制弾となった。

 後半に入ってすぐ、鹿島が追加点を奪った。8分、DF西の右クロスがファーサイドへ流れたところに、FW赤崎が頭から飛び込んでゴールネットを揺らす。筑波大時代に指導を受けた敵将の風間監督の前で、成長を示す1発となった。

 川崎Fは23分、今季限りで退団濃厚なDF稲本を投入。日本代表MF中村、日本代表FW小林を欠く中で、守備から立て直しを図った。

 その後、後半ロスタイム1分にMFレナトがFKで1点を返したものの時既に遅し。鹿島がホームで白星をつかみ、首位浦和との勝ち点差を4に縮めた。
 [2014年11月22日19時37分]

鹿島、首位に4差!奇跡の07年V再現だ
<J1:鹿島2-1川崎F>◇第32節◇22日◇カシマ

 3位鹿島が大逆転Vの再現に望みをつないだ。5位川崎Fを下してロッカールームに戻り、首位浦和との勝ち点差が4に詰まったことを知る。一瞬沸いたが、通算16冠王者はすぐ切り替えた。「次も、その次も勝つだけ」。残り2戦で4差は、最大11差をひっくり返した奇跡の07年と同じだ。

 当時を知る選手は5人だけ。その1人、MF遠藤康(26)が先制点を決めた。前半45分、ゴール正面で縦パスを受け、トラップでマークを外すと利き足の左を振る。ゴール左上を射抜くと「毎日何時間も、立ってるのがつらくなるほど練習してきた形だから」。自身初2ケタの今季10点目を、ジーコ魂の1つ「誠実」な練習で奪った。

 前夜は小笠原主将が急性胃腸炎になった。欠場も考えたが、志願の先発出場。後半14分に退くまで中盤で走り続けた姿に、トニーニョ・セレーゾ監督(59)は「出場が難しい状態でもチームプレーに徹し、責任感で走った。これが鹿島の伝統だ」と称賛した。

 3週間の中断期間中、砂場で酸欠になるまで走り込むなど名門の練習量は衰えない。07年再現へ、強化責任者19年目の鈴木常務は「あの時も勝ち続けて上位に重圧をかけた。勝者のメンタリティーが当時を知らない選手に浸透してきた」。奇跡を知る鹿島の猛追ほど、怖いものはない。【木下淳】
 [2014年11月23日7時24分 紙面から]


逆転Vへ望み!“常勝軍団”鹿島、残り2節で首位と勝ち点4差!!

チーム2点目を決めた赤崎(中央奥)に、土居(左)や西(手前)らが駆け寄って大喜び。鹿島は逆転優勝に望みをつないだ

 J1第32節(22日、鹿島2-1川崎、カシマ)赤く染まったカシマスタジアムに歓声がこだました。2万261人の後押しを受けた鹿島が2-1で勝利。奇跡の逆転優勝へ望みをつなぎ、セレーゾ監督は満足そうにうなずいた。

 「タイトルを目指すために全身全霊を懸けるのがチームの伝統。(最終節)12月6日の最後の笛が鳴るときに、努力の結果が表れるだろう」

 前半45分にMF遠藤が約20メートルの左足ミドルをねじ込むと、後半8分には23歳のルーキーFW赤崎が頭で追加点。終了間際に川崎MFレナトのFKが壁に当たってゴールに吸い込まれたが、最後まで集中力を切らさず逃げ切った。

 頼れる主将が踏ん張った。MF小笠原は前夜に嘔吐(おうと)など急性胃腸炎のような症状に苦しめられたが、強行出場。後半14分に退くまで周囲を鼓舞しながらプレーした。日頃から「優勝して監督を男にしたい」と話し、後輩からも慕われる存在。必死の姿にチームは奮起した。

 誰もが逆転Vを信じて疑わない。試合前、指揮官は「きょうはチャンピオンが決まることはないだろう」とイレブンを送り出した。日本代表DF昌子は「それを信じてやった」と胸を張る。

 2007年は開幕5戦未勝利も、終盤の9連勝で浦和をかわして優勝した。今季は残り2節で首位浦和との勝ち点差は4。国内最多16冠を誇る常勝軍団の勝負強さを、発揮するときがきた。 (伊藤昇)


鹿島・2007年 奇跡のリーグ制覇

 開幕5戦未勝利で、一時は首位との勝ち点差が「11」に開くなど優勝は絶望視されていた。しかし、徐々に調子を上げると第26節の新潟戦から連勝を続け、首位の浦和を猛追。勝ち点1差の2位で迎えた最終節の清水戦(カシマ)もMF小笠原のゴールなどで3-0と勝利し、9連勝を達成した。同時刻の試合で浦和が敗れ、奇跡の逆転優勝が決定。シーズン中に1度も首位に立たなかったチームの優勝は、これが初めてだった。

07年再現なるか…鹿島4差 小笠原、胃腸炎も強行出場で2発演出
J1第32節 鹿島2―1川崎F (11月22日 カシマ)


<鹿島・川崎F>後半、川崎F・森島(右)と激しく競り合う鹿島・小笠原
Photo By スポニチ


 07年の再現へその気になってきた。鹿島はホームで川崎Fを撃破。残り2試合で首位・浦和との勝ち点差は4に縮まった。リーグ7度の優勝を誇る常勝軍団の歴史を知り尽くす主将が意地を見せた。MF小笠原は前日21日に急性胃腸炎を患ったが、強行出場。前半45分のMF遠藤の先制点、後半8分のFW赤崎の追加点と全ゴールの起点になり勝ち点3に貢献した。

 試合前にトニーニョ・セレーゾ監督は選手に「きょう王者が決まることはない」と鼓舞。その言葉通りとなり、日本代表DF昌子は「信じてプレーして良かった」と笑った。07年は残り5試合で勝ち点差10あったが逆転優勝。昌子が「僕たちも分からない。まだ諦めない」と話せば、鈴木満常務取締役強化部長も「その経験があるし勝者のメンタリティーも継承されている」という。奇跡を信じて残り2戦を戦う。
[ 2014年11月23日 05:30 ]

【鹿島】遠藤芸術弾!07年の大逆転V再現だ
2014年11月23日6時0分 スポーツ報知


後半8分、ゴールを決め喜ぶ赤崎(中央奥)ら鹿島イレブン

 ◆J1第32節 鹿島2―1川崎(22日・カシマスタジアム)

 鹿島が逆転優勝に望みをつないだ。立役者はMF遠藤だ。前半45分。MF柴崎の縦パスを受けてゴール前、右45度の位置から左足で相手GKの頭を越した。自身初の2ケタ得点となる今季10ゴール目。「練習通り。立っていることもつらくなるくらい、毎日シュート練習をしているからね」。芸術的ゴールを涼しい表情で振り返った。

 早い時間帯にゴールが欲しかった。前夜、主将MF小笠原が急性胃腸炎で嘔吐(おうと)と下痢の症状を訴えた。試合前、我慢して朝食を取り、強行出場したが、長い時間はプレーできない。「いい時間に取れてよかった」。遠藤の胸には前半終了間際という時間帯と、同じ東北出身の小笠原の体調があった。

 後半8分にはFW赤崎が追加点。小笠原は59分間、体調不良を感じさせないプレーで貢献した。首位・浦和との差は4に縮まった。自力Vはないが、07年は残り5試合で勝ち点差10から大逆転で優勝した経験がある。当時を知るGK曽ケ端は「1試合ずつしっかり準備をすること」と説いた。(内田 知宏)

連勝すれば…鹿島セレーゾ監督不敵笑み
2014年11月23日


 前半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・遠藤(中央)

 「J1、鹿島2-1川崎」(22日、カシマ)

 前半終了間際、約20メートル先のネットを揺らした鹿島のMF遠藤康(26)の先制点は、自己最多のシーズン10点目。逆転優勝に望みをつなぎ「うちは立っているのがつらくなるぐらいシュート練習するからね」と成果を誇った。

 残り2試合を連勝すれば、何が起こるか分からない。セレーゾ監督は「12月6日の最後の笛が鳴ったとき、努力の結果が表れるだろう」と不敵に言い放った。




胃腸炎も強行出場しチームを勝利に導いた小笠原主将が大きく報じられておる。
2007年の大逆転優勝の立役者が、ここにきてまた気を吐いておる。
攻撃の起点は満男ということが改めて感じされられた。
満男経由にてボールが廻り、フィニッシュに繋げる。
これが機能し、逃げ切ることが出来た。
締めに走ったルイス・アルベルトも素晴らしい。
また、先制点のヤスは今季10得点をマークした。
自身初の二桁得点に乗せた格好である。
ルーキー・赤のゴールも素晴らしい。
攻撃力で残り二試合に勝利し、吉報を待ちたい。
楽しみである。

相馬、甲府の次期監督有力候補

2014年11月23日 | Weblog
甲府 城福監督勇退へ…契約延長固辞、後任は相馬氏有力
J1第32節 甲府2―0広島 (11月22日 中銀スタ)

 就任3年目の甲府・城福浩監督(53)が今季限りで勇退することが濃厚となった。関係者によればクラブ側から契約延長オファーを受けたが既に断りを入れたという。

 城福監督は限られた強化資金、編成の中、堅守ベースのスタイルに転化し着実に成長。この日も2―0と快勝し、3連勝でJ1残留を決めた。来季はクラブ史上初めて3年連続のJ1で戦うことになった。

 クラブ側は後任人事に着手しており、元日本代表DFでJ3町田の相馬直樹監督(43)が有力候補。11~12年に川崎Fを指揮するなどJ1指導経験があり、実現すれば来季はクレバーな若き指揮官の下で上位進出を狙う。


甲府の新監督就任が有力となった相馬直樹氏
Photo By スポニチ


[ 2014年11月23日 06:32 ]




甲府の次期監督に挙げられた相馬である。
これは面白い人事であろう。
甲府は城福監督の下、J1昇格と2年連続のJ1残留を決めた。
これは素晴らしい結果と言えよう。
その後継者にはかなりの手腕が問われるところ。
この重責を担うには、相馬の頭脳が必要という判断である。
現在、J3の町田を指揮する相馬がどのような判断をするのであろうか。
続報を待ちたい。

ケルン・大迫、絶妙なスルーパスでアシスト

2014年11月23日 | Weblog
大迫が途中出場でアシストも…細貝、原口出場のヘルタがアウェー初勝利
14/11/23 04:22

[11.22 ブンデスリーガ第12節 ケルン1-2ヘルタ・ベルリン]



 ブンデスリーガは22日、第12節1日目を行い、MF細貝萌とFW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンは敵地でFW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンと対戦し、2-1で競り勝った。

 細貝はボランチでフル出場。2試合ぶりのベンチスタートとなった原口は後半28分から途中出場した。2試合連続ベンチスタートの大迫は0-1の後半開始から出場し、後半13分に同点ゴールをアシストしたが、結果にはつながらず。長澤は3試合連続でベンチ外だった。

 先制したのはアウェーのヘルタだった。前半28分、MFロイ・ベーレンスがMFバレンティン・シュトッカーとのワンツーで右サイドを突破。ドリブルで中に切れ込み、そのまま左足でゴール左隅へ流し込んだ。

 1点ビハインドで前半を折り返したケルンは後半開始からMFヤニック・ゲルハルトに代えて大迫を投入。すると後半13分だった。自陣でボールを受けた大迫はプレッシャーを受けながらも前を向き、絶妙なスルーパス。ゴール前に抜け出したFWアンソニー・ウジャーがGKとの1対1を制し、右足でゴール右隅に流し込んだ。

 大迫の4試合ぶりとなる今季2アシスト目で同点に追いついたケルンは一気に勢いづく。しかし、後半18分、DFミショ・ブレチュコの右クロスに合わせたウジャーの右足ボレーはクロスバーを直撃した。

 ヘルタは後半28分、2枚目の交代カードで原口をピッチに送る。すると後半41分、細貝がゴール前絶好の位置で倒され、FKを獲得。DFマルセル・ヌジェングが直接狙ったキックは壁に入っていたウジャーの体に当たってコースが変わり、ゴール右隅へ。土壇場で2-1と勝ち越し、3試合ぶりの白星で今季アウェー初勝利を飾った。

大迫が途中出場でアシストも…細貝、原口出場のヘルタがアウェー初勝利
14/11/23 16:52

[11.22 ブンデスリーガ第12節 ケルン1-2ヘルタ・ベルリン]

 ブンデスリーガは22日、第12節1日目を行い、MF細貝萌とFW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンは敵地でFW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンと対戦し、2-1で競り勝った。


2戦連続ベンチスタートだった大迫


途中出場でアシスト!!仕事を果たした


しかし、チームは1-2の敗戦


指揮官から労いを受けた




途中出場でアシストを記録したケルンの大迫である。
後半13分からの出場は前回よりも良い状況。
結果も残しており、少々の信頼を得てるように思える。
試合結果は残念であったが、大迫の実力はアピール出来たのではなかろうか。
大迫の活躍を祈っておる。

ヤスのゴール、ノミネート

2014年11月23日 | Weblog
J1リーグ戦第32節ノミネートゴール決定のお知らせ
2014年11月22日(土)

 J1リーグ戦第32節のノミネートゴールが決定しましたのでお知らせいたします。

J1リーグ戦
遠藤 康(鹿島) 11月22日 対 川崎F戦 得点時間:45
ハモン ロペス(仙台) 11月22日 対 C大阪戦 得点時間:88
レオ シルバ(新潟) 11月22日 対 F東京戦 得点時間:69
※ノミネートゴールの映像はスカパー!のホームページ(http://soccer.skyperfectv.co.jp/bestgoal/)で近日公開されます。

■最優秀ゴール賞 -BEST GOAL AWARD- コーナーはこちら ≫




第32節のノミネートゴールに選出されたヤスのゴールである。
ゴール前やや右から捲いてゴール角に吸い込まれた。
ヤスらしい素晴らしいゴールである。
ゴール前で前を向かせたらヤスほど怖い選手はおらぬ。
左足から繰り出される、シュートやスルーパスは天下一品。
これからも数多くのゴールを演出し、チームを勝利に導いていくのだ。
楽しみにしておる。

仙台・野沢、あのシーンの悔しさの方が大きい

2014年11月23日 | Weblog
【J1:第32節 仙台 vs C大阪】試合終了後の各選手コメント(14.11.22)
11月22日(土) 2014 J1リーグ戦 第32節
仙台 3 - 3 C大阪 (17:04/ユアスタ/19,404人)
得点者:3' 野沢拓也(仙台)、17' 赤嶺真吾(仙台)、38' 杉本健勇(C大阪)、72' 永井龍(C大阪)、88' ハモンロペス(仙台)、90'+3 カカウ(C大阪)

●野沢拓也選手(仙台):
「今日は是が非でも勝点3を取らなければいけない試合でしたし、自分達が置かれている立場以上に相手がしっかり戦った結果、こういう状況を生んでしまったと思います。前半に相手が前から来るということは分かっていましたし、そういう状況におかれたチームが粘り強いということは感じました。自分達が2点を取ってからの戦い方を工夫し、全員がやらなければいけないと強く感じました」

Q:自身のゴールについて
「自分としてもいいかたちと思いました。ウイルソンの突破から、自分のところに転がってくるとある程度予想していましたし、あとは決めるだけでした。ウイルソンは素晴らしい選手ですし、帰ってきてくれたことでチームのみんながパワーアップした試合だったと思います」

Q:後半の戦い方について
「相手が前がかりできているぶん、僕たちも目的がはっきりしないまま終わってしまいました。ズルズルみんなが下がってしまった部分もありました。3点で満足することなく、今日の相手には5点、6点とたたみかけるチャンスもありましたし、そのなかで目的をはっきりしないまま同点にされたのは反省しなければいけません」

[ J1:第32節 仙台 vs C大阪 ]


残留に向け勝利が欲しい両チームは開始早々の3分、C大阪DFのクリアボールが野沢拓也に渡ると野沢は右足を振り抜いた。このシュートが決まりホーム仙台が先制点をあげた。

無念オフサイド…仙台ロスタイム幻のV弾 野沢「悔しさ大きい」
 仙台は3―3の後半ロスタイム、野沢の正確なFKから劇的な決勝点が生まれたかに思われたが、オフサイドの判定でゴールは幻に。「先制点は決めたが、あのシーンの悔しさの方が大きい」と野沢は苦笑した。

 2点を先行し、さらに後半43分にハモン・ロペスのミドルシュートで勝ち越しながら、仕留められなかった。渡辺監督は「展開からすれば、勝ち点3を取らなければいけない」と険しい表情だった。
[ 2014年11月23日 05:30 ]

仙台MF野沢が試合を優位に進める先制点!
14/11/23 10:50

[11.22 J1第32節 仙台3-3C大阪 ユアスタ]

 J1は22日、第32節を各地で行った。ユアテックスタジアム仙台ではベガルタ仙台とセレッソ大阪が対戦し、3-3の引き分けに終わった。


前半3分に先制点を挙げたMF野沢拓也


右クロスから右足で合わせた野沢


ゴール右隅に吸い込まれた


J1残留を争う試合を開始3分で動かした


その後もC大阪の脅威となり続けた


足もとの技術が高い野沢


この先制点も勝利には結びつかなかった




先制点を決めた仙台の野沢である。
右サイドからの折り返しのこぼれ球を綺麗に決めた。
野沢のシュートテクニックが冴えたゴールであった。
また、アディショナルタイムにはFKから素晴らしいアシストを演出したかに見えた。
この勝ち越し弾にてJ1残留を決めたかに思えたが、判定はオフサイド。
リプレイを見返したが微妙に思える。
高額助っ人で話題となったクラブを生きながらえそうとするJリーグの思惑でもあるのでは無いかと勘ぐってしまう。
それはそれとして、野沢の技術が光っておったことは嬉しい。
次節、野沢が勝利に導けば仙台のJ1残留が確定する。
野沢の活躍を応援しておる。

浦和・興梠、全然駄目

2014年11月23日 | Weblog
浦和興梠が強行出場も「全然駄目」

G大阪に敗れ、引き揚げる浦和FW興梠慎三(共同)

<J1:浦和0-2G大阪>◇第32節◇22日◇埼玉

 浦和のFW興梠慎三(28)が先制された直後の後半44分に投入され、右腓骨(ひこつ)を骨折した10月26日の鹿島戦以来、約1カ月ぶりの復帰を果たした。

 本人によると接触プレーで右脚を痛め、「全然駄目」とだけ話して引き揚げた。

 前日に実戦練習の一部に合流したばかりのFWを、強行出場させたペトロビッチ監督は「0-0の状況では出すつもりはなかった。先に失点したので残り数分で起用した」と説明した。
 [2014年11月22日18時59分]

興梠 強行出場が裏目…右足ケガ再発か、今季中の復帰困難
J1第32節 浦和0―2G大阪 (11月22日 埼玉)


<浦和・G大阪>試合終了間際に投入された興梠
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 右腓骨(ひこつ)骨折から復帰を目指していた浦和FW興梠が強行出場したG大阪戦で負傷を再発させた可能性が高まった。0―1の後半44分から投入されたが本来の切れには程遠く精彩を欠いた。「(G大阪の)岩下と接触して、そこからはもう何もできなかった」。再び患部を強打する不運に遭い、試合後は足を引きずる姿が痛々しかった。

 強行出場が裏目に出た。ペトロヴィッチ監督は「0―0のままなら起用する思いはなかった。点を取られたので、残り時間を考えて起用した」と説明した。エースの一発に懸けたが結果は最悪。試合にも敗れ、今季中の復帰は再び困難な状況となった。試合前日に「これでサッカーができなくなっても後悔はない」と不退転の決意を見せていた興梠だが、強行出場の代償は決して小さくない。
[ 2014年11月23日 06:51 ]




強行出場も不発に終えた浦和の興梠である。
本人によると右脚を痛めたとのことで、今季の残り試合に不安を残す。
チームも敗れ、泣きっ面に蜂といったところか。
興梠の負傷具合はどの程度なのであろうか。
続報を待ちたい。

川崎戦コメント

2014年11月23日 | Weblog
2014Jリーグ ディビジョン1 第32節




鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・どういう状況になろうと、自分たちの目標は変わらない。12月6日の試合が終わって笛が吹かれたとき、3位か2位か1位になるかはわからないが、自分たちは勝ち続けるだけ。小笠原選手が昨晩から体調を崩して、今日の試合で使うかどうかは、アップの状態を見て判断した。そんな状態でも彼は体を張って、若い選手たちに責任を持ってプレーする姿を示してくれた。アントラーズというクラブは、クラブがさらに強くなるため、向上するため、タイトルを獲るためにみんなが全身全霊でやることを伝統としている。若い選手たちも少しずつ犠牲心を持つようになり、技術、体力、精神的な部分を一つ一つクリアして、少しずつ結果を出すことができるようになる。今日の相手はパスワークを主体としたチームだったので、前線からフォアチェックをして、少しでも機能させないように指示を出した。赤崎選手、土居選手が献身的に走り続けてくれた。求めたことが機能していたと思う。また、Jリーグ全体を見ても、GKの技術が優れているとはいえない。バックパスをさせてGKに蹴らせれば、優れたフィードができる選手はいない。常にプレッシャーをかけるように指示を出している。
・遠藤選手は非常に優れた特長を持っている。いいポジションをとることができるし、相手をブロックして中へ入ることもできる。視野の広さも持っていて、クレバーに考えることができる選手だ。選手たちには強くシュートを打つよりも、コースを狙う方が確率が高いと伝えている。ゴールの場面では相手GKのポジショニングミスもあったが、視野の広さを発揮して、与えた情報を把握してプレーしてくれていた。彼はチームの中で、一番シュートを打つ選手になった。10得点はシュートを多く打った結果だと思う。これからは決定力を今以上に上げていくことが重要。
・赤崎選手は非常に好青年で、真面目に練習に取り組んでいるし、Jリーグ1年目としては良い方向、良い成長を見せてくれている。まだ経験値は足りないが、積極的に取り組んでいるので、このまま良い成長を見せていってほしい。





【昌子 源】
最後の失点はいらないファウルだったかなと思う。あの時間帯で良かった。5分早かったら苦しかったかもしれない。僕たちの組織がすごく良くて、相手は森島選手の頭を狙うしかないサッカーになったと思う。そこで起点を作らせない守備に限定してくれた。秀平君や聖真からのアプローチが後ろを楽にしてくれた。前の選手に感謝したい。今日はラインの位置が高くて、守備の組織は良かったと思う。監督は試合前に「今日でチャンピオンが決まることはないだろう」と言っていて、それを信じてやった結果。まだわからない状態なので、諦めずにやっていきたい。

【土居 聖真】
アグレッシブに戦った結果が勝利につながった。後ろでパスを回される分には怖くないので、相手が自陣に入ってきたところではしっかり守れていた。相手にチャンスらしいチャンスはなかったと思う。全員が頑張った成果。今日は守備がうまくハマって、良い時間帯に得点を取ることができた。

【本山 雅志】
あと2試合ある。しっかり調整して勝っていくしかない。1試合ずつやっていかないと。この時期は上位とやるよりも下位相手の方が難しい面もある。1週間調整してやっていきたい。ボールを回すこととシュートを打つことが監督からの指示だった。ボールを持った時はキープして、ゴールまで行ってフィニッシュで終わるようにと。1点を取られたのは残念だけど、壁に当たっての失点だし仕方がない。前半に危ない場面も1つあったけど、最終ラインをしっかり高く保ってやれていたと思う。

2014年11月22日(土)


本日行われたJ1第32節川崎F戦は2-1で勝利しました。詳細はマッチレビューをご覧ください。

【J1:第32節 鹿島 vs 川崎F】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.11.22)
11月22日(土) 2014 J1リーグ戦 第32節
鹿島 2 - 1 川崎F (14:04/カシマ/20,261人)
得点者:45' 遠藤康(鹿島)、53' 赤崎秀平(鹿島)、90'+1 レナト(川崎F)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:2点あります。1点目は、今日は特に前線から中盤で厳しい守備ができました。それですごくリズムに乗ったと思います。チーム全体で気持ちのこもった戦いへの評価をお願いします。もう1点は今日で浦和負けて首位との勝点差が縮まりました。優勝を意識しますか?
「どういう状況に今後なっていこうとまず自分たちの目標がある。それが3位なのか、2位なのか、1位で終わるのかわからないが、まず自分たちが勝たないといけないという状況がある。そのあと12月6日の試合の最後の笛のときに、自分たちの努力が結果として表れたらな、と思ってます。去年も同様に3位以内が手にできる状況だった。もちろん最初は優勝という目標を達成するためにスタートするわけですけど、去年はそこを達成することができなかった。去年もベテランをうまくやりくりしながらそこまで行った。今年も3位以内という状況まで持っていくことが若手中心でありながらできている。誰が試合に出て、どのように出るということを準備するのは自分なのですが、やるのは選手です。選手たちが良い心理状態で試合を迎えなければならないし、試合中もそういう風にしていかないといけない。
今日に関しては、小笠原満男選手は昨日の夜から今朝までちょっと体調を崩してしまって、試合に出場できるかできないかは、僕がスタジアムに来てアップしたところで判断してくれ、任せたところ彼はしっかりとまず走る、チームのために徹するということを体で示したわけです。それは若い選手にとっては良い見本になる。気合いや根性ということではなく、責務ということの価値を示したと思います。
彼だけでなく、アントラーズというクラブの場合は、このクラブをさらに強くさせたり向上させたり、今以上のタイトルをもたらすということを全身全霊かけてやるというのがこのクラブの伝統です。それを入って来た人は最初はわからず、自分が自分がというところから、チームで生き延びるためにはそういう犠牲心がわかってくる。口先だけではみんなフォアザチームと言いますけど、やっぱりそれを理解して実行できるまでには時間がかかるし、それを少しずつ微調整しながら、なおかつ戦える選手として技術的な部分や体力的な部分を向上させてからピッチに送り出すわけです。それを一つひとつクリアしていったなかで少しずつ結果が伴ってくる。まだなにが起きるかわからないということがサッカーにはある。良い精神状態の選手が揃ったからと言って必ずしも勝てるという保証はない。ただ、やっぱり団体スポーツなので、みんなが良い空気を流し込むことでいろんなことがスムーズに、良い吸収方法ができるようになってくると思います。
相手はパスワークを主体としたサッカーをやるので、そこをしっかりと機能させないようにしないといけない。特にCBも技術能力が優れているので前からちゃんとフォアチェックをして、少しでも機能を低下させる作業を求めました。その意味では、赤崎秀平選手や土居聖真選手は非常に献身的に犠牲心を持ってチームのために走り続けてプレッシャーをかけたのではないかなと思います。相手の特長や個の能力を含めて求めたところが機能したと思います。
Jリーグ全体で言えることは、GK陣が足の技術では優れていない。相手を追い込んでバックパスさせればGKは蹴るしかない。そういう優れたフィードや視野を持った選手はまだ存在しないので、そのままプレスをかけてバックパスをさせてなおかつGKにもプレッシャーをかける指示を出しました」

Q:遠藤康選手の得点について。10分過ぎに同じような場所でパスをうけたときはもたついてシュートは相手に当たってしまったが、あの場面では非常に判断もよかった。どのように評価していますか?
「遠藤選手は非常に優れた能力をひとつ持っています。それは相手のCB、SB、ボランチの三角形のちょうど間でそのポジショニングを利用するタイミングがいい。逆に相手がピッタリついたときは体でうまくブロックしてなかに入っていく。なかに入っていけばシュートも打てるし、パスも出せるし、サイドチェンジもできる視野の広さも持っています。そのタイミングであったり駆け引きの面では優れたクレバーな選手だと思います。僕は選手たちに、シュートというものは強く打つよりはコースに狙った方が確率的には高い、ということを練習のなかで求めています。なおかつ左利きの選手は、右利きの選手よりも持って生まれた精度があるので、それをうまく活用するというところで、彼をああいう配置にしています。そのなかで彼がなかに入ったタイミングでGKのポジショニングミスというのはあったかもしれませんけど、それは分析の時点でわかっていた話でした。そこからコースを狙ったシュートを意識したので、それは遠藤選手の視野の広さや我々の情報を把握しながらプレーしたところが良かったのではないかと思います。
あとはうちの攻撃陣のなかで90分で一番シュートを打つ選手になったのではないかと思います。それは僕はひとつの成長だと感じていますし、あとは決定力を今以上に高めていくことを求めていきたいし重要だと思います。サイドハーフがペナルティエリアの角で受けたときは、大半は時間が非常にあって、見る時間もあるし、ゴールを狙う時間もあります。遠藤選手にしても逆サイドのカイオ選手、今日出場しませんでしたけど豊川雄太選手もそうです。豊川選手はあの角度からシュートを打たせたら、うちのチームでは一番シュートがうまいのではないかなと思います。そういった選手をいま準備しているところです。サイドハーフの選手がペナルティエリアの角、という表現を使いますけど、そのゾーンを取ったときにいろんな状況をつくりだすことができるので、外から斜め、あるいは中から角を取ったときにはいろんな崩しができる。そこでタメをつくることもできますし、チームにとってはそこを取ることができたときは良い形ができると思います。今日で10点目だとおもいますけど、シュートを打ったことでその点にたどり着いたんだと思います。今日も3本くらい打ったと思います。リーグ戦はまだオープンな状態にあると思います」


Q:今日の赤崎選手のゴールと働きについてコメントをお願いします。
「非常に好青年ですし、真面目に練習に取り組みます。Jリーグ1年目にしては良い成長角度にあると思います。足りない部分というのは、経験の部分だったり基礎的な体力だったりします。彼は自分から積極的に取り組んでいるので、このまま良い成長過程に続いていけばと思います」

以上

【J1:第32節 鹿島 vs 川崎F】試合終了後の各選手コメント(14.11.22)
●曽ヶ端準選手(鹿島):
「アグレッシブにいけた。(土居)聖真や(赤崎)秀平が前からだけでなく後ろからもプレッシャーをかけてくれた。(高いDFラインに対して)中村憲剛がいればそこを狙うボールも合ったかもしれないけれど、あまりそういうボールもなかった。DFラインは声を掛けあってよかったと思います。(上との差が詰まったが?)次の試合でしっかり勝つこと。1つ、1つしっかり勝つこと。上を気にしてても仕方がない。2試合しかないですし、セレッソには前に負けている。力を出せるようにみんなで戦いたいと思います」

●本山雅志選手(鹿島):
「あと2試合あるので調整して勝ちたい。本当に1試合、1試合。セレッソも今日の試合次第。こういうときは上と戦うよりしたと戦う方が難しい。ちょっと1点取られたのは残念だったけどしようがない。壁に当たったボールだったし。前半は1本、(大久保)嘉人が落として危ない場面があったけれど、ラインを高く保って戦えたと思います」

●遠藤康選手(鹿島):
「あれはいつも練習している形。練習通りにできたと思います。得意な位置でもありますし、練習することも多いのでみんな打てると思います。3週間相手、試合の入りが心配だったけど、みんなうまく入れた。前からプレスにいけたし、そのなかで点が取れてよかったです」

●昌子源選手(鹿島):
「(失点に絡むFKは)いらないファウルだったかもしれない。幸い、あの時間でよかった。もう5分早いと危なかった。ちょっとパサーというか憲剛さんがいないこともあって嘉人さんに良いボールが入ることが少なかったですし、今日は僕らの組織がすごいよかったです。聖真とか秀平くんが前から限定してくれた、僕らを楽にしてくれた。相手は森島(康仁)くんの高さしかなかったと思います。ラインを高くしてペナのラインでDFラインをつくりました。森島くんをオフサイドに置いている感じてできるだけラインを高くしておこうとしました。守備の組織はすごくよかったと思います。大岩コーチから言われていますが、相手のアクションに合わせてリアクションするのではなく、僕らがアクションを起こすことができたと思います。監督は「今日でチャンピオンが決まることはない」と言っていた。その言葉を信じてやりました」

●赤崎秀平選手(鹿島):
「得点はつねに求められます。本当に苦しい時期もあったけど、こういうチームでプレーできるのは幸せ。僕らはアントラーズの伝統を受け継いで繋いでいけるよう、日々こなすのではなく、取り組んでいかないといけないと思います。この試合で点を取るのは特別な意味があるので嬉しかった。フロンターレとアウェイでやったときは出られず悔しい思いをしたので、やはりピッチに立って挨拶したかった。いままでいろいろ考えすぎて自分を出せないまま後退していましたが、今日は出し尽くそうと思って試合に出ました」

●青木剛選手(鹿島):
「DFラインを下げずにしっかりコンパクトにしながら戦える時間が長かった。そういうところがよかったと思います。相手は2トップになってくるより大久保選手が1.5列目くらいの位置から裏に侵入してくるところがあったので、その辺はまわりを意識しながらやっていました。自分たちが2試合勝つことは絶対条件で変わらない。また次の試合に向けてしっかりと準備したいと思います」

[ J1:第32節 鹿島 vs 川崎F ]


逆転優勝へ望みを繋ぎたい鹿島はホームで川崎Fと対戦。試合はスコアレスで迎えた前半終了間際の45分、遠藤康のゴールで鹿島が先制した。

[ J1:第32節 鹿島 vs 川崎F ]


先制点を奪い勢いに乗る鹿島は53分、西大伍のクロスに赤崎秀平が頭で決め鹿島が追加点をあげた。赤崎は今シーズン3点目となった。
(写真)試合終了後、赤崎はサポーターに手を振り挨拶をした。

上位対決制した鹿島が優勝戦線踏みとどまる、川崎Fは悪夢3連敗
14/11/22 16:08

[11.22 J1第32節 鹿島2-1川崎F カシマ]

 鹿島アントラーズがホームで川崎フロンターレを2-1で下した。鹿島は2連勝で勝ち点を57に伸ばして、優勝争いに踏みとどまった。

 試合が動いたのは前半45分、MF柴崎岳が入れた縦パスを、MF遠藤康が体を当ててキープ。DF谷口彰悟を弾き飛ばすと、エリア外から反転シュート。左足から放たれたループ気味のシュートは、ゴール左上を捕え、鹿島に先制点をもたらした。

 さらに鹿島は後半8分、右サイドからDF西大伍がGKとDFの間に絶妙なクロスを入れる。これをファーサイドで待ち受けたFW赤崎秀平がヘディングで押し込み、リードを2点に広げた。

 対するMF中村憲剛やFW小林悠といった主力を怪我で欠く川崎Fは、なかなか歯車がかみ合わない。後半アディショナルタイムに入ってすぐにMFレナトのFKが壁に当たってコースが変わるラッキーなシュートでようやく1点を返す。しかし同点とまではならず、ここに来て今季初の3連敗。目標とするACL出場権獲得もほぼ不可能となった。

 勝ち点61の浦和がG大阪との頂上決戦に敗れたことで、勝ち点を57に伸ばした鹿島にも優勝の可能性は残った。初の2桁得点にのせた遠藤は「特に意識はしていなかったが、チームを勝たせることが出来てうれしい」と笑顔。「回りは気にしない。僕らは勝たないといけないので、2連勝したい」と力強く宣言した。

鹿島、連勝で3位キープ


45分、MF遠藤 康選手(#25)の今季10得点目で先制した鹿島は、53分にFW赤崎 秀平選手が追加点でリードを広げる。試合終了間際に失点を許すも、2-1で川崎Fに勝利し、ACL出場圏内の3位を維持した。




自分たちの組織を絶賛する源である。
よほどの手応えを感じておるのであろう。
失点も交通事故のようなFKであった。
攻撃も機能し、得点シーンだけでなく崩しきる場面が幾度も見られた。
トニーニョ・セレーゾ戦術の真骨頂であろう。
その指揮官は、ヤスとカイオ、そして豊川のシュートを褒めておる。
この豪華な2列目の攻撃力で、更なるゴールを狙っていこうではないか。
楽しみである。