鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

セレッソ戦コメント

2014年11月29日 | Weblog
2014Jリーグ ディビジョン1 第33節




鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・試合に入る前に置かれる心理状況というのは、C大阪はどうしても勝たなければいけないというもの。例え、立ち上がりでは消極的だったとしても、試合のどこかのタイミングで相手は前へ出てこなければならない。そういう心理状況を把握したうえで試合に臨む必要があった。昔からC大阪は攻撃陣に能力の高い選手がいる。2トップや両サイドハーフ、今年は両ボランチも能力が高い。そういう選手を揃えて攻撃に絡んでいって、攻撃時は最低でも6人がそこに絡んでくる。それだけ人数をかければ、当然ながら空いたスペースが存在する。そこを使わなければならない。相手をおびき出す形をとれば、当然その背後にはスペースが出てくる。そこにできたスペースをサイドチェンジで使って、特に逆サイドのサイドハーフを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらった。
・最終節で3チームに優勝の可能性があるというのは、Jリーグにとっては非常に良いことだし、3会場でハラハラドキドキするスペクタクルを見ることができるのは喜ばしい。次の対戦相手が首位の浦和との試合を引き分けに持ち込んだチーム(鳥栖)であるということで、非常に力があるということ。数字上(優勝の)可能性があるとはいっても、まずは自分たちが勝って終わらなければ条件は整わない。まず自分たちのホームゲームにしっかりと勝つ。そのうえで試合が終わった時にどのようになっているかを周りに聞くしかない。謙虚さを忘れずに、自分たちの試合を戦っていきたい。





【カイオ】
(先制点は)パスをもらってGKと1対1だったので決めるだけだった。GKの右しか空いてなかったが悩まずにトラップしてすぐに打った。0-0の時間が長いとプレッシャーがかかってくるけど、点が入って楽になったと思う。

【赤崎 秀平】
前半に聖真のパスから決定機を2回外していたので、後半は必ず入れるというメンタルでプレーしていた。裏に抜けるのは得意なプレーだが、中盤に良い選手がいるし、ナビスコカップでもナオから同じ様なボールが出ていた。2ゴール1アシストは自分の力だとは思っていない。周りに助けられた結果。一つの目標に向って団結しているのがスコアに現れている。

【豊川 雄太】
守備をしっかりしろという指示で入った。とは言え、あの時間でシュート1本だったのは少なすぎる。これからもっと成長するためには、きっちり決める事が大事になる。(柴崎選手へのアシストシーンは)フリーだったのでドリブルで入っていった。最終節も勝ちたいが、自分たちのやる事は変わらない。

2014年11月29日(土)


本日行われたJ1第33節C大阪戦は4-1で勝利しました。

【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.11.29)
11月29日(土) 2014 J1リーグ戦 第33節
C大阪 1 - 4 鹿島 (14:04/ヤンマー/23,330人)
得点者:33' カイオ(鹿島)、59' 赤崎秀平(鹿島)、67' 赤崎秀平(鹿島)、69' 永井龍(C大阪)、80' 柴崎岳(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:サイドチェンジなどでスペースをうまく使い得点を重ねていきました。その辺は狙いだったのでしょうか?
「まず試合に入る前に置かれる心理状況というのは、セレッソさんはどうしても試合に勝たない状況に追い込まれていました。例え、立ち上がりを積極的ではなく消極的にやったとしても、どこかのタイミングで相手は出てこなければいけない。そういう心理状況を把握した上で試合に臨まなければいけませんでした。昔からセレッソさんというのは攻撃面では非常に能力の高い選手がいて、それは2トップにしても両SH、今年に関しては両ボランチも能力が高い選手を揃えて攻撃に絡んでいくということをしてます。要は、攻撃時は最低でも6枚が攻撃に絡んでいく。2トップと両SHとダブルボランチも高い位置にいく。当然ながら、それだけの人数を攻撃にかければ空いたスペースが存在するわけであって、そのスペースを突くべきです。彼らを攻撃に来させる、おびき出す、という形にすれば背後のスペースがあるので。できたギャップというのをサイドチェンジで、特に逆サイドのSHを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらったことになります」

Q:今日、首位の浦和が引き分けて最終節に優勝の可能性を残しました。最終節への意気込みをお願いします。
「3チームが最終節で優勝できる可能性があるというのはJリーグにとっても非常に良いことですし、3会場でハラハラドキドキのスペクタクルを見ることができるというのは非常に喜ばしいことだと思います。また対戦相手がレッズさんを引き分けまでに持ち込んだチームであるということは、非常に力のあるチームだと思いますし、我々は数字上可能性があるといっても、まず自分たちが勝って終わらないと条件は整わないので、まず自分たちのホームの試合をしっかり勝つ。それで、試合が終わったときにどのような状況になっているのかをまわりに聞いてみるしかないので、まず自分たちの試合を、謙虚さを忘れずに戦っていきたいと思います」

以上

【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(14.11.29)
●赤崎秀平選手(鹿島)
Q:特に2点目が相手を突き放す得点になりましたが?
「後半の入りで、(土居)聖真のパスを2本くらい、決定的なものを外していたので、『必ずチャンスが来るからそれを決めよう』、という気持ちで入れたのがゴールに繋がったと思います」

Q:CBからも良いボールが来た?
「ヤマザキナビスコ(カップ)でもあったんで。ナオ(植田直通)はあそこに蹴ると思ってました。試合前も、CBとSBの間にボールをくれ、ということを要求していたので。うまくはまりました」

Q:優勝争いが見えてきた中でメンタル面でプレッシャーを感じることは?
「優勝争いどうのこうのというよりは、アントラーズで試合に出るということで自分自身がプレッシャーを感じてる部分が、ここ最近じゃなくて、ダヴィが怪我したときからそういうプレッシャーを感じてました。それを自分のなかでうまく処理できてから、ここ数試合の得点に繋がってるのかな、と思います」

Q:2得点1アシストという結果を残したことについては?
「周りの選手に助けられての得点やアシストだと思うので、あんまり自分の力だとは思わないです」

Q:最後、満員のカシマスタジアムで優勝を賭けた試合になると思うが?
「勝てば優勝が決まるという試合でも無いと思うし、他力になると思うけど、自分たちにできるのは勝ってプレッシャーをかけること。今日のような試合をやっていれば負けることはないと思います」

Q:そういう意味で、いまはチーム全体が良い感じでまわっていますか?
「そうですね。やっぱり一つの目標に向かってみんなが団結してると思いますし、それがこのスコアに表れたのかな、と思います」

●カイオ選手(鹿島)
Q:先制点は良いシュートでしたが?
「(赤崎)秀平からパスをもらってGKと1対1になって決めるだけでした。良かったです」

Q:先制点でチームとしても楽になりました?
「0-0のときはチームはちょっとテンションが…。プレッシャーもかかっていた。点を決めたあとはもっと楽になった。そこから0-0のときと同じように続けていこうと思った」

Q:優勝争いのプレッシャーを感じてないように見えますが?
「プレッシャーは無いと思いますが、チームは良い形になっています。自分たちのことをやって、他のチームのことは考えない。1試合1試合勝って優勝を目指す。そういうことです」

Q;次の試合は出られませんが?
「鹿島アントラーズは良い選手がいる。俺のところに入る選手は、チームの約束を守るから大丈夫だと思います。(出られないのは残念?)残念です。悲しい。最初のファウルだからカードをもらわないと思ったんだけど……」

Q;ルーキーイヤーで8点というのは?
「1年目で8点取ってすごく嬉しいです。良いトレーニングをやっているから、試合の時、結果が出てすごく嬉しいです」

Q:新人王も獲れそうでは?
「わからないですね。最初から狙っていました。獲ったらメッチャ嬉しいですね」

[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]


優勝するためには絶対落とせない鹿島は33分、カイオ(写真)のゴールで先制に成功する。カイオは今季8点目のゴールとなった。

[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]


前半を1-0で折り返した鹿島は59分、カイオのヘディングでの折り返しを赤崎秀平(写真)が頭で合わせC大阪を引き離した。さらに赤崎は67分にも追加点を決めてスコアを3-0とした。

ホーム最終戦で鹿島に4失点惨敗のC大阪 来季のJ2降格が決まる
14/11/29 15:55

[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 J1は29日、第33節を各地で行い、17位のセレッソ大阪はホーム最終戦で3位の鹿島アントラーズと対戦した。J1残留のためには、残り2節で最低でも勝ち点4が必要なC大阪だったが、1-4で完敗。開幕前に2010年南アフリカW杯の得点王に輝いたウルグアイ代表FWフォルランを獲得し、初タイトルも期待されたC大阪だったが、最終節を前に通算3度目となるJ2降格が決まっている。一方、勝利した鹿島は勝ち点を60に伸ばし、来季のACL出場権獲得に前進している。

 C大阪はスタメン、ベンチ入りメンバーともに前節の仙台戦(3-3)と同じ顔触れでホーム最終戦に臨んだ。対する鹿島は前節の川崎F戦(2-1)から一人を変更。出場停止が明けたDF植田直通が先発に復帰している。

 ホームゲームで勝ち点3の欲しいC大阪は、序盤からボールを保持するものの良い形でアタッキングサードに入ることができない。対する鹿島は前半10分、MFカイオから横パスを受けたMF土居聖真がミドルシュートを放ったが、わずかに左に逸れた。同17分にはC大阪もFW南野拓実からのパスを受けたFW永井龍がシュートを放ったが、DFにブロックされて得点を挙げることはできなかった。

 前半29分にC大阪は、MF杉本健勇からのパスがPA内に走り込んだMF扇原貴宏に通るが、中央に絞ったDF西大伍にカットされてフィニッシュに持ち込めない。鹿島も31分、MF小笠原満男からMF遠藤康にロングボールが出るが、PA内を飛び出したGKキム・ジンヒョンにカットされてシュートまでいけなかった。

 試合が動いたのは33分だった。右サイドでボールを持った赤崎から、PA内左サイドでフリーになっていたカイオへパスが出る。カイオは余裕を持って右足でシュート。これが決まってアウェーの鹿島が1点をリードした。

 鹿島は35分にも決定機をつくる。左サイドを突破したカイオからのパスが遠藤を経由してFW赤崎秀平に入る。右サイドを西がオーバーラップしたが、赤崎はシュートを選択。しかし、これはクロスバーを越えて行き、得点にはならなかった。

 ビハインドを背負ったC大阪は、前半39分に中央に侵入した杉本が距離のある位置からシュートを放つが、力なくGK曽ヶ端準に抑えられた。前半アディショナルタイムには中盤でボールを奪ったMF長谷川アーリアジャスールがパスを出す。これを永井が受けたがシュートを打たずに南野に預ける。これは鹿島の守備に読まれてしまい、C大阪は1点を追う状態で後半を迎えることになった。

 C大阪は後半から楠神を下げて、FWカカウを投入する。しかし、後半も先にチャンスを得たのは鹿島だった。後半開始から1分も経たずにPA内でボールを受けた赤崎がシュートを放ったが、ゴール左に外れて行った。鹿島は同10分にも土居からの縦パスを受けた赤崎がDFを外して、GKキム・ジンヒョンを引き付けてシュートを打ったが、ゴール前に戻った丸橋にクリアーされた。その後も攻勢の鹿島は14分、小笠原のロングボールをカイオが折り返すと、赤崎がヘディングでゴールに押し込み、リードを2点に広げた。

 後半19分にC大阪の大熊裕司監督は、MF南野拓実をベンチに下げて、MFキム・ソンジュンを投入した。しかし、試合の流れは変わらない。同22分に鹿島は最終ラインからのスルーパスを赤崎に通すと、赤崎がGKキム・ジンヒョンとの1対1を制して3点差とした。

 意地を見せたいC大阪は、後半25分に永井が右サイドから杉本が折り返したボールをゴールに決めて、1点を返す。同28分にも丸橋のクロスから再び永井が決定機を得たが、ヘディングシュートはクロスバーを越えて行った。同30分にもC大阪は、左サイドから丸橋が入れたクロスに永井が合わせたが、GK曽ヶ端にキャッチされる。逆に鹿島は後半36分、赤崎のスルーパスを受けたMF柴崎岳がダメ押しとなるゴールを決めて、再び3点差とした。

 声援を送り続けるサポーターにゴールを送りたいC大阪だったが、アディショナルタイムにキム・ソンジュンが放ったシュートもクロスバーに嫌われ、カカウの強烈なシュートもGK曽ヶ端に阻まれた。結局、C大阪は最後まで2点目を挙げることはできずに、最終節を前にホームのヤンマースタジアム長居でJ2降格が決まった。対する鹿島は、同時刻に行われた浦和と鳥栖が引き分けたため、最終節に優勝の可能性を残すこととなった。
(取材・文 河合拓)

逆転優勝に望みも、ブレない鹿島MF小笠原「あと1試合、勝って終わるだけ」
14/11/29 17:49

[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 逆転優勝への望みを、最終節までつないだ。鹿島アントラーズは29日のセレッソ大阪戦に4-1で勝利。同時刻に行われた浦和と鳥栖の一戦が1-1で引き分けたことにより、最終節に逆転優勝の望みをつなげることとなった。

 仮に浦和が勝利していた場合、鹿島は自分たちの結果に関わらず、逆転優勝は不可能になっていた。しかし、MF小笠原満男は他会場の結果を喜びもせず「僕らはあと1試合、勝って終わるだけです」と、最終節の鳥栖戦に闘志を燃やした。

 C大阪戦では、FW赤崎秀平が2ゴールの活躍を見せた。FWダヴィが負傷してから定位置を確保した若手FWの活躍については、「点を取ればいいっていうわけではない」と前置きをして「プロは点も大事だけど、チームのために守備も頑張っているし、一生懸命に良くしようと頑張っている。ただ、もっともっとできる選手だと思うし、みんながそれぞれそういう気持ちでやればいい。伸びしろのあるチームなので、僕らはそれを引き出してあげられたらと思います」と、続けた。

 若手の力を引き出すことを、自身の役割と語る小笠原だが、若手に対して厳しさも見せる。この日、2ゴール1アシストの活躍を見せた赤崎に加え、最終ラインに入るDF昌子源、DF上田直通ら、若手の活躍が目立つ鹿島だが、「若いとかは関係ない」とピシャリ。さらに「鹿島のユニフォームを着て、試合に出たら勝たないといけない。試合っていうのは、成長の場じゃない。真剣勝負の場だし、勝つためにやらないといけない。年齢は関係ないと思います」と言い切った。

 逆転優勝に向けて、周囲の期待は高まっている。だが、鹿島は周囲に流されることなく、一貫した姿勢を保ち続ける闘将を中心に、ただ目の前の勝利だけを追う。
(取材・文 河合拓)

4得点快勝の鹿島、優勝の望みつなぐ


鹿島は、FW赤崎 秀平選手(#18)の2ゴールなど4得点を挙げ、4-1でC大阪を破り、最終節に優勝の可能性を残した。敗れたC大阪は今季の16位以下が決定した。




謙虚なコメントを話す赤である。
これもジーコの教えを実践しておる証拠。
2G1Aは大いなる結果である。
しかしながら、ここで天狗になることなく更なる精進を積み重ねてくれるであろう。
赤の更なる成長を楽しみにしておる。

ヤス、他のチームのことよりもまずは自分たちのことをやろう

2014年11月29日 | Weblog
鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
鹿島アントラーズはリーグ1位の得点数を記録している。柴崎岳、土居聖真、小笠原満男らどの選手も不可欠な選手だが、遠藤康の存在も忘れてはならない。高い技術に加え今シーズンは新しい武器を手にした。

2014年11月28日(金)13時05分配信
text by 青木務 photo Getty Images


「ブンデスのCLのためのテストに利用」

 32節の川崎フロンターレ戦、前半終了間際に鹿島アントラーズが試合を動かした。


鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
遠藤康【写真:Getty Images】


 遠藤康の左足から放たれたボールが、美しい放物線を描きながらゴールへと吸い込まれる。GKを嘲笑うかのように頭上を越す一発だった。

「トラップした瞬間にいいところにボールを置けたので、シュートのイメージが浮かんだ」

 完璧と呼べるゴールは、自身にとってキャリアハイとなるシーズン10点目。怪我で離脱しているダヴィに並び、チーム得点王である。

「(2桁には)届かないんだろうなとは思っていた」と本人は冗談交じりに話していたが、こう続けた。「ああいう形でチームの勝利に貢献できるゴールで良かったかなと思います」

 168cmと小柄だが、腰回りが強くがっちりとした体躯はどんな相手もブロックできる。この川崎戦で決めたゴールもそうだ。柴崎岳の縦パスを受ける時、ボールと相手の間に体を入れた。遠藤の軸は全くぶれず、相手ディフェンダーはバランスを崩した。

 スピードに恵まれたタイプではないが、彼のドリブルを止めるのは容易ではない。巧みに相手の逆を取りながらスルスルと前進していく。間合いの取り方が絶妙だから相手もチェックにいくタイミングを掴めない。

 2006年、将来のエース候補という期待を受けて鹿島に入団。2007年から2009年でJリーグ3連覇を果たしたチームにあって、数年間は出場機会が限定された。それでも2010年から試合に絡み始めると、次第に欠かせない存在へと成長していった。

セレーゾ監督に植えつけられたシュートへの意識

 1988年生まれ、今年で26歳になった。


鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
トニーニョ・セレーゾ監督【写真:Getty Images】


 近年の鹿島は中堅がレギュラーに定着できないと言われてきた。黄金世代を筆頭とした経験豊富な選手たちの高い壁を、なかなか越えることができなかった。下を見れば大迫勇也(現ケルン)ら若手の台頭もあり、なかなか飛躍のきっかけを掴めない中堅世代もいた。

 また、そうした“働き盛り”の選手たちが移籍してしまうこともあった。内田篤人はドイツへと旅立ち、増田誓志も出場機会を求めてチームを去った。その中で遠藤は、鹿島で成長し、チームの攻撃を司るまでになった。

 今シーズンは夏場にパフォーマンスを落としたが、その時はチームの攻撃も停滞気味だった。遠藤が右サイドでタメを作り、味方を使いながら自らも果敢な仕掛けを見せる。彼が重要なアクセントになっていることは明らかだ。

 プレーの質は以前から高かった。加えて今は、ゴールへの意欲が日増しに高まっている。

「まずゴールのことを第一に考えたのが一番大きいんじゃないかなと思います」と、得点数の増加について話した。

 そして、そういうマインドを植え付けたのがトニーニョ・セレーゾ監督だ。

「普段の練習中からセレーゾが『ゴールが見えたらシュートを打て』とよく言うので、みんなもシュート意識高いです。ディフェンダー陣も含めて。シュートを打った人にしかゴールはないと思っているので、それが一番なんじゃないかなと」

逆転リーグ制覇へ“人事を尽くして天命を待つ”

 だが、意識しただけで得点数を伸ばすのは難しいだろう。得点力アップは、遠藤自身が努力を重ねた結果だ。シュート練習は長時間に及ぶという。

「すごく長いので、それに尽きる。最後立っているのも辛くなるくらいシュート練習しているので。こだわりも持っている人だなと」

 熱い指揮官に後押しされるように、ゴールに向かってボールを蹴り続けた。2桁到達は決して偶然の産物ではないのだ。

 それでも川崎F戦は悔やまれるシーンもあった。後半立ち上がり、柴崎のスルーパスに対して右から中へ走り込んだ。しかし、シュートは惜しくも枠を外れた。遠藤にとっては先制点の場面よりも自信があった。

「あれこそ入れなきゃいけないところだった。岳がよく見てくれていいパスをくれたので、本当に入れたかったですね。ディフェンダーの前に斜めに入るところ、トラップまでうまく行ったんですけどシュートが…。悔やまれるところでしたね」

 それでもチームは勝利し、リーグ制覇も虎視眈々と狙っている。もちろん、浦和レッズとガンバ大阪の方が頂点に近いところいる。だが、相手のことは関係ない。遠藤をはじめ鹿島にはそういう空気を感じる。

「他のチームのことよりもまずは自分たちのことをやろう」

 人事を尽くして天命を待つ。遠藤の言葉からはそんな気持ちが感じられた。

【了】




ヤスについて綴るフットボールチャンネルの青木氏である。
2007年の大逆転優勝時にルーキーとしてピッチに立ったヤスが、主軸としてチームを牽引しておる。
チーム得点王の10点を記録し、攻撃の要となっておる。
今となっては貴重な中堅選手として若いチームをまとめておると言えよう。
ヤスの左足、そして強靱なフィジカルでチームに勝利をもたらすのだ。
楽しみにしておる。

赤、残り2戦に勝つだけ

2014年11月29日 | Weblog
鹿島赤崎が逆転Vへラッキーボーイになる
 3位鹿島の大卒ルーキーFW赤崎秀平(23)が、逆転Vへのラッキーボーイになる。前節22日の川崎F戦(2-1)でヘディング弾を決めた。実はそのゴールが「記憶にある限り、人生で初めて頭で決めた」という。5歳で競技を始めてから中学まで中盤の選手で、ヘディング弾はなし。高校も、筑波大で関東大学リーグ新記録の通算48得点を挙げた時も足だけだった。

 川崎F戦の得点は練習のたまものだ。前エースFW大迫は同じ鹿児島出身の1歳上の先輩で「苦手だったヘッドが鹿島に入ってうまくなったと聞いた」。赤崎も毎日、セレーゾ監督の指導を受けて上達した。28日は疲労回復のためMF柴崎とともに全体練習を回避したが、C大阪戦は1トップで先発予定。首位浦和と勝ち点4差。頭で決め覚醒したストライカーは「残り2戦に勝つだけ」。その先に優勝レースの先頭がある。

 [2014年11月29日7時9分 紙面から]




前節・川崎戦のヘディングシュートが、生涯初のヘディングによるゴールであった赤である。
これまで、ヘディングでのゴールはなかったとのこと。
これも鹿島での練習の賜物。
選手育成では定評のある鹿島に入団したからこそと言って良かろう。
更なる成長でチームを勝利に導いていくのだ。
本日のセレッソ戦でもゴールが期待される。
赤の得点で歓喜の声をあげようではないか。
楽しみである。

源、耐えれば勝機はある

2014年11月29日 | Weblog
鹿島、逆転Vへチーム一丸!DF昌子「残り2節は全部勝つ」
 鹿島は28日、29日のC大阪戦(アウェー)へ最終調整。他力だが優勝の可能性を残しており、日本代表DF昌子は「誰もあきらめていない。残り2節は全部勝つ」と力を込めた。相手も残留争いで勝利がほしいだけに「攻撃的な布陣で来るはず。耐えれば勝機はある」と自信を見せた。急性胃腸炎だった主将のMF小笠原も回復。一丸で勝利を狙う。 (鹿嶋市)
(紙面から)




優勝へモチベーションの高い源である。
源だけではない、「誰もあきらめていない。残り2節は全部勝つ」と言い切る。
相手のセレッソは引き分けでも降格の憂き目を見る。
前掛かりになることが予想される。
その裏を突くのは源からのフィードとなろう。
得意の足技で攻撃の起点となるのだ。
そして、セレッソの攻撃陣を封じ込めよ。
期待しておる。

ジュビロ・伊野波、平常心で集中を保つことが大事

2014年11月29日 | Weblog
【磐田】伊野波で完封!名波監督がJ1昇格キーマンに指名
2014年11月29日6時0分 スポーツ報知

 J2磐田と山形は30日にJ1昇格プレーオフ準決勝をヤマハで迎える。磐田市内で調整した磐田の名波浩監督(42)は28日、DF伊野波雅彦(29)をキーマンに指名。元日本代表DFは「平常心」をテーマに完封を狙う。

 シーズンは磐田が4位で山形が6位のため、磐田はドロー以上で決勝進出できる。名波監督は「初戦は後ろ(最終ライン)が大事になる。ピンチは必ず来るから、そこをしのげるか」と説明。センターバックでの先発が確実な伊野波も「(場面場面で)一喜一憂せず、平常心で集中を保つことが大事」と表情を引き締めた。15日のリーグ戦ではホームで山形にサイドを崩されて2失点したが、同じ轍(てつ)を踏むつもりはない。




J1昇格のキーマンに指名されたジュビロの伊野波である。
アドバンテージのあるPOでは失点しなければ勝ち上がれる。
ここは、守備にかかる比重は大きい。
高い集中力にて守り切るのだ。
注目の一戦である。