鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ゼロックス・スーパー杯コメント・報道

2011年02月27日 | Weblog
FUJI XEROX SUPER CUP
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督

主導権を握ってやれたと思う。PK戦で決まったが90分では明らかに勝っていた。前半にフェリペ ガブリエルが倒されたのはPKだったと思う。PK戦では負けたが、90分の中でのPKで決まったかも知れないゲームだった。PK戦ではDFが続いたが別に意図ではない。日々の練習を見て決めるのであって、私の目では調子の良い選手を選んだ。試合試合でキッカーは代わるものだと思うし、色んな選手が蹴る機会があるのがPK戦だと思っている。名古屋は個々の能力が高い素晴らしいチームであり、勝利に値するチームだと思うが、我々の方が明らかにチャンスが多かった。ただ心配事は1つだけある。決定的なチャンスでゴールが奪えないことだ。昨季も、それが(リーグ戦で)12回のドローに終わった原因だと思うし、改善しなければいけない。

【本山 雅志】
出場してから時間があまりなかったので、攻撃しながらも点を取られないように考えていた。押し込まれた時間帯をしのいだのは良かったと思うが、攻撃している時間に点を取れれば良かった。勝てれば良かったが、正剛さんが凄かった。

【興梠 慎三】
負けたことは最悪。後半、押し気味に試合をすることもできたから、今年最初の公式戦としては良かった。やりたい事も出来たと思う。チャンスを作れた事をプラスとして考えたい。

【小笠原 満男】
勝ちたかった。チャンスは多く作れたと思うが、修正点はある。今日の試合は昨年とほぼ同じ選手だけど、まだ足りないところはある。これからの練習、試合で選手全員が競いあって結果を出せるようにしたい。


2011年02月26日(土)

本日行われたFUJI XEROX SUPER CUP名古屋戦は、野沢選手の芸術的なFKで同点に追いついたものの、PK戦の末に負けを喫しました。

【FUJI XEROX SUPER CUP 名古屋 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(11.02.26)
2月26日(土) 2011 FUJI XEROX SUPER CUP
名古屋 1 - 1(PK 3 - 1)鹿島 (13:37/日産ス/35,963人)
得点者:54' 増川隆洋(名古屋)、66' 野沢拓也(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

※会見は質疑応答から。


Q:試合内容としては鹿島の方が良かったように見えました。手応えは?

「ベンチから見ている僕は、いつも自分のチームが一番良いと思っている。メディアの方にもそう見えたようなら良かったです。
…それは冗談ですが(笑) 自分たちの形を作っていたということでは良かった。主導権を握れていた」

Q 新加入のカルロン選手は移籍したマルキーニョス選手の代わりというイメージでしたが、全くタイプが違うように思えます。チームを作る上でどんな構想を持っているか?

「対戦相手によって選手の特徴も変わるし、自分たちの思う通りにはいかないので、それを考えながら組み立てないといけない。3連覇をもたらしてくれたマルキーニョスがいなくなり、一つの区切りとなった今、新たなチームを作り始める段階にある」

Q:マルキーニョス選手がいないことで、持ち味のカウンターアタックの鋭さが欠けていたように見えましたが?

「そうは考えていない。今までは個人の力によるカウンターだったが組織的にできるようになってきた。昨年の天皇杯の名古屋戦を見てもらえれば、チームの持っている力はわかってもらえると思う。個人に頼るのではなく、組織的に良くすることができるのではと思っている」

Q:PK戦のキッカーにDF選手が多かったが?

「FW、MF、DFなどのポジションは単なるサッカー用語的な部分に過ぎない。日々の練習で、ミートのうまさやボールの蹴り方など見てキッカーを判断していくわけで、今回も自分で調子が良いと判断した選手を送り出した。FUJI XEROX SUPER CUP 2008のサンフレッチェ広島でPK戦で負けた試合は攻撃的の選手しかいなかったと思うし、ACLでPKがあったときも攻撃的な選手が多かったし、去年のG大阪戦でも新井場が蹴ったりしていた。色んな選手が蹴っている。練習の感触で順番や出す選手を判断している」

Q:後方での守備ブロックの形成などは組織的で機能したが、ショートカウンターをするためのプレスが欠けていたように見えました。どう評価を?

「敗因・要因を探るのが皆さん(メディア)の仕事だとは思うが、私自身はプレスがなかった、アグレッシブではなかった、プレスの位置が低かったなどと思っていない。名古屋には素晴らしい個人能力があるわけで、同じようにG大阪や川崎F、清水などもそうだし、ボール保持率の部分に関して言えば、今日のような試合になるのではないかと思う。それでも試合の主導権を握っていたし、大迫のシュートがバーに当たったり、野沢のシュートを楢崎選手がファインセーブしたというのもあるし、チャンスを作った数ではこちらが完全に上回っていた。何かが悪かったという見方はしていない。
ただ、心配事はひとつあり、決定的なチャンスで得点ができない。それは心配しないといけない。昨シーズンの引き分けた試合、負けた試合のなかでも、主導権を握って決定的なチャンスを作りながらも、それをものにできず、引き分けたり負けたりした。その面が今日の試合も少し出ていたので改善していかないといけない。
昨年の天皇杯準々決勝の名古屋戦(2-1で名古屋が勝利)は主力抜きで戦った。あの試合の方がゲーム内容・密度で言えばひどかった。今日、主力がいるなかでこれだけの試合をやれたことは大きな意味がある。ケネディ選手、闘莉王選手らの攻撃回数を減らせたというのは、我々が守備に対する意識や、相手の長所を消していくという作業を謙虚にやった成果が出たものだ」

Q:小笠原選手と中田浩二を交代した意図は? 今後、中田選手、青木選手、本田選手、増田選手をどう使い分けていくか方針をお聞かせ下さい。
「小笠原は膝に痛みを抱えていて、本人から(プレー)できないという訴えがあった。中田をボランチとしては考えていない。センターバックとして起用していくことを考えている。もちろん、彼は器用さがあり、必要に応じて色々な変化をもたらすことができる選手なのでうまく使っていきたい。交代のタイミングは増田も呼んで二人同時に代えようとしたが、小笠原が(プレー)できないということで中田を小笠原の位置に入れた。その前から他の交代策を考えていたが、守備的な位置の二人を一気に変えてポジションをずらすより、より確実なことをやったほうがいいと。ただ、ビハインドを負っていたし、攻撃的な意識が薄れてしまう恐れもあり、あのような交代を行った。小笠原の所には状態がよければ、増田を使えればと思っている」

以上

【FUJI XEROX SUPER CUP 名古屋 vs 鹿島】試合終了後の鹿島各選手コメント(11.02.26)
●野沢拓也選手(鹿島):
「(今日の結果について)PK戦は仕方がない部分はあるかなと思います。でも負けは負けなので・・・。自分たちは決めるべきところで決めていれば、もっと楽な展開になっていました。攻撃面で慌てたところがあったので、そこを慌てずにいけば勝てたと思います。
(FKを決めたシーンについて)セットプレーはフリーなので、練習どおりに蹴れました。狙いどおりにいきました。練習の成果が出たと思います。(後半の惜しいシュートのシーンは)びっくりしました。キーパーが凄いと言うか、手が出てきたので。またアジアもリーグ戦もあるので、去年の借りを返すために、全てのタイトルを取りに行きたいと思います」

●大迫勇也選手(鹿島):
「いい形で試合を進めていたが、チャンスの場面でしっかりと決めることができなかった。チーム全体としてもゴール前のシュートの場面でもっと落ち着きが必要だった。久しぶりに試合をしたので、ここからもっと調子をあげていきたい。(今シーズンの目標について)今日は先発だったがベンチにすごい選手がいるので、スタメンで出た時にはしっかりと結果を残したい。そういう意味でもゴールを決めたかった」

●青木剛選手(鹿島):
「素早い切り替えからのカウンターを狙っていたのはあるが、奪ってからすぐにまた相手にボールを奪われて守備に入るシーンが多かった。一つひとつの精度を上げていきたい。チームとしても速い攻撃ばかりだったので、もう少し相手の陣地で落ち着いてボールを回すことも必要だった。特に前半は前線へのパスばかりを狙いすぎていまった」

●伊野波雅彦選手(鹿島):
「悪くはなかったし、チャンスもあったので次のACLでは結果を求めたいと思います。(失点のシーンは)ソガ(曽ヶ端)さんが来ているのは分かっていたので僕がソガさんにあたってしまうとボールが流れてしまうと思って…触れると思ったんですけど。ソガさんが来ていなければ僕が増川さんのところに行っていたと思います」

●岩政大樹選手(鹿島):
「悪くない試合だったし、後半は徐々にうまくいった部分もあった。ウチは練習試合が少なかったので、いろいろなことを確認しながらのゲームだった。全体的に見てもそれほどピンチもなかったし、今シーズン1発目の試合としては悪くないと思う。

決定的なピンチを迎えるシーンはなかったし、バタつかずに守備面が出来たこと、いまはそれで十分。アレックスも思った以上にフィットしているし、もちろんまだ完璧ではないけど、数試合しかしていない中ではよくできている。
守備面では、あまりは心配はしていないし、これからチームが変わっていく期待感が大きく、実際にそうなっていくと思う。ポジション争いが激しく、その危機感のなかでそれぞれが結果に対してシビアに考えられる。チーム力の向上に繋がっていくと思う」

●本山雅志選手(鹿島):
「時間がなかった。チャレンジする姿勢を出していこうと思った。でもPKもあったんでバランスを考えながらいったけど、あんまり上手くいかなかった。ただ、押し込まれた時間も凌げたし、攻撃の時間も作れた。(足は?)ハってます。ハリがちょっと強いので。点が取れればよかったですけどね。もっと落ち着いてやればよかったけど、ちょっと焦ってしまった」

●興梠慎三選手(鹿島):
「最悪です。でも後半は押せていたし、最初の試合にしては良かったと思います。チャンスはいっぱいつくれたのはプラスに考えて。あとは最後のところを決められればよかった。まだ状態は100%じゃないです。名古屋は攻撃的に来るので自分としてはやりやすいんですけど、逆にスペースがありすぎてやりにくかった。もっと落ち着いて、横に出したりすればよかった。

Q:結果が出ないと、どうしてもマルキーニョスのことを言われてしまうと思いますが?
「日本人2トップでやってきたし、天皇杯を優勝したので自信もあった。ただ、今日は僕の位置がいつもより低かったかもしれないですね。狙いとしては僕が前に行ってサコ(大迫)が下がる方がやりやすいと思います。でも、今日はサコとの距離も遠かった」

Q:センターバックとボランチの間は試合前からの狙いだった?
「そうですね。そこは使えていたと思う。でも前に出てくる選手がいなかった。タクちゃんにしろフェリペにしろ、守備をしなくちゃいけないので前に出る場面はなかった」

●アレックス選手(鹿島):
Q:試合中、伊野波選手とよく話しをしていましたが内容は?
「ずっとサイドが狙っていたので『ちょっと気をつけて』と言われたのでうまくできたと思います。いつも試合中に話しているし、みんなよく声をかけてくれるのでわかりやすい。もう慣れてきたし、ほとんどわかってます。
(もうちょっと前に行きたいですか?)ゼッタイ!(笑)」


[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

本日の鹿島スターティングメンバー。

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

中盤で激しく競り合う鹿島の小笠原満男(右)と名古屋の小川佳純(左)

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

左サイドで存在感見せる鹿島の新加入選手アレックス

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

序盤、強烈なミドルシュートでゴールを狙うFW大迫勇也(鹿島)。枠を捕らえたが、ここは名古屋の守護神・楢崎が辛うじて掻きだした。

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

後半、シュートを放つ野沢拓也(鹿島)。

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

ドリブルで名古屋DF陣に仕掛けていくFW大迫勇也(鹿島)。

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

後半、競り合うケネディ(名古屋)と小笠原満男(鹿島)。

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

1-0名古屋リードで迎えた66分、フリーキックを野沢拓也(鹿島)が直接叩き込む!これで試合は振り出しに!

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

66分、野沢拓也(鹿島)がフリーキックを直接叩き込み試合は同点に。
チームメイトに祝福され、両手を広げて喜びを表現する。

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

81分、鹿島は大迫勇也に変わってカルロンを投入した。

[ FUJI XEROX SUPER CUP:名古屋 vs 鹿島 ]

PK戦、一人目は名古屋のケネディ。
鹿島GK曽ヶ端準がビッグセーブで阻止する!


ゼロックス杯後 オリヴェイラ監督(鹿島アントラーズ)会見
2011年2月26日(土)
■自分たちがやりたい形という点では非常に良かった


闘莉王(中央)ら主力が顔をそろえた名古屋に対し、主導権を握って試合を進められたことにオリヴェイラ監督は満足感を表した【写真は共同】

――試合内容は鹿島の方が良かったと思うが、監督はどのように感じているのか?(大住良之/フリーランス)

 わたしはベンチで見ているときは、いつも自分たちの方がいいと思って見てしまうものだが、記者の方から久しぶりに良いコメントをもらって感謝している。冗談はさておき、自分たちがやりたい形という点では非常に良かったし、主導権も握ることができたと思う。PK戦で試合は決まったが、前半にフェリペ・ガブリエルがペナルティーエリア内に侵入した際に後ろからプッシングされて、明らかにPKとなるべきシーンがあった。90分で試合が決まる可能性はあったと思う。

――カルロンはマルキーニョスとは全くタイプが違うように感じたが、チーム作りの構想をどのように考えているか?(湯浅健二/フリーランス)

 対戦相手によって使う選手の特徴も違ってくるし、自分たちが「こうしたい」と思っても対戦相手がいることなので、そういうことを考えながら構想を固めていかなければならない。マルキーニョスについては、3連覇をもたらすまでは非常に良かったし、鹿島での(キャリアに)一区切りがあった。今は新たなチームを作り始める段階だ。

――鹿島の良さである鋭いカウンターが、マルキーニョスがいないことであまり見られなかったように思うがどうか? またPK戦のキッカーでDFの選手が多かったのはなぜか?(田村修一/フリーランス)

 わたし自身、カウンターが衰えたとは感じていない。これまでは個人によるカウンターだったのが、組織的に切り替えることができるようになって、昨年の天皇杯準々決勝での名古屋戦を皮切りに見てもらえれば、チームの持っている力というものが分かってもらえると思う。今はそれを取り戻す段階であり、組織的に良くすることができると思う。個人の力に頼るところを組織的にできるようになればと思う。
 それからPK戦に関しては、FWだとかMFだとかDFだとか、特定のポジションで(キッカーを)選ぶわけではない。日々の練習を見て、ボールの蹴り方やミートのうまさで判断をしていくわけで、今回はたまたま自分の中で調子がいいと思った選手を送り出した。2008年のゼロックス杯で広島にPK戦で敗れたが、あの時は攻撃陣の選手しかいなかったし、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)でのPK戦もそうだ。たまたま(今回は)DFの選手が多かったというだけの話だ。

■心配なのは決定的な得点ができないこと

――守備面でのプレッシングについて、後方でのブロック形成は良かったと思うが、ショートカウンターをするためのプレスが欠けていたように思う(小澤一郎/フリーランス)

 試合で負けたことについて、要因や敗因を探るのが皆さんの仕事なのだろうが、プレスの位置が低いとかプレスのアグレッシブさに欠けたということは、試合中には認められなかった。名古屋は非常に素晴らしい個人能力があるチームだが、ボールの保持率はそんなに高くない。われわれは試合の主導権も握り、チャンスもあった。大迫のバーに当たったシュート、楢崎にセーブされた野沢のシュート、そして前半にもフェリペ・ガブリエルがプッシングされた際に審判が勇気を持ってPKを取らなかったことを考えても、明らかにチャンスの数ではわれわれのほうが上回っていた。だから、何かが悪いというわけではない。ただ明らかに心配なのは、去年から続いていることだが、決定的な得点ができないことだ。去年の12の引き分けや敗戦の中にも、決定的なチャンスを作りながら決め切れなかった試合があった。その点については改善していかないといけない。

 去年のクリスマスに行われた天皇杯の名古屋戦も主力抜きだったが、ゲーム内容としては今日の1-1に比べればひどかったわけで、今日は名古屋に主力がいる中でこれだけの試合ができたという点では意味がある。ケネディや闘莉王といった選手がいながら、彼らが攻撃に行く回数や密度は減ったと思う。われわれの守備の意識だったり、どのように相手の長所を消していくかという作業を謙虚にやった成果というものがあったのではないか。去年の(天皇杯での)名古屋戦に比べたら、今日の方が数段力がある相手に、やるべきことができていたと思う。

――小笠原と中田を交代した意図。そして今後、中田、青木、本田といったボランチの選手をどう使い分けていくのか?

 小笠原にはひざの痛みがあった。本人からの要望だった。中田をボランチとしては考えていない。CBとして使っていく考えだ。彼の器用さや、元のポジションという部分もあるが、必要に応じていろいろな変化をもたらすことができる選手なので、うまく使えればと思う。あの(小笠原の交代の)タイミングでは、増田も呼んで2人同時に変えようと思ったが、(増田が小笠原のポジションを)できないということで、中田を小笠原の位置に入れた。いきなりその時点で、守備の選手を代えてポジションをずらすよりも、確実なことをすべきだと思った。リードされた状況であったし、積極性が薄れてしまうことも懸念されたので、そういう交代をした。小笠原のポジションは、今後も状態が良ければ増田を使うことができればと考えている。


<了>

※質問者に関しては、掲載許諾の確認が取れた方のみ明記しています。記名のない方は確認が取れていない方ですので、拒否されている訳ではありません。


鹿島敗戦も大迫攻撃に手応/ゼロックス杯
<富士ゼロックススーパー杯:名古屋1-1(PK3-1)鹿島>◇26日◇日産ス

 鹿島FW大迫勇也(20)が、今季1号を逃すも手応えを得た。前半29分のシュートはクロスバーを直撃。後半36分に交代するまで3本のシュートを放った。「いい形でやれていた。あとは最後のシュートの精度を上げたい」。2トップの興梠とはひんぱんに食事に出かけ連係は良好。今季で3年目の20歳。大迫は「まずは鹿島でレギュラーを取る」と言うが活躍次第ではロンドン五輪を目指すU-22日本代表入りも狙える。試合後は「ACLで点を取りたい」と中3日での上海申花(中国)戦を見据えた。
 [2011年2月27日7時30分 紙面から]

オリベイラ監督は内容評価/ゼロックス杯
<富士ゼロックススーパー杯:名古屋1-1(PK3-1)鹿島>◇26日◇日産ス

 鹿島オズワルド・オリベイラ監督(60)は選手の試合運びを高く評価した。「完全に試合の流れを握っていた。昨年12月25日の天皇杯(名古屋に2-1で勝利)よりも数段上の内容」。前半中盤、MFフェリペガブリエルがペナルティーエリア内で倒された場面に「後ろからプッシングされた。試合はPKで決まったが、90分内のPKで勝敗が決まる可能性があった」と言った。
 [2011年2月27日7時33分 紙面から]

本山痛い足で4分間プレー/ゼロックス杯
<富士ゼロックススーパー杯:名古屋1-1(PK3-1)鹿島>◇26日◇日産ス

 右ふくらはぎ痛を抱えるMF本山雅志(31)が4分間プレーした。後半44分にMFフェリペ ガブリエル(25)に交代してピッチに立った。「時間がなかったので、チャレンジできるボールを出すことを意識した。引き分けでもPKがあったのでバランスを考えた。足はまだ張ってます」と話した。23日の練習中に張りを訴え、前日25日まで治療と別メニュー調整が続いていた。中3日で迎えるACL初戦の上海申花(中国)戦の出場については「明日、練習した状態で決めたい」と慎重に判断するつもりだ。
 [2011年2月26日19時14分]

小笠原「チャンス作れた」/ゼロックス杯
<富士ゼロックススーパー杯:名古屋1-1(PK3-1)鹿島>◇26日◇日産ス

 鹿島MF小笠原満男(31)が右ひざ痛で後半29分、DF中田浩二(31)と交代した。試合後、「痛みが出てきたので。疲労性の痛み。大丈夫です」と明かした。今季初タイトルを逃したが、「勝ちたかったので残念。修正点もあるけど、チャンスはつくれているし、いい部分もあった」と手応えを口にした。
 [2011年2月26日18時28分]

鹿島・野沢“予告”FK弾/ゼロックス杯
2011.2.27 05:03


鹿島・野沢拓也(手前8番)がFKで直接ゴールを決める

 富士ゼロックス・スーパーカップ(26日、名古屋1-1鹿島=PK3-1、日産スタジアム)昨季J1王者の名古屋と天皇杯優勝の鹿島が対戦。名古屋が1-1からのPK戦を3-1で制した。鹿島は後半21分にMF野沢拓也(29)が24メートルの直接FK弾を決め、同点に追いついたが悔しいPK負けで、3連覇はならなかった。

 狙いすました弾道が突き刺さると、3万5000人超の観客からどよめきがあがった。0-1の後半21分。ゴール前24メートルから蹴った野沢の直接FKは壁を巻くようにカーブを描き、ゴール右隅に決まった。

 「ノザワのFKは止められない。美しいゴールだった」。現役時代、華麗なFKで魅了した敵将のストイコビッチ監督までが激賞した。

 FKの名手だ。ただ、宮崎合宿では体力トレーニングや連係確認に没頭し、FK練習は前日25日が初めてだった。名古屋のDF陣を想定し、壁を巻くイメージの弾道を確認。「練習通りにいけばいい。決めるのは明日」と“予告”していた。

 3連覇は逃したが、2日にACL初戦、6日にJ初戦を控える。「チャンスも多く作れたし、いい部分もあった」と主将のMF小笠原。この借りは、奪還を目指すリーグ戦で返す。(佐藤ハルカ)


後半、直接FKを決める鹿島アントラーズ・野沢拓也=26日午後、日産スタジアム(撮影・大橋純人)


同点ゴールとなる直接FKを決めバンザイする鹿島アントラーズ・野沢拓也(中央)


3制覇逃した…岩政、PK「蹴りたくなかった」
富士ゼロックススーパー杯 鹿島1-1(PK1-3)名古屋 (2月26日 日産ス)


<名古屋・鹿島>岩政はPKを失敗
Photo By スポニチ


 鹿島は3制覇を逃した。ボール支配率で上回りながら、セットプレーから失点してPK戦の末に敗戦。後半21分に野沢が約22メートルの位置から縦に大きく落ちる“魔球FK”を決めるなど見せ場をつくったが、勝ち切れなかった。

 PK戦の1番手で失敗した岩政は「楢さん(楢崎)とは日本代表でPK練習をしていて、うまいのは分かっていた。正直、あまり蹴りたくなかった。その時点で負けていた」と肩を落とした。

 今冬に即戦力候補4人を補強したが、体調不良とケガから復帰したばかりの本田、西はベンチ外。カルロンは現時点でチームにフィットできておらず、後半36分からの途中出場にとどまった。それでも前半29分に大迫の強烈な右足シュートがバーを直撃するなど、シュート数は相手の10本を上回る12本。試合内容では名古屋を上回っただけに、オリヴェイラ監督は「やりたい形をつくれたのは良かった」と、3月2日のACL1次リーグ初戦の上海申花(上海)に向けて手応えを口にした。
[ 2011年2月27日 06:00 ]

鹿島・小笠原が右膝痛で交代…富士ゼロックス・スーパー杯
 ◆富士ゼロックス・スーパー杯 名古屋1―1鹿島=PK3―1=(26日・日産スタジアム) 昨季J1王者の名古屋と天皇杯全日本選手権覇者の鹿島が対戦し、名古屋が1―1からのPK戦を3―1で制した。15年ぶり2度目の優勝で、賞金3000万円を獲得した。

 鹿島の小笠原が後半29分に交代した。右膝に不安を抱えており、本人によると「疲労性の痛み」という。

 3月2日に中国でアジア・チャンピオンズリーグの初戦、その4日後には大宮とのJ1開幕戦を控える。「もっと出たかったけれど(今後も)試合は続くし、無理をしてもよくない」大事を取って退いた。
(2011年2月26日19時11分 スポーツ報知)

富士ゼロックス杯 鹿島3連覇逃す
名古屋にPK負け
国内サッカーシーズンの到来を告げる富士ゼロックス・スーパーカップは26日、横浜・日産スタジアムで、昨季の天皇杯全日本選手権覇者の鹿島とJ1王者の名古屋が対戦し、鹿島は1-1からのPK戦で敗れ、同大会3連覇を逃した。

互いに無得点で折り返した後半9分、鹿島はセットプレーで失点。だが、慌てることなく試合を運び同21分、FKの好機にMF野沢が右足で直接ゴールを奪い同点とした。その後も押し込んだが、勝ち越し点を奪えずPK戦に入り、鹿島は3人がセーブされ屈した。

Jリーグは5日、各地で開幕する。鹿島は6日、カシマスタジアムで大宮を迎え撃つ。Jに先立ち2日には、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグで、上海申花(中国)と敵地で対戦する。

名古屋(Jリーグ優勝) 1-1 鹿島(天皇杯優勝)
0-0
1-1
PK3-1  
▽得点者【名】増川(後9分)【鹿】野沢(後21分)

【鹿 島】4・4・2
GK曽ケ端 新井場 岩政 伊野波 アレク 青木 小笠原 野沢 フェリ 大迫 興梠

【名古屋】4・3・3
GK楢崎 田中隼 闘莉王 増川 阿部 小川 中村 藤本 金崎 ケネデ 玉田

▽交代
【名】吉村(金崎)三都主(中村)花井(玉田)
【鹿】中田(小笠原)カルロン(大迫)本山(フェリペカブリエル)
▽警告【名】金崎、中村【鹿】アレックス
▽観衆 35963人
▽主審 西村


ペナルティ・エリア内で後ろからチャージをしたらPKである。
このルールを西村主審が理解してれば結果は異なっておったであろう。
残念である。

セットプレイが重要

2011年02月26日 | Weblog
岩政二頭流で名古屋封じ 鹿島まず1冠だ

當間(右)と競い合いながらヘディングシュートを放つ岩政

 鹿島の日本代表DF岩政大樹(29)が「二刀流」ならぬ「二頭流」で名古屋を封じる。岩政は25日、今季初タイトルがかかる今日26日のゼロックス・スーパー杯名古屋戦(日産ス)に向け調整した。鹿嶋市内のグラウンドでセットプレーを確認し、190センチのFWカルロン、ヘディングに強いFW田代らをマーク。名古屋の得点源、194センチのケネディ、185センチの闘莉王対策を行った。

 都内で行われたJリーグキックオフカンファレンスに出席した岩政は、ケネディ、闘莉王との空中戦について「(相手の)身長だけじゃない。この人だから、こうするというやり方がある」と、それぞれに対処することを説明。セットプレー時の強力なターゲット2人に対し「二頭流」で迎え撃つ。

 岩政は数学の教員免許を持つ読書家。「二刀流」を極めた宮本武蔵が著した兵法書「五輪書」が印象に残っている。相手を知り、それに即して対応する。その武蔵の精神をサッカーに生かし、ケネディ、闘莉王を高さで封じ込める構えだ。

 今年は選手会長として4年目を迎え、来年1月で30歳。「今までやってきた集大成の年にしたい」。20代最後のシーズン初タイトルに並々ならぬ意欲を見せた。【塩谷正人】
 [2011年2月26日9時16分 紙面から]




岩政 ゼロックス杯で闘莉王封じだ!
富士ゼロックススーパー杯 (2月26日 日産スタジアム)


<ゼロックススーパーカップ2011会見>試合を前に握手をかわす名古屋・小川、ストイコッチ監督、鹿島・オリヴェイラ監督、岩政(左から)
Photo By スポニチ


 富士ゼロックススーパー杯は26日、日産スタジアムで天皇杯覇者の鹿島とJリーグ王者の名古屋の対戦で行われる。鹿島の日本代表DF岩政大樹(29)はセットプレーで対峙(たいじ)する可能性が高い名古屋のDF田中マルクス闘莉王(29)を強烈にライバル視。3年連続のゼロックス杯制覇に向けて、制空権を支配する決意を口にした。

 入念に攻守のセットプレーを確認した。4年連続の出場となるゼロックス杯に向けた前日練習。岩政がMF野沢やDFアレックスからのボールに反応して何度も頭でネットを揺らした。守備では1メートル90の新ブラジル人FWカルロンをシャットアウト。本番ではDF闘莉王とマッチアップする可能性が高く「セットプレーは重要になる」と言葉に力を込めた。

 日本代表として1月のアジア杯に出場。準決勝の韓国戦、決勝のオーストラリア戦で1メートル87の長身をフルに使った守備を見せて2大会ぶりの優勝に貢献した。闘莉王、栗原の故障離脱を受けてのチャンスを生かした形だが「まだザッケローニ監督の信頼を勝ち取ったとは思っていない。自分は闘莉王とは正反対のタイプだと思ってるけど、同じポジションの選手だし意識してないわけではない」と、闘将が越えなければならない壁であることも理解している。

 20歳代最後のシーズンとなる今季を集大成と位置づける。「目標は全部のタイトルを獲ること。そのために目の前の全部の試合に勝ちたい」。闘莉王との空中戦を制して、3年連続のゼロックス杯獲得と日本代表での定位置獲得を引き寄せる。

[ 2011年2月26日 06:00 ]

セットプレイが重要と語る岩政である。
昨季、セットプレイからは1失点しかしておらぬ。
今季も継続し堅い守備を魅せたい。
逆に攻撃時には岩政のヘディングで相手に迫るのだ。
今季は新たに加入したアレックスの左足もある。
伝家の宝刀を抜き、相手に襲いかかろうではないか。
期待しておる。

満男、右足痛

2011年02月26日 | Weblog
鹿島・小笠原、右ひざ痛も「今季7冠獲る」
2011.2.26 05:03


鹿島・小笠原満男=東京・国立競技場(川口良介撮影)

 昨季Jリーグ王者の名古屋と天皇杯覇者の鹿島が対戦する「富士ゼロックス スーパーカップ2011」が26日、横浜・日産スタジアムで行われる。昨季Jリーグ4位で4連覇を逃した鹿島のMF小笠原満男(31)は、右ひざ痛をおして強行先発。大黒柱が、新シーズンのスタートを切る試合でゼロックス杯3連覇へチームを牽引(けんいん)する。

 少し足を引きずるように歩きながらも、小笠原の言葉は力強かった。

 「足は大丈夫です。タイトルがかかっているしただの試合じゃない。Jリーグ(開幕)への調整だと思ってやるんじゃなく、真剣勝負の場です」

 21日の練習後に右ひざに痛みを訴えた。22日から治療を行いながら練習を続け、万全なコンディションではない中、今季を占うゼロックス杯に強行先発する。

 新加入組の日本代表MF本田拓は発熱の影響で、DF西は股関節痛の大事をとり、いずれもメンバー外。MF本山も右ふくらはぎの張りを抱えている。ゼロックス杯後は、3月2日にACL初戦の上海申花戦(アウェー)、同6日はJ開幕大宮戦(カシマ)と中3日で連戦。タイトな日程で戦力をやりくりする状況で、主将の心意気がチームを引き締めている。

 この日の午前練習では、名古屋DF闘莉王、FWケネディの長身コンビを警戒しセットプレーの確認を徹底。練習後はMF野沢が壁役のダミー人形を高さ1メートル90程度まで上げ、高さのある壁を巻いてコーナーに突き刺す“魔球FK”を披露。同じキッカーの小笠原の体調を気遣い「セットプレーはやらないといけない」と燃えている。

 「すべて勝って全部獲りたい。6冠? いばらきダービーも入れてください(笑)」と小笠原。目指すは19日に水戸を下した「いばらきサッカーフェスティバル」も含めた“7冠制覇”だ。昨年J制覇を許したライバル名古屋を制し、最高のスタートダッシュを切る。(佐藤ハルカ)

目玉不在も名古屋つぶす!小笠原「調整じゃない。真剣勝負」…鹿島

チェアマン(中央)を中心にJ1、J2全チームがそろって記念撮影

 ◆富士ゼロックス・スーパー杯 名古屋―鹿島(26日・日産スタジアム) Jリーグのシーズン到来を告げる富士ゼロックス・スーパー杯は26日、J王者・名古屋と天皇杯覇者・鹿島が対戦する。鹿島は新加入の日本代表MF本田拓也(25)らがベンチ外となりベスト布陣は組めないが、分厚い選手層で必勝の構え。一方の名古屋・ストイコビッチ監督(45)は鹿島戦全敗を容認する余裕の姿勢を見せた。25日は都内でJリーグ全38クラブの監督らが集まり「キックオフカンファレンス」を開催した。

 クラブ創立20周年を飾るシーズン最初のタイトルに向け、鹿島の底力が試される。今季は10人が新加入。ACLとリーグ戦のダブルタイトルへ向け本気の補強を行ったが、いきなり初戦で新戦力が軒並み使えない逆境に陥った。

 アジア杯にも出場したボランチの本田は発熱の影響もありチームに合流したばかり。アジア杯予備登録メンバーに選ばれた右サイドバックの西も股関節痛で出遅れ、2人は名古屋戦に帯同しないことになった。さらにポルトガルリーグで得点ランク2位につけていたFWカルロンは、チームメートとのコンビネーションが合わずベンチ入りが微妙。約2億円かけて獲得した目玉の3選手がスタメンから消えてしまった。

 だがチームに焦りの色は全くない。オリヴェイラ監督は「外国から来た選手は慣れるまで時間がかかるから気長に扱っていきたい」と余裕のコメント。DF岩政は「誰が試合に出るか分からない。昨年なかったポジション争いがあるし、個人でもレベルアップできる」と競争を前向きにとらえた。

 リーグ王者と天皇杯覇者が対決する今大会は通算9度の出場、5度の優勝といずれも最多記録を保持。3連覇を達成すれば自らが作った97~99年までの記録に並ぶ。「個人の目標はない。チームが勝つために働ければいいから点を取りたいとも思わない。J開幕までの調整じゃなくて、タイトルがかかっている真剣勝負なんです」と小笠原。開幕前に名古屋を撃破すれば勢いがつくことは間違いない。常勝軍団の主将らしい言葉が強さを表している。

(2011年2月26日06時01分 スポーツ報知)

今季補強の目玉である西とヒゲくんはベンチ外、カルロンもレギュラーではないとのこと。
これは、少々プランが狂った印象である。
しかしながら、FWは天皇杯で連携を深めた若き2TOPであり、中盤は昨季からの継続、DFラインにアレックスが入っただけと天皇杯の勢いを引き続き勢いに乗って行けるであろう。
そんな中で、サンスポは満男の右足痛を報じておる。
2月22日に満男の精密検査をスクープしたことを引っ張っておるのであろう。
とはいえ、満男は普通に練習を続けており、問題は少ない。
小笠原満男の力でタイトルをものにしたい。
期待しておる。

FUJI XEROX SUPER CUP前日記者会見

2011年02月25日 | Weblog
2011年02月25日(金)

FUJI XEROX SUPER CUPの前日記者会見が行われ、オリヴェイラ監督と岩政選手が出席しました。

ゼロックス・スーパー杯の会見に挑んだオリヴェイラ監督と岩政、そして高井高井蘭童通訳である。
今季最初の公式戦へ向けモチベーションは非常に高い。
常に勝利を目指す目標を掲げ、今季も勝利を一つ一つ積み重ねたい。
楽しみである。

オリヴェイラ監督、ゼロックス・スーパー杯前日コメント

2011年02月25日 | Weblog
【FUJI XEROX SUPER CUP 名古屋 vs 鹿島】前日会見でのオリヴェイラ監督・岩政大樹選手(鹿島)コメント(11.02.25)
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):

「この大会に参加するのが今回で4回連続なんですけど、光栄なことでもあり、厳しい試合になるという確信を毎回抱いております。特に相手のグランパスというのは強いチームであり、素晴らしいチームです。我々と試合をするときはすばらしいサッカーをやりますし、手強い相手ではないかと思います。見に来るサポーターのみなさん、あるいはメディアのみなさんにとっては、素晴らしい試合を堪能できると約束できると思います」

Q:いよいよ明日からシーズンが始まります。新戦力が加わりキャンプを経て、現在のチームの仕上がり具合、また今年のチームの特徴を教えてください。

「今年に関しては新加入の選手が多くいます。そのなかで日本でプレーしていた選手、あるいは日本の選手が移籍してきましたけれど、彼らが慣れる時間はそんなにかからないのではないかと考えております。ただ、慎重にやっていきたいです。ただし、外国のリーグから来た選手となってくると、まず日本の文化だったり、日本の習慣に慣れなくちゃいけない。あるいは日本のサッカーに慣れなくちゃいけないので、気を長く、うまく扱っていきたいなと思っております。
それでうまく結果が残せる状況に持っていければなと思っておりますので、慎重に、新加入の選手の扱いをやっていきたいなと思っております。チーム状況については、我々はまだ1試合しかやっていないですし、限られた選手の交代しかできなかったので、いまはシーズン当初のあるべき状態にあるのではないかと思います。」

Q:明日の試合を経て、今シーズンどういう目標をもって進んでいくのか聞かせて下さい。

「自分として、クラブとして常に勝つということが強い目標です。それは大会を勝つというよりは、一つ目の前の試合を勝っていく、それが我々がやらなければいけないことであって、最終的な成果や結果として示すことができればと考えております。対戦相手だったり、日程だったり、いつ試合をしたいということは選べないわけなので、その日程通りに消化をしたいと思います。ただし、ただ消化するのではなく勝って消化したい。ですから、選手たちはどんな状況にも準備をしなければならないし、それを戦い抜く精神力をもって、挑まなければなりません。
またJリーグというのは、世界でも有数の競争意識が高いリーグだと思います。匹敵するもの、あるいはそれ以上のものはブラジル選手権だけであって、それ以外のものはだいたい国によっては2,3ームが優勝候補になります。しかし、日本の場合は8チームから10チームくらいは必ずリーグ開幕にあたって優勝候補と言われる中での競争ですから、ほんとに厳しいリーグではないかと思います。
チームによっては補強をして、新たな選手を連れてきたり、新しいメニューや何らかの方法でチームを強くすることを考えて取り組んでいます。どのチームも油断してはいけない日々ではないかと思います。また明日から、僕自身も他のチームがどういう風に変化したのか、強くなったのかを楽しみにしたいと思います。良い2011年を皆さんと共に送ることができればと思います」


●岩政大樹選手(鹿島):
「いつも、どんな試合でも勝ちにいくというのはうちの使命ですので、それは明日の試合も変わらないと思います。ただ、名古屋は昨年の試合も、試合をして一番疲れた試合でしたし、そういう相手と明日やるのは厳しいなあ、と思うところもありますが、なんとか体をはって頑張りたいと思います」

Q:名古屋と鹿島というと93年のJリーグ開幕のカードでもあります。また昨季は名古屋に鹿島が3勝しているということで、なにか因縁のようなものを感じます。それを踏まえて、明日の試合でどういう戦いを見せてくれますでしょうか?

「基本的に僕は過去の結果とリンクして次の試合のことを考えることはありません。ただ、これだけは言えるのは、昨年3勝したからと言って名古屋が楽な相手だとは思ったことは一度もありません」


以上

常に勝つということがオリヴェイラ監督の強い目標と改めて聞くと、我等と同じ思いであることが伝わってくる。
全ての試合に、勝負に勝利し、栄冠を得たい。
今季最初のタイトルに向かって戦いが始まる。
気合いを入れてスタジアムへ向かいたい。

Authority & Spirit

2011年02月25日 | Weblog
鹿島アントラーズ 2011年 新ユニフォーム登場
25 2月 2011


2011年、鹿島アントラーズの新ユニフォームは、“Authority & Spirit”をデザインコンセプトに仕上げられた。

チーム創立20周年を記念し、初代ユニフォームをモチーフとしたデザインを採用。チームの象徴でもある鹿が戦う際に枝角(アントラー)を下す姿と、鹿島灘の不規則な形状からインスピレーションを得たデザインパターンが施されている。また、パンツのカラーもJリーグ創設時と同様のディープレッドだ。

そして、エンブレム裏には、選手用ロッカー入り口にも飾ってありチームの象徴であるジーコスピリッツの“FAMILIA ANTLERS”の文字がプリントされている。

日本のクラブチームの歴史で初めて、ユニフォームの全素材が再生ポリエステルから作られたこの“戦闘服”には、着用するプレーヤーが常に最高のパフォーマンスを発揮するためのテクノロジーが搭載。



リーグ王座奪回と、悲願のアジア制覇へ。

新ユニフォームでの初陣は、昨シーズンのリーグ王者との頂上対決だ。

チーム創設時からの誇りを象徴するデザイン、そして“FAMILIA ANTLERS”のスピリットとともに、鹿島アントラーズは2011シーズンの闘いへと向かう。


創立二十周年ユニを記すナイキである。
臙脂のユニに袖を通す選手たちは幸せである。
チーム一丸となって、最初の公式戦に挑もうではないか。
悲願に向けた第一歩である。

岩政、ACLに向けたコメント

2011年02月25日 | Weblog
【祝開幕!2011Jリーグキックオフカンファレンス】ACLに出場する岩政大樹選手(鹿島)の壇上コメント(11.02.25)
●岩政大樹選手(鹿島):

Q:ACL出場選手を代表して意気込みをお聞かせ下さい。

「うちはここ数年出させてもらっていますが、いつも決勝トーナメント一回戦で負けてしまう不甲斐ない戦いをしています。毎年『今年こそ、今年こそ』と言いながら結果が出ていないのであまり軽はずみなことは言いたくありませんが、一丸となってがんばっていきたい」

Q:鹿島は明日のFUJI XEROX SUPER CUPでシーズン開幕となりますが、新シーズンへの意気込みをお聞かせ下さい。

「天皇杯は取りましたが、昨シーズンは悔しさの方が大きかったので、より多くのタイトルを取れるようにがんばりたい」

以上

【祝開幕!2011Jリーグキックオフカンファレンス】ACLに向けての各選手コメント(11.02.25)
●岩政大樹選手(鹿島):
「ここ数年出場していますが、いつも同じような結果になってしまい、サポーターの方を含めがっかりさせてしまっているので、一戦一戦大事に、いつ負けても悔いのないようにそんな戦いをしていきたいと思います」

Q:鹿島・岩政選手。先ほども話がありましたが、ACLを戦ってきた中で一番難しい部分はどんなところですか?
「うちはいつも一発勝負で負けているので、一発勝負の難しさですかね。いろいろな難しさがありますが、そこが一番難しいですかね」

Q:今シーズン、10人を超えるメンバーが入れ替わりましたが、チームの雰囲気・印象はどうですか?
「今年、チームとしては新たなスタートの年ということで、特にスタメンクラスの選手がたくさん入ってきて、チーム内で誰が試合に出るかわからない状態になっています。昨年なかったチーム内でのポジション争いが行われていて、チーム全体だけでなく、個人個人のレベルアップも行われていくと思いますので、チーム力がアップしていくと思います」
Q:ACLは鹿島にとって悲願ともいえるタイトルかと思います。岩政選手自身は日本代表ではアジアカップでタイトルを取りましたが、クラブでアジアを戦うにあたっての意気込みを教えてください。
「一年でクラブと代表でアジアのタイトルを取れれば、これほど幸せな事はないのですが、そんな高みのことを考えても仕方がないので。まずは明日の試合、そしてACL初戦を勝つことを考えて、その繰り返しを決勝まで続けていければ良いと思います」

Q:先ほど話にありましたが、ACLの先には世界につながる大会であるFCWCがあります。それぞれの選手にお聞きしたいのですが、今年は日本で開催されますが、それぞれの意気込みを教えてください。

岩政選手:
「ものすごく出たい大会というのはもちろん皆さんと同じですが、ただあまり先のことは考えられる人間ではないので。ACLを取れば自動的に(FCWCの)出場権はもらえるものなので、その時に考えたいと思います。まずは近い試合を考えたいと思います」


[ 祝開幕!2011Jリーグキックオフカンファレンス ] FUJI XEROX SUPER CUP 2011会見

2011シーズンの開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2011の開催を明日に控え、出場する名古屋、鹿島両クラブの監督選手が前日会見に臨んだ。(写真左から小川佳純選手、ストイコビッチ監督(以上名古屋)、オリヴェイラ監督、岩政大樹選手(以上鹿島))

[ 祝開幕!2011Jリーグキックオフカンファレンス ]ACLに向けての各選手コメント

第一部終了後、特設会見場に行われたACL出場クラブによるACLに向けて記者会見が行われた。
写真左から小川佳純選手(名古屋)、宇佐美貴史選手(G大阪)、乾貴士選手(C大阪)岩政大樹選手(鹿島)。


ACLに向けたコメントを発した岩政である。
面白コメントは控え、優等生的なコメントと言えよう。
先日のPSM水戸戦では満男の退いた後半にゲームキャプテンを任され、責任感の自覚を感じる。
今季の岩政は大岩の引退もあり、真のDFリーダーとしての覚醒が期待される。
体格だけでなく頭脳派であるところをアピールしていって欲しい。
アジアの壁として世界へ打って出ようではないか。
楽しみである。

ゼロックス・スーパー杯プレビュー

2011年02月25日 | Weblog
【FUJI XEROX SUPER CUP 名古屋 vs 鹿島】鹿島プレビュー:今季最大のライバルとなることが予想される名古屋。激化したポジション争いを勝ち抜いた選手が、リーグ王者に襲いかかる(11.02.25)
2011年の鹿島がいよいよお目見えする。今季は、リーグタイトルを奪還すべく大型補強を敢行。これまで生え抜き選手で固めてきた陣容を改め、他チームから積極的に選手を補強、清水から日本代表の本田拓也を獲得したことを始め、西大伍、アレックス、カルロンが新たに加わった。それにより、選手同士の競争意識が倍加。やる気に満ちた新加入選手だけでなく、従来から在籍している選手たちにも好影響を与えた。

「79年組の気迫がスゴイ」
鈴木満強化部長が感嘆するほど、チーム最年長になった小笠原満男や本山雅志、中田浩二、曽ヶ端準、新井場徹ら79年組が、宮崎合宿のときから気を吐き、簡単にはポジションを譲らない意志を見せつけた。プラチナ世代と呼ばれる柴崎岳、昌子源、梅鉢貴秀、土居聖真が新卒選手として加入、次世代を担う若手選手たちが揃ってきた。チームとしても今季が「世代交代の元年」と明言しており、徐々にそうした移行が進んでいくのだろうが、79年組はまだまだチームの中心を譲る様子は無い。結果として、チームの競争は例年になく激化している。

昨季、最終節で勝ちきることができず、2位から4位に転落してしまった。終わり方としては最悪だっただけに、そのままシーズンの幕を閉じていればこうした上向きの雰囲気は生まれていなかっただろう。
「天皇杯の優勝が大きかった。あれがなければ雰囲気も下向きのままだったと思う。もしかしたら最悪のサイクルに転がり落ちていたかもしれない」
鈴木強化部長がそう分析するほど、天皇杯の優勝はチーム全体にプラスの影響を与え、チーム一丸となってのタイトル獲得は失われたプライドを取り戻すものとなった。もしあの優勝がなければACLへの出場権も逃すこととなり、チーム内でのポジション争いも狭いパイの奪い合いとなったことだろう。

あの優勝を経験したことは、若い選手たちの自信となった。主力選手として試合に出場し、初めてタイトル獲得に貢献した経験した大迫勇也は、自信に満ち溢れたプレーを見せている。同じポジションにマルキーニョスの後釜としてエース級の活躍が期待されているブラジル人FWのカルロンや、山形でリーグ戦10得点という十分な実績を残して鹿島に復帰したかつての「9番」田代有三など、興梠慎三を含めた4人のポジション争いは、非常に激しい。それにも関わらず、一歩も譲る様子もなく、互いに切磋琢磨する姿勢はチーム力の向上にダイレクトに貢献している。
 
昨季、名古屋には3戦3勝し、相性の良さを示した。しかし、鹿島だけでなく名古屋も的確な補強を施し、チーム力を向上させている。昨季の戦績は参考にならないだろう
「今年のスタートになる試合。僕たちが目指していたリーグ優勝を果たしたチーム。負けたくないし、勢いを付けるためにもしっかりやりたい」
キャンプから好調を維持し、この試合のスタメンが濃厚な青木剛は、そう試合を位置づけた。このピッチに立つのは激しい紅白戦を戦い、ポジションを勝ち取った選手たちとなる。今季の鹿島が、どれだけの力をもつのか、この一戦で明らかになるはずだ。


以上
2011.02.25 Reported by 田中滋


気迫が凄いと鈴木満強化部長が感嘆するほど79年組が充実しておる。
外部からは「世代交代」と叫ばれ、隠居して欲しいような声ばかりが聞かれるが、当の本人達は心身共に充実しており、まだまだそのポジションを明け渡すつもりはない。
その気迫は新人にも伝播しておろう。
彼らがポジションを奪い、上に立った時にこの経験は活きてくる。
これが鹿島の伝統なのである。
そして、常にチャレンジャーであることも、伝統の一つと言えよう。
今季のスタートにリーグ王者に挑み、そして倒したい。
楽しみな一戦である。

FUJIXerox予想布陣

2011年02月25日 | Weblog
鹿島アントラーズ


移籍で加入してきた4選手(カルロン、本田拓也、アレックス、西大伍)のうち、3選手がスターティングメンバーに名を連ねる可能性が高そうだ。とはいえ、元いたメンバーも簡単にポジションを明け渡すつもりもないだろう。これだけのメンバーが揃えばポジション争いが熾烈を極めるのも自明だ。キャンプでは、ボランチについては青木剛、センターバックでは中田浩二が抜群の存在感を見せた。それぞれのポジションには日本代表選手が揃っているが、コンディションはまだ十分に高まっていない。彼らが起用される可能性も十分に高いだろう。
攻撃については、身長190cmという長身のカルロンが前線に入ったことが大きな変化だ。体の線は細いが、キープ力は高くポストプレーも正確。まだ、相手が欲しいところにパスを返せていない場面も見られるが、お互いの理解が進めばこれまでとは違った攻撃パターンを構築することが出来るだろう。裏に抜け出す速さを持つ興梠慎三とのコンビは、面白い組み合わせのはずだ。また、カルロンのキープ力を生かして守備ラインの裏のスペースに走り込む選手が増えれば、それだけで相手は守りづらくなる。すぐに結果を求めるのは難しいかもしれないが、時間と共に連携は高まっていくはずだ。
また、キャンプのなかでは本山雅志をトップ下に起用する4-2-3-1の布陣を何度も試していた。この形は、本山の攻撃的センスを最大限に生かせるだけでなく、プレータイムも抑制できる。昨シーズンは、天皇杯からこの布陣を駆使し、見事に3年ぶりの優勝という結果を残した。生粋のストライカーである大迫勇也を左MFで使うという大胆な戦術は、選手の特性を見抜くオリヴェイラ監督ならではだ。中央からは本山が、サイドからは大迫がドリブルで仕掛けてくるこの布陣に対抗するには、集中力と体力が無ければ難しい。試合の頭から使うのは難しいが、試合途中から使えば主導権を奪い返す力を持つ。ここぞという場面で使ってくることはまず間違いないだろう。

Reported by 田中滋

スタメンが読み切れぬ鹿島である。
大型補強を敢行し、ローテション起用を明言される状況では、誰がどのようにポジションを掴むのか全く分からぬ。
しかし、そんな中でも、興梠と満男だけは別格と言えよう。
チームのキャプテンであり、存在感で他を圧倒する満男はともかく、今季の興梠には期待せずにはおられぬ。
マルキーニョスの穴を埋め、チームに勝利をもたらすのは真のエースと成長する興梠慎三以外にあり得ない。
2TOPで誰と組もうが、1TOPで前に張ろうが、結果のみを追求してプレイして欲しい。
今季の飛躍に期待大である。

仙台・マルキーニョス、相手にとって不足はない

2011年02月25日 | Weblog
ベガルタ仙台


あくまで昨年の貢献や、新加入選手と既存選手とのバランスを考えて、現時点での想像でスタメンを組んだが、2月11日に行なわれた草津との練習試合で2ゴールを決めた太田吉彰など、ここに入っていないが好調な選手も多いということで、どう予想が裏切られるのか、むしろ期待すら持ってしまう。
GKは現実的に、林卓人か桜井繁の争いとなるだろうが、やはり昨年リーグ全試合出場の信頼感から、林が優勢か。
DFラインは新加入の元韓国代表、秉局や、守備ポジションならばどこでもこなせる角田誠など即戦力の新顔が揃い、さらには左サイドバックとしてルーキーの原田圭輔など期待の選手も控えているが、現時点ではこうか。ただ、昨年後半の巧みなDFラインコントロールを考えると、鎌田次郎は欠かせないと思われる。
おそらく2枠のボランチは、信頼度で言えば、昨季後半に定位置を掴み、残留に大きく貢献した斉藤大介か。しかし、骨折で終盤にチームを離脱した悔しさを晴らすべく燃える富田晋伍に、新加入のブラジル人、マックス、そしてボランチとしても計算できる(実際、練習試合ではDFではなくボランチとして出場している)角田もおり、最後まで予断を許さない。マックスは未知数だが、前から積極的に奪いに行き、カウンターの起点となれるというプレースタイルは、今季の仙台が求める物でもある。
両サイドハーフは、存在自体が仙台のサッカーの代名詞と言える、関口訓充、梁勇基の「代表」コンビがさすがに有力。だが前述の太田に、梁と競られるプレースキックでの精度と、対面する相手選手への闘争心を持つ松下年宏、さらに移籍初年度の昨年は不遇をかこった高橋義希もいる。
そして最も熱い争いが、最前線のFWか。右膝のリハビリ中の中原貴之を除く全選手が、開幕のおそらく2枠を巡って争う。一歩抜け出しているのは、昨季途中加入ながら、前線で最も存在感を発揮した赤嶺真吾だが、彼とのコンビ、もしくは彼を除く2トップなどいろいろな組み合わせを含め、誰が並んでも今年の仙台は面白い。

Reported by 佐々木聡

仙台のFWはマルキーニョスである。
助っ人である以上当然であろう。
我等はこの恐ろしいストライカーを抑えねばならぬ。
岩政とイノパンには身体を張って弾き返して欲しいところ。
マルキーニョスを完封することで、鹿島の守備陣は一歩進化する。
対戦が楽しみである。

山形・船山、レギュラーへ

2011年02月25日 | Weblog
モンテディオ山形


昨シーズン途中から取り入れている4-3-3が、今シーズンも引き続き基本の布陣となる。
田代有三、増田誓志が抜けたとは言え、それ以外のポジションでは主力が多く残っていることもある。こと開幕戦を考えれば、昨年終盤のシステム、メンバーから大きな変動はなさそうだ。ただし、センターバックの先発メンバーを予想するのは難しい。昨シーズンの開幕は石井秀典、西河翔吾のコンビでスタートしたが、シーズン途中に加入した前田和哉がコンスタントに出場し、園田拓也も要所で絡んでいる。実力拮抗の4人に割って入るように、さらに今シーズンは、ヨーロッパでのプレー経験豊富なウーゴが加入した。190cmの長身で両ゴール前での空中戦に強いだけでなく、グラウンダーのパスは長い距離でもしっかり足元につけることができ、攻撃の起点としても期待が持てる。反面、裏のスペースの対応などでどこまで小林伸二監督の意図を理解できるか。自らをフィットさせようと努力することがなければ、その体躯や経験を持て余すことになりかねない。いずれにしても、このポジションはシーズンを通して激戦が続きそうだ。
さらに、田代が抜けたセンターフォワードにも注目したい。このポジションは長谷川悠と新加入の大久保哲哉、エルサムニー オサマが候補となっている。昨シーズン、田代の後塵を拝した長谷川は今年、その田代の背番号10を引き継ぐ形で不退転の決意を持ってシーズンに臨んでいる。田代の穴を埋めることを考えれば、周りを生かすだけでは不十分で、自ら得点を取らなければならないことは十分に承知している。他方、大久保も「全試合先発出場」を目標に掲げているだけに譲れない。献身的に守備もこなし、個人のプレースタイルが山形のチーム戦術と異質なものではないことでフィットに関しても大きな問題はなさそうだ。

Reported by 佐藤円

中盤を仕切る山形の船山である。
再三報じられるように、今季の山形の大型補強と言えよう。
船山本人のモチベーションも高い。
パスを出し、ゴール前へ飛び出し、シュートを放て。
山形の浮沈は船山に掛かっておると言っても過言では無かろう。
存在感を出して、チームを引っ張るのだ。
期待しておる。

セレッソ・中後、ポジション争い

2011年02月25日 | Weblog
セレッソ大阪


ACL緒戦が3月2日、その後すぐにJ1開幕戦でいきなりG大阪との大阪ダービー。序盤から大事な試合が続くC大阪だが、今季は昨年のベースがある分、練習試合を増やすなど、実戦形式のトレーニングを積み重ねながら、新シーズンに備えている。フォーメーションについては、昨年同様、3シャドーが軸の4-2-3-1となる可能性が高いが、状況によっては2トップの形にすることも、指揮官の頭の中にはあるようだ。
GKは、アジアカップで韓国代表に初招集されたキム ジンヒョンが図抜けた存在。G大阪戦には昨年ケガや出場停止で欠場していただけに、順当にいけば大阪ダービー初見参となる韓流守護神の勇姿は、相手に脅威となるはずだ。
DFは、昨年の4バックがそのまま残っているのは強み。終盤にケガで離脱した高橋大輔が早期の回復ですでに復帰し、実戦もこなしているのは頼もしい。そして、今季もスピードと1対1、カバーリングで抜群の強さを発揮する茂庭照幸、上本大海のセンターバックコンビが、C大阪の門番として君臨する。
ボランチでは司令塔のマルチネスの相方がポイント。昨年献身的な働きを見せたアマラウがチームを離れ、新たに千葉から加入した中後雅喜、生え抜きの山口螢、4年目の黒木聖仁らで、残り1枠を巡るポジション争いが繰り広げられる。
攻撃陣は2人の主軸、アドリアーノと家長昭博の抜けたところに、そのままホドリゴ ピンパォン、キム ボギョンが入る見込み。彼らと乾貴士、清武弘嗣のコンビネーションの出来が、今季の生命線となる。もちろん、この4人だけでなく、永井龍、杉本健勇らポテンシャルの高い攻撃陣が揃っており、ベンチ入りメンバーを含め、レヴィークルピ監督が開幕戦に誰をチョイスするのか楽しみにしたい。特に播戸竜二、倉田秋にとっては緒戦から古巣対決。万博で彼らがゴールを取るようなことがあれば、チームとしてもそこから一気に乗っていけるだろう。

Reported by 前田敏勝

セレッソでスタメン予想される中後である。
しかしながら、レギュラー保障されたわけではなく、チーム内でのポジション争いに勝利することが必要とのこと。
中後の良さはミドルパスの精度であろう。
美しい軌跡を描き、足元にピタリとはまるボールは芸術品と言っても過言ではない。
ゲームを組み立て、攻撃に絡めば威力を発揮する選手である。
今季のセレッソは恐ろしい相手となろう。
気持ちで負けずに、勝利を掴み取りたい。
中後のパスを封じて、奈落の底へ突き落とすのだ。
クビを洗って待っておれ。

神戸・羽田、ボランチで開眼

2011年02月25日 | Weblog
ヴィッセル神戸


ベースは昨季の終盤と考えている和田昌裕監督。基本システムは昨季と同じく4-4-2で、ダブルボランチと2列目両サイドをワイドに配した布陣となる模様。それを軸に、試合の状況にあわせて流動的にシステムを変更していくと考えられる。
GKは昨季途中にレギュラー定着を果たした徳重健太が有力。神戸ユース出身の紀氏隆秀も力をつけているが、実績で徳重がリードか。
DFは、センターバックに安定感のある北本久仁衛、そして和田監督が「すごく頑張っている」と評す宮本恒靖。ただし、このポジションには副キャプテンの河本裕之、甲府への期限付き移籍から復帰した柳川雅樹らタレントが豊富で予想が難しい。サイドバックは昨季の実績から考えて、右に石櫃洋祐、左に茂木弘人でほぼ決まり。バックアップに近藤岳登、大屋翼、林佳祐あたりが予想される。
MFはかなり激戦区だ。右は安定感のある朴康造が有力だが、その他はコンディション次第か。ボランチは羽田憲司、田中英雄。バックアップに松岡亮輔、森岡亮太か。2年目の森岡は急成長をみせており、こちらも流動的。また左はもっと予想が難しい。というのも、ボッティ、ホジェリーニョら外国籍選手に加え、FW登録の大久保嘉人、小川慶治朗もポジション争いに加わるからだ。和田監督にとっては嬉しい悩みかもしれないが、シーズン中も模索が続くポジションかも知れない。
FWは、今のところ鹿児島キャンプ最後のテストマッチで2ゴールを挙げた都倉賢が、レギュラー争いで頭一つ抜けた感じ。だが、勝負強さのある主将の吉田孝行、昨季Jリーグ自己最多の9ゴールを挙げたポポ、成長株の有田光希らも好調をキープしているため、ポジション争いは混戦状態。テストマッチでも様々な組み合わせが試されてきた。また、ここに大久保、小川が加われば、レギュラーを固定するのはかなり難しいかもしれない。「調子のいい選手を使う」という和田監督の言葉通り、最初は毎試合スタメンが変わる可能性もありえる。

Reported by 白井邦彦

神戸でボランチ起用される羽田である。
我等にとってはCBのイメージが強いが、セレッソでコンバートされ開眼したのであろう。
高い統率力とポジショニングは、ボランチに向いておったのやも知れぬ。
しかしながら、鹿島のボランチは守備だけでは務まらぬ。
鹿島での羽田を観たかったが、こうして神戸でポジションを掴んでおるのを観ると、これはまた一つの形なのだろと思う。
神戸のJ1残留に尽力して欲しいと願う。

左サイドは宮崎にお任せ

2011年02月25日 | Weblog
横浜FC



基本フォーメーションは昨季と同じ4-4-2。岸野靖之監督は、優勝のためにはフォーメーションにもバリエーションが必要と考えているため、試合中やシーズン途中での変更もありそうだ。

GKは、昨季の後半にレギュラーを掴んだ関憲太郎が中心となりそう。コーチングに定評のあるシュナイダー潤之介もチームが苦しい時の支えとなる。新加入の村井泰希はまずはJリーグデビューを狙いたい。

センターバックは、岸野監督の信頼の厚い飯尾和也が中心。昨季のレギュラー渡邉将基が怪我で出遅れているため、飯尾のパートナーは若年層での韓国代表に選ばれている朴台洪と予想。中京大から加入の森本良も安定した力を見せており、早い時期に出場しそうだ。サイドバックは、右が柳沢将之、左が鹿島から加入で天皇杯でも活躍した宮崎智彦が中心。さらに右サイドには藤田優人、左サイドには中野洋司とJ1経験が豊富な選手もおり、層が厚くなっている。

ボランチは、ファビーニョを軸に、そのパートナーとして八角剛史、荒堀謙次、井手口正昭が横一線。ファビーニョには守備だけでなく展開力も期待されているため、その他の選手には、守備での潰し屋が揃っている。高地系治、藤田優もボランチをこなすことができレギュラー争いは熾烈だ。開幕戦は井手口が出場停止、八角が怪我のため、高地と予想した。

中盤の攻撃的なポジションは、テクニックあふれる寺田紳一が右サイドを務める。左サイドは、高地がボランチを務めることから、前を向いた時に決定的な仕事ができる大卒ルーキーの佐藤謙介が入る。怪我で開幕には間に合わないが、右サイドには武岡優斗が、左サイドにはゲーム中にリズムを変えられる野崎陽介が控える。

フォワードは、いろいろな組み合わせが考えられる。開幕戦は、かつてJ2で日本人得点王となる24点を挙げた決定力を持つ藤田祥史と、キープ力と広いシュートレンジを持つカイオが縦に並ぶ形になると予想する。広いエリアを動き起点を作る難波宏明、昨季センターフォワードとして7得点を挙げた西田剛、ドリブルが特長のアタッカーであるエデルも、十分にスタメン候補だ。そして、キング三浦知良は、昨季同様、チームが苦しい時に持てる経験を発揮するだろう。


横浜FCの左サイドを担う宮崎である。
天皇杯優勝を手土産にJ2への武者修行に出た宮崎は、技巧派SBとして名を馳せるのでは無かろうか。
豊富な運動量で席巻せよ。
宮崎の活躍に期待大である。