鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

清水戦報道

2006年12月24日 | Weblog
鹿島逆転4強、柳沢が雪辱V弾/天皇杯

後半43分、鹿島FW柳沢(中央左)は逆転ゴールを決めDF内田に祝福される
<天皇杯:鹿島3-2清水>◇23日◇準々決勝◇熊本県民総合運動公園陸上競技場
 W杯で辛酸をなめた鹿島FW柳沢が、決勝ゴールでチームを4強に導いた。ずぶとく、重みのあるゴールだった。2-2で迎えた後半43分。DF内田からの低空右クロスが、FW田代をスルーしFW柳沢の前へ転がる。同36分にはフリーで右クロスを頭で合わせたが決め切れず、焦燥感を募らせていた。しかし「あの時」とは違う。焦ることなく、左足で軽く合わせて枠内に突き刺した。「今日は最初から(ゴール前に)出ていくチャンスがあった」。積極性が生んだ決勝ゴールだった。

 ゴール前、低弾道の右からのクロス-。最大の決定機を外した、あのW杯クロアチア戦を思い起こさせるようなシーンだ。チーム関係者も「W杯のような場面だった」と口にした。テレビのお笑い番組からW杯を題材にした出演依頼が届き、チーム側が断ったこともある。06年を振り返る時について回る、苦い記憶となってしまった。
 苦闘は続いた。ナビスコ杯決勝戦に敗れ10冠を逃してから、チームは公式戦7勝1敗と再生したが、柳沢は田代にレギュラーの座を奪われた。FWアレックス・ミネイロが帰国し、この日空いていた1枠も今季で退団する弱冠20歳のFWダ・シルバが選ばれ、途中出場だった。
 そんな柳沢の苦闘を気に掛けていたのが、主将の本田だった。「気持ちが切れてもおかしくないのに、よく頑張っている」。その本田と21日に食事をした時に直接、引退を伝えられた。報道陣から感想を聞かれて、柳沢は言い張った。「やめるとは思っていない。『まだできるでしょう?』と言いたい」。
 引退の現実を受け入れたくないほど、感謝の気持ちは強い。この遠征に帯同できなかった主将と1日でも長くサッカーをすることが恩返しになる。「勝って終わらないといけないのがトーナメント」。苦しい戦いから逃げることなく、10冠の1点を見据える。その先にエースの復活が見える。【広重竜太郎】
[2006年12月24日9時2分 紙面から]

鹿島、節目の10冠へ!“新主将候補”柳沢が3カ月ぶりV弾

3カ月ぶりのゴールが決勝点。チームメートから祝福を受ける柳沢(左)
 天皇杯準々決勝(23日、熊本県民総合運動公園陸上競技場)鹿島が節目の10冠に向けて清水に執念の3-2逆転勝利。勝負を決めたのは新主将候補のドイツW杯日本代表FW柳沢敦(29)だ。
 後半27分から途中出場。2-2の同43分、DF内田の低い右クロスをFW田代が空振り。絶好機を逃したかに見えたが、その後ろに柳沢が走り込んでいた。決定的な場面でゴールを逃したドイツW杯のクロアチア戦のとほぼ同じ至近距離のシュート。今度は右足ではなく左足で確実に決めた。9月20日のナビスコ杯準決勝以来、約3カ月ぶりの一発に「(久しぶりという)意識はない。いつも通り」と平静を装った。
 「チーム全体としてタイトルを獲ることが大きな目標。それに向けてがんばります」
 大先輩の元日本代表MF本田が今季限りで現役を引退。アウトゥオリ監督の退任も決まっている。10冠へのモチベーションは、柳沢を中心にこれまで以上に高まっている。29日の準決勝の相手はJリーグ王者の浦和。“赤い壁”を踏み台にして頂点を目指す。
(熊本陸)

柳沢決勝ゴール 鹿島2点差を逆転

<鹿島・清水>後半43分、勝ち越しゴールを決めた鹿島・柳沢(13)が田代と抱き合って喜ぶ
Photo By 共同

 【鹿島3―2清水】元日本代表で主将のMF本田の今季限りでの引退発表に鹿島イレブンが発奮した。今季初めて2点差をひっくり返す逆転勝ちで、3大会ぶりの4強入り。本田は左太腿裏に張りを訴えて遠征メンバー入りを回避し、後半5分までに2点を先制される苦しい展開。だが、途中出場のFW柳沢が後半43分に決勝点を挙げて激戦に決着をつけた。9月20日のナビスコ杯準決勝横浜戦以来94日ぶりに得点した柳沢だったが「タイトルを獲るまで負けられない」と笑顔はなし。
 FW深井も「本田さんのために優勝して最高の花道をつくってあげたい。元日の国立で胴上げするのがみんなの願いです」。幸い本田のケガの状態は軽く、29日の次戦浦和戦の出場は問題ない。鹿島を14年間支えた「ミスターアントラーズ」のためチーム一丸となって10冠獲りを狙う。
[ 2006年12月24日付 紙面記事 ]

柳沢V弾!鹿島0―2から大逆転…天皇杯準々決勝

 後半43分、勝ち越しゴールを決めた鹿島・柳沢(左)(右は田代)
 ◆第86回天皇杯準々決勝 鹿島3―2清水(23日、熊本県) エースが勝利を運んだ。後半43分。右からDF内田が中央に低いクロス。ファーサイドで待っていたのは柳沢だった。左足で大事にゴールへ押し込んだ決勝弾。9月20日のナビスコ杯準決勝以来、約3か月ぶりのゴールだ。「後半に点を取ってからすごい勢いが出た。その流れを大事にしたかった」。2点リードされる逆境を乗り越えた。
 今季は3月に右足小指を骨折。不屈の闘志でたどり着いたドイツW杯ではクロアチア戦でこの日の3点目と同じような決定機を逃し、不本意な大会となった。新たに発足したオシム・ジャパンにはまだ1度も名を連ねていない。だが、必死に前へ進んできた。「(練習に)取り組む姿勢は褒められるもの。3点目を決められて本人も自信につながると思う」とアウトゥオリ監督。まだその目は輝きを失っていない。
 J開幕前から15年間支え、今季で現役引退するMF本田にはこの天皇杯が最後の国内10冠のチャンス。この日は帯同していなかったが、勝利を届けた。「僕はまだ(本田が)やめるとは思ってません。鹿島にとって貴重な存在ですから」と柳沢。3年ぶり7回目の4強入り。鹿島の新たなリーダーは本田にとっての10冠をもたらすまで止まらない。
 ◆視察 日本代表の大熊清コーチ(42)とU―21(21歳以下)日本代表の井原正巳コーチ(39)が23日の天皇杯準々決勝、鹿島対清水(熊本)を視察した。
(2006年12月24日06時07分  スポーツ報知)

元代表の柳沢と本田主将引退を絡めた記事。
わかりやすい。
これが求められているのであろう。
再三チャンスを作り出した元代表本山でも、2得点のクロスを上げた篤人でも、新たなる左サイド山拓でもない。
中盤の王様中後でも、制空権を制した田代でもない。
当然、攻守の要・現代表候補の野沢でもない。
熊本は遠いが、試合を観ているかどうかすら疑問の残る記事である。