鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ユダ屈従ならず

2006年12月14日 | Weblog
鹿島、浩二獲得は見送り
 鹿島が今オフのスイスリーグ1部バーゼルDF中田浩二(27)の獲得を見送ることが13日、分かった。6月のW杯期間中もドイツで中田サイドと会談するなど獲得へ準備を着手。だが今季はレギュラーとして活躍するなど、欧州リーグのシーズン途中で獲得することは現実的に難しい状況になっていた。クラブ関係者は「タイミングが合った時に話し合いましょうということ。将来的には戻ってきてほしい選手」と説明。早ければシーズン後に移籍市場が開く来夏の獲得を目指す。


体良く断られた。
これが事実であろう。
クラブ側はもとよりユダ側から戻る意志の無いことが伝えられ、それがこの報道に繋がったと思われる。
ボランチとCB、左SBとして出場可能であるユダは日本国籍を有しており外人枠に数えられない、補強としては申し分がなかった。
これも縁。
ここで無理を通すほど重要な人材ではない。
曹操麾下であれば、楊修程度である。
しかしながら、この移籍を踏まえてフェルナンドを解雇したとしたとあれば、とんだ失策である。
今季のボランチ不足はまことに持って深刻であった。
誓志のコンバートに始まり、本田主将のフル出場、羽田のボランチ出場などなど。
シーズン終盤に中後の成長が実り、安定を見せたものの、中断前の惨状には目も当てられ無かった。
2003年には、ユダ・フェルナンド・熊谷・本田主将・青木・大谷・クラウデシールと賤ヶ岳七本槍にも例えられるボランチ軍団を誇った過去も今は昔。
出場停止や怪我が重なると使い廻しに無理が出る。
それを痛感したシーズンであった。
ユダとの交渉決裂で、来季のボランチは青木・チューヤン・誓志・吉澤ということになる。
現在の布陣ではダイアモンド型の中盤を組むため、野沢も守備的なタスクを課せられている。
伊太利亜にて漫遊している小笠原満男も夏には帰伏しよう。
改めてメンバーを挙げてみると、悪くないところであろう。
フェルナンドに替えてチューヤンに期待するところである。
ここ数試合のパフォーマンスを維持、そして更なるレベルアップを計ればこれも杞憂となろう。
必要以上に選手を囲うことは害はあっても利は少ない。
出場叶わぬ余剰人員は、クラブにとっても選手にも不幸でしかないのである。
元JEFの酒井と京都の黒部の耳に言い聞かせたい。
まあ、彼等は我等と無縁の選手、どこで屍となろうが手を差し伸べる必要はない。
我等としては、どちらかといえばボランチよりもSBの控えが最重要課題である。
ナビスコ決勝戦も篤人一人の不在で落とした事は誰もが認める事実である。
左は大卒ルーキーの石神でまかなうことを前提としても、右に新井場を回すあるいは中後・青木に任せるのは些か疑問を覚える。
ましてや誓志は無かろう。
補強ポイントは見えておるのだ。
手を拱いている場合ではない。
右SBの控え。
そして献身的なFWなのである。
金の草鞋を履いてでも探し出さねばなるまい。
どこぞの庵で晴耕雨読している臥龍鳳雛を。