毎年、東京国立博物館は「博物館でお花見を」と称して、桜にちなんだ展示をしています。
東博のお庭には立派な枝垂れ桜がありますし、そちらも楽しみにしています。
休暇を取ることができましたので、寒かったけれど程々に晴れた金曜日に行ってきました。
上野でおりましたら、なんと工事中の国立近代美術館の囲いが取れていました。
まだ工事中で、中ではヘルメット姿の方達が作業されていました。
久しぶりのエントランスです。
公開が楽しみです。
桜も満開。
ある程度の人出。
宴会はできないことになっていますから、皆さんそぞろ歩きながらのお花見。
でも寒いですし、その方が良いかも。
私はよく花見の宴会の後にひどい風邪をひきました。
まあ、昭和あるあるです。
本館前のゆりの木も若芽が吹いてうっすら新緑。
この新緑が目に鮮やかです。
今回は「空也上人と六波羅蜜寺」の特別展も観ることにしていました。
目玉は有名な「空也上人さまの立像」で、口から仏様が出ているもの。
体全体のバランスと、衣(皮衣だそうです!)の表現が素晴らしい。
ただ、ひたすらに「南無阿弥陀仏」と祈り続ける上人がそのままに顕れています。
運慶の4男、康勝の作。鎌倉彫刻らしいリアルな表現です。
あまりよく知らなかったのですが、六波羅蜜寺の「地蔵菩薩立像」がすごかったです。
平安時代のものだそうですが、素晴らしい。
全体のバランスと何よりもお顔の品の良さ。
その後本館の中を一回り。
仏像の部屋では千手観音さま(南北朝時代)の繊細な後背にうっとり。
そして、テラスからしばしのお花見。
そして、今回のハイライトは
酒井抱一筆 扇面「蕨と蒲公英(たんぽぽ)」
可愛らしい蕨のくるりんとした芽が、春の穏やかさを象徴しているような。
お庭の桜は満開で、風が吹くたびに花吹雪が舞っておりました。
今年の春も深まります。
お庭の桜はまた次に。。。
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