無知の知

ほたるぶくろの日記

インフルエンザの流行

2013-01-23 13:05:45 | 日記

インフルエンザの流行が関東・中部地方と北九州を中心にみられています。その他の地方の方もこれからだと考え注意された方がよいと思います。赤ちゃんやお年寄りの感染を防ぐことはもちろん重要なのですが、体力が充実しているはずの10代の方たちにとっても注意が必要な感染症であることが少しずつわかってきています。以前問題になったインフルエンザ感染時の異常行動について、タミフルなどの薬剤を用いなくともインフルエンザ感染のみで起こるケースが多く観察されています。厚生労働省HPの「インフルエンザ」の項に『インフルエンザQ&A』というものがあります。そのなかに次のようなものがありました。

(引用始め)

Q.13: タミフル以外の抗インフルエンザウイルス薬を使用した場合にも異常行動(急に走り出す、ウロウロする等)は起こるのでしょうか? 医薬品を服用しない場合には起こらないのでしょうか?抗インフルエンザウイルス薬には、タミフルの他にリレンザ、ラピアクタ、イナビル、シンメトレル等の医薬品がありますが、これらの医薬品の服用後にも、急に走り出すなどの異常行動の発生が認められています。
また、インフルエンザにかかった時には、医薬品を何も服用していない場合や解熱剤のアセトアミノフェンだけを服用した後でも、同様の異常行動が現れることが報告されています。インフルエンザに罹患して、自宅において療養を行う場合には、突然走り出して2階から転落するなどの事故を防止するため医薬品の服用の有無にかかわらず、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮しましょう。
インフルエンザ罹患に伴う異常行動の研究については、厚生労働省ホームページの下記アドレスに掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002n1p8-att/2r9852000002nd92.pdf [417KB]
○異常行動の例
・突然立ち上がって部屋から出ようとする。
・興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う。
・興奮して窓を開けてベランダに出ようとする。
・自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない。
・人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す。
・変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る。
・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする。
(引用終わり)
 
私自身も自分の子供で経験があります。こどもが9才のときでした。インフルエンザで熱が高いので、私も仕事を休み付き添っていました。うつろな目をした子供はぐったりとソファで横になり、私は横に腰掛けて本を読んでいました。熱は38.5℃くらいだったでしょうか。子供は頭を冷やすことさえいやがるので、熱が上がりきるまでは仕方がないとあきらめていました。
すると突然起き上がり、恐怖で目を見開きながら「あそこに!怖い怖い!」などとよくわからないことを叫びだしものすごい力で何かから逃げようとしました。私は必死で抱きとめて「大丈夫、大丈夫」と声をかけました。そのあと「頭が痛い~!」と言い出したので有無を言わさず頭と首(頸動脈)を冷やしました。あまり冷たくなくアイスノンにタオルを二重にまいたくらいです。「どう?」と声をかけると「気持ちいい」と答え普通の様子に戻っていました。その間10分くらいでしょうか。
子供もあの頃は身体が小さかったので私が抱きとめるくらいでなんとかなりました。ものすごい力でした。何かから必死に逃げようとしていました。インフルエンザウイルスが神経細胞に感染するなどして直接破壊することはないようです。熱性贍妄だったのかな、と思っていましたがそうでもないようです。このような症状の原因はまだよくわかっていないそうですので、親が気をつけてあげるしかなさそうです。大体発熱して1~2日にこのような症状が起こると言われていますので、患者を一人にしないよう気をつけたいと思います。

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