謹賀新年

明けまして　おめでとうございます

本年もまたよろしくお願いいたします。

今年のお正月の目標は、家族を楽しませることと同時に自分も楽しく過ごすことでした。毎年、年末年始といえば忙しくて、座ってゆっくりすることもできず、最後には何だか疲れて不機嫌になるのが困ったことでした。今年はそういう風にならないよう、適当に手を抜いたり、気を抜いたりして家族共々楽しいお正月にすることができました。大掃除なども時期的に分散させることで大分楽になりました。

それでもまだまだな点が多々あります。もう来年への目標もこっそりたてました（笑）お正月らしいお正月にするべく毎年スキルアップしていきたいとおもいます。

今年の初詣は12時過ぎに古い神札と新しく購入した神札をもって、お隣の氏神様へ家族で出かけました。今年の新しい神札は神社の方が訪問販売にいらっしゃったものですから、一度それを持ってお参りしなくてはと思っておりました。昨年は暮れに氏神様にご挨拶に行って、初詣は深大寺に行きました。これまでドイツにいたときを除いて20年以上ずっと深大寺へ初詣に出かけておりました。深大寺周辺は武蔵野の風情が残っておりとてもすがすがしい気配を持った場所です。私は今でも大好きです。しかし氏神様のお隣に住まうという縁を頂いたからにはやはり初詣は氏神様へ伺わなくては、と主人までが言いだしました。そこで、いよいよ今年は氏神様にお参りしましょうということになりました。

氏神様は今はどちらかと言えば小規模の神社です。しかし江戸時代は徳川家の庇護を受けていたため、もっと広大な社域であったようです。そしてこの辺りは古くから住まわれている方が多く、地域のつながりも強い場所のようです。昨年春の例大祭で氏子の方々と思しき人々の集まりがあって、それはもう長年にわたるお付き合いといった風情で感心しておりました。

今回初詣に伺いますと、拝殿へ向かって左右に蛇行させた長い人々の列がありました。皆さんごく近くの方ばかりで、子供も同級生がいた、といって新年のご挨拶をしたりしていました。そしてどことなく静かな人々の列でした。それは何かを祈願しようとする欲深な思念があまり感じられなかったからだったと思います。ごく当たり前の新年のご挨拶に伺ったという何とも素朴で敬虔な人々の列でありました。いいなぁ、と思いつつ拝殿の近くまで来ますと、さかんに火が燃えております。焚き火の周りには消防団の方達がいて、次々に溜まっていた古札を火に投じているのでした。もちろん初詣に来た方もそれぞれ古い神札を火に投げ入れておりました。それでも混乱が起こることはない程度の人の数でして、なんとも丁度良い塩梅でありました。

拝殿の中では神主さんが祝詞をあげており、ほとんどの方はお賽銭箱のこちら側で参拝し帰っていかれるのでした。私たちも外側での参拝をして、帰ってきました。希望すれば拝殿にあがって参拝をすることもできるようです。拝殿を出ますと、横に建てられたテントでは巫女さんたちがお神酒をを配っておりました。その奥ではさらに甘酒なども振る舞われているようでした。皆さん参拝をすませて清々しい表情をしておられました。

そんなこんなで帰宅して時計をみますと、約一時間ほど列に並んでいたことに気がつきました。しかしそんなに時間が経っていたとは思いもしませんでした。それほどに心落ち着く一時間であったということです。東京の町中の神社でもこのように人々に慕われている神社もあるのだなぁ、と少しほっといたしました。

こうして日本のあちこちの氏神様が人々の正しい崇敬をうけて、日本の大きな力へと発展していければ素晴らしいなと思います。