ヤマジョウ建設

岐阜県産木材で外断熱工法の健康住宅!

製材工場フル生産だけども・・・ボトルネックが!

2021-06-25 07:14:42 | 山の話

いま海外からの木材輸入の滞りから端を発した
ウッドショックなるもので、国内の木材需要に
注目が集まっています。

実際に無いもの高で国産木材も価格が上がってますが
これで山の原木価格が上がればそれなりにいいことだと
考えています。

木材供給を確保するためにどこの製材工場さんも
フル生産で頑張っていることと思います。

写真は製材機に使用する帯鋸ですが目立ての作業も
ひっきりなしにしていることでしょう。

製材工場がフルで頑張れば・・・ということはもちろんですが
ひとつボトルネックになっている工程があるのです。

それは木材の乾燥工程。

天然乾燥という時代もありましたが今は大部分が機械乾燥の
時代です。従ってどの製材品も一旦は乾燥釜に入るということです。

この木材乾燥技術は樹種によっても違いますし、樹種によって
乾燥工程の期間も変わります。

そして一番のネックは製材量に対して乾燥釜が間に合っているかどうか?
ということです。

今の状況、つまり製材工場がフル生産した時に乾燥の工程が
ついて行けるかどうかはなかなか難しいのではないかと
私は考えています。
したがって乾燥釜の整備をいま改めて考えておかないと
今後の国産材安定供給というのは難しい状況になりかねないと
危惧しています。

乾燥釜を今整備されている工場でも初期に投入されたものは
寿命がきていて実際の設置数と生産量は必ずしも一致しないと言う
こともあります。

ほとんどが乾燥釜導入には補助金の利用をしていますので
再度釜の入れ替えなどをする際には補助金制度のハードルや
自費ならばさらにコストの問題も付きまといます。

急に起こったウッドショックに対して、さあ国産材の生産を!!!
という気概は理解できますが製材工場の能力だけ、山からの出材だけ、
ではなくて製材した後の乾燥釜の能力も大きな要因になるということ。
今後は乾燥釜の能力にも注力していかなばならないかと考えています。

なんでもそうですがいろいろな状況や環境が変わると
新たな課題が浮き彫りになってくるものですね!!

http://www.yamajo-cons.co.jp

 



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