現在、新築計画打ち合わせ中のお客様NS様との話です。
久々に感動したというか胸をうたれました。
NS様の新築計画にあたってNS様のおじいちゃんが建てられた離れを
取り壊してからの計画になってすすんでいます。
NS様のおじいちゃんは昔大工さんで、その離れもおじいちゃん自らの腕で
建てられたものでした。
今回のNS様の新築計画はおじいさんにとっても孫にあたるNS様が
同じ敷地に住んでくれるという気持ちからとても楽しみにしておられ
おそらくずうーーっと心のなかでこの計画が実現する日を心待ちに
待っておられたことだろうと御察しします。
数回打合せを重ねた先日、NS様からこんな話がありました。
「自分たちの新築計画のためにおじいちゃんが自分で建てた離れを
壊してまで協力してくれることに感謝しているが、おじいさんは言葉では
言わないが惜しい気持ちもきっともっていると思う。孫のためにと思って
一言も言われないが・・・
そこで今度離れを解体したときに骨組みに使われている材料などを
残してもらって新築のお家に是非使ってもらいたい。」
既存の家の木材を新しいお家に一部採用して縁起を担いだりすることは
よくある話なので快く了解しようと聞いていたら、どうやらそういう意味ではないらしい・・・
「骨組みの一部に使うのではなくって、おじいさんが墨をうった材料などが記念に残るように
思い出にいつまでも残るように、テーブルとか家具に再加工して日常的に
使っていけるようにしてもらえないか。
できればテーブルの表面はきれいに加工したとしても裏側には
おじいさんの仕事が残っているような仕上げになれば一番望むところです。」
とのことでした。
このNS様、お若いご夫婦なのですが本当におじいちゃん思いの方だなあと・・・
このおじいさんの大工さんには弊社も昔からずうーーっとお世話になった歴史があり
私自身も小さいときからご一緒お世話になった方なので本当にこの話を聞いた時には
嬉しく思いました。
家を建てるということは多くの方の協力とご先祖の徳もいただいて成り立つことだと
思いますが、まさにNS様もそういう気持ちをしっかりと受け止めて今回の計画に
うちこんでおられるのだとよくよく伝わりました。
日常いろんな話がありますが、本当に心温まる胸をうたれた話でした。
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