木材業界にいるから当然ですが、山関係、木材関係、製品関係の
会合は多々あります。
昨日も木材の川上から川下までも業界を繋ぐ会議に出席してきました。
その場で聞こえてくるのは木材の山からの供給のバランスが悪いということ。
木材の生産・・伐採は今や山林保有者の経済活動の意思ではなくてどちらかといえば
補助金事業のスケジュールに左右されるケースが大部分だと言えます。
ですから年間の出材量も時期的な調整は市場をみて出荷・・・という
当たり前のような調整はなかなかできていないのが現状かなと思います。
そもそも日本の山は急峻で条件が悪い立地条件なので簡単なタイムスケジュールで
ほいほいと出材できるケースも稀なケースといえると思います。
そういったことから木材の出荷量の年間バランスはなかなかうまくいかないことと
今や木材の受け入れ先のやりかたで材が集まる集まらないという色分けが
されつつあるということです。
受け入れ先が山から出てきた木材を選別されていなくてもなんでも受け入れて
くれる先と、木材自体をしっかり選別してくれないと受け入れしてくれない先があれば
なんでもかんでも受け入れてくれる先に木材が集まるのは必至のこと。
山での選別は山土場の広さが無かったり面倒なことが多いので出材したもの
全てが無選別で運搬できれば効率よく作業ができますから・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/b5/a2ddb1a04711fd893d6042650dca75d7.jpg)
多くの地域の製材工場に木材の原木が回ってこないのも
解消したい課題です。
原木が回ってきたとしても、製材して、乾燥をさせて、製品化していく
過程には時間がかかります。最低でも3週間以上は欲しいところです。
材の供給と川下が欲しいと思ったときにある程度時間的な余裕が
もてるのかどうか?
製材側かプレカット側か流通側かいずれかにストックなどで対応ができるのか?
国産材を求める側もどんなサイズも注文ということではなく
ある程度の規格サイズを多用していく努力はできないものなのか?
山側、川上から消費側、川下までの抜本的な意識改革と仕組みの構築が
できないと普通の流通の中で県産材の出荷量が増えているというだけの
結果に終わってしまうのだと予想します。
いま山側は機械などでの効率化で出材効率は上がっており木材の出荷総数は
確実に上がってきています。
川中、川下との抜本的な意識と仕組みでもっと効率的に国産材、県産材を
流通できるよう使用できるようにしたいものです。
http://www.yamajo-cons.co.jp