ジョージブッシュがメモワールを出したと思ったら,今度は,ラムズフェルド。
ブッシュ時代の国防長官ですな。
フォード政権で主席補佐官を務めた後に,最も若い国防長官。最後はブッシュ政権で,もっとも年長の国防長官となった,ということなんですがね。
Ducking and diving
エコノミストに書評が出てます。イラク戦争失敗の責任を取って長官を辞めたって感じなんですが,このメモワールは責任転嫁,自己弁護の書だ,としてまして,
If only Mr Rumsfeld had not responded to George Bush junior’s call-up in 2001, his career would have been judged by history as valuable and successful.
もし,ラムズフェルドがブッシュジュニアの呼びかけに応じていなければ,彼の経歴は,歴史の中で価値があり,成功したとみなされたかも知れない。
Iraq, of course, has ruined all of that, and Mr Rumsfeld will go down, along with Robert McNamara, as one of the two most calamitous holders of his position.
当然ながら,イラクが経歴のすべてをぶち壊しにした。ラムズフェルドは,ロバートマクナマラと並んで,もっともひどい国防長官とされるだろう。
His attempt to shift most of the blame on to others―mainly Condoleezza Rice, the then national security adviser, and Paul Bremer, the civilian administrator of Iraq―is successful up to a point.
批判のほとんどを,当時の安全保障担当補佐官だったコンドリーザライスと,ブレマー行政官に負わせる試みは,ある程度成功している。
It is abundantly clear that Ms Rice badly failed to serve up the right policy options to the president. And it is equally clear that Mr Bremer’s two first edicts as head of the Coalition Provisional Authority―to fire every member of the Ba’ath party and to disband the Iraqi army―were catastrophic.
ライスがブッシュにまともな政策オプションを提示できなかったのは明らかだし,同様に,ブレマーがCPAトップとして最初に出した,バース党メンバーの全員の追放とイラク軍の解体の示達は壊滅的な失敗だった。
Valiantly though he tries in these memoirs, Mr Rumsfeld cannot avoid complicity in both of these debacles
ラムズフェルドはメモワールの中で奮戦してはいるが,この両者の大失敗に自らも関与していることを否定することはできない。
とまあ,そんなわけですが,
Donald Rumsfeld's Life After Politics
ブレマーはあんたが雇ったんじゃないのかって感じですが,
このインタビューでも,責任はきっぱり,ノー,と否定していますな。
いずれにせよ,いまやチェイニーと並んで,悪人呼ばわりされてますが,経歴はすっごいデス。
イリノイ選出の下院議員,最年少国防長官で,NATO大使,
大統領選にも出ようとして,結局やめてます。
ビジネスでもいくつかの企業を再生させてるようですな。
Donald Rumsfeld wiki
こんなハナシもあって、
Rumsfeld served as Chairman of Gilead Sciences, Inc. Gilead Sciences is the developer of Tamiflu (Oseltamivir), which is used in the treatment of bird flu.[27] As a result, Rumsfeld's holdings in the company grew significantly when avian flu became a subject of popular anxiety during his later term as Secretary of Defense.
ラムズフェルドはギリアドサイエンスの会長を務めた。ギリアドはタミフルの開発会社でタミフルは鳥インフルの治療に用いられる薬。ラムズフェルドが国防長官の終わりの時期に,鳥インフルの懸念が広がったが,その結果彼の持ち株の価値がかなり上昇した。
とまあ,イロイロと憶測を呼ぶわけで。
彼は,政治家であり,ビジネスマンであり,官僚であり,
まあ,かなりスーパーなオッサンということになりますが,いろんな分野をまたがってトップをつとめているわけで,米国がどういう人達に支配されているのか,ということがよくわかるような気がしますね。
日本のキャリア官僚にあたる人たち,ということになるのかも知れませんが,はるかにリッチで,はるかに容赦ないって感じがしますな。
ブッシュ時代の国防長官ですな。
フォード政権で主席補佐官を務めた後に,最も若い国防長官。最後はブッシュ政権で,もっとも年長の国防長官となった,ということなんですがね。
Ducking and diving
エコノミストに書評が出てます。イラク戦争失敗の責任を取って長官を辞めたって感じなんですが,このメモワールは責任転嫁,自己弁護の書だ,としてまして,
If only Mr Rumsfeld had not responded to George Bush junior’s call-up in 2001, his career would have been judged by history as valuable and successful.
もし,ラムズフェルドがブッシュジュニアの呼びかけに応じていなければ,彼の経歴は,歴史の中で価値があり,成功したとみなされたかも知れない。
Iraq, of course, has ruined all of that, and Mr Rumsfeld will go down, along with Robert McNamara, as one of the two most calamitous holders of his position.
当然ながら,イラクが経歴のすべてをぶち壊しにした。ラムズフェルドは,ロバートマクナマラと並んで,もっともひどい国防長官とされるだろう。
His attempt to shift most of the blame on to others―mainly Condoleezza Rice, the then national security adviser, and Paul Bremer, the civilian administrator of Iraq―is successful up to a point.
批判のほとんどを,当時の安全保障担当補佐官だったコンドリーザライスと,ブレマー行政官に負わせる試みは,ある程度成功している。
It is abundantly clear that Ms Rice badly failed to serve up the right policy options to the president. And it is equally clear that Mr Bremer’s two first edicts as head of the Coalition Provisional Authority―to fire every member of the Ba’ath party and to disband the Iraqi army―were catastrophic.
ライスがブッシュにまともな政策オプションを提示できなかったのは明らかだし,同様に,ブレマーがCPAトップとして最初に出した,バース党メンバーの全員の追放とイラク軍の解体の示達は壊滅的な失敗だった。
Valiantly though he tries in these memoirs, Mr Rumsfeld cannot avoid complicity in both of these debacles
ラムズフェルドはメモワールの中で奮戦してはいるが,この両者の大失敗に自らも関与していることを否定することはできない。
とまあ,そんなわけですが,
Donald Rumsfeld's Life After Politics
ブレマーはあんたが雇ったんじゃないのかって感じですが,
このインタビューでも,責任はきっぱり,ノー,と否定していますな。
いずれにせよ,いまやチェイニーと並んで,悪人呼ばわりされてますが,経歴はすっごいデス。
イリノイ選出の下院議員,最年少国防長官で,NATO大使,
大統領選にも出ようとして,結局やめてます。
ビジネスでもいくつかの企業を再生させてるようですな。
Donald Rumsfeld wiki
こんなハナシもあって、
Rumsfeld served as Chairman of Gilead Sciences, Inc. Gilead Sciences is the developer of Tamiflu (Oseltamivir), which is used in the treatment of bird flu.[27] As a result, Rumsfeld's holdings in the company grew significantly when avian flu became a subject of popular anxiety during his later term as Secretary of Defense.
ラムズフェルドはギリアドサイエンスの会長を務めた。ギリアドはタミフルの開発会社でタミフルは鳥インフルの治療に用いられる薬。ラムズフェルドが国防長官の終わりの時期に,鳥インフルの懸念が広がったが,その結果彼の持ち株の価値がかなり上昇した。
とまあ,イロイロと憶測を呼ぶわけで。
彼は,政治家であり,ビジネスマンであり,官僚であり,
まあ,かなりスーパーなオッサンということになりますが,いろんな分野をまたがってトップをつとめているわけで,米国がどういう人達に支配されているのか,ということがよくわかるような気がしますね。
日本のキャリア官僚にあたる人たち,ということになるのかも知れませんが,はるかにリッチで,はるかに容赦ないって感じがしますな。
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