自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

寂しく目立つ・・・

2012-10-26 21:45:00 | お散歩

ウスタビガ[薄手火蛾](ヤママユガ科)
10月になり、秋色が濃くなった林の中で、こんなものを見つけました。
これはウスタビガの繭のようです。
10~11月頃に羽化するそうですが、この繭の中にはまだ蛹がいるのでしょうか。
この繭の下部には、小さな穴が開いていて、雨水の逃がし口になっているそうです。
それにしても、綺麗な緑色ですね。ウスタビガは、ヤママユガの仲間なので、この繭からも絹糸になるのでしょうか。自然は不思議がいっぱいです・・・

10月中旬 横浜市内にて

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炭小屋も無く・・・ウバメガシ

2012-10-25 22:52:00 | お散歩
ウバメガシ[姥目樫](ブナ科)
関東南部の本州~沖縄の海岸近くの乾燥した山地に生える常緑小高木。生垣などにも良く使われます。
葉は枝先に車輪状に集まって付き互生します。楕円形でやや薄く、パリパリした質感があり、表面には光沢があります。縁には小さく鋭い鋸歯があり、葉柄や若い枝には褐色の毛が生えます。
4~5月、本年枝の下部に雄花序を垂らします。雌花序は、本年枝の上部に1~2個つき、1つの花序に通常2つの雌花が付きます。
果実は堅果で、翌年の秋に熟し、殻斗は浅い杯状で、瓦状に総苞片が並びます。
公園に植えられていたウバメガシ。いつもは艶々した葉にばかり目がいって、果実に気付いたのは初めてです。まだ小さいドングリがかわいく並んで付いていました。

隣のウバメガシを見ると、もっと大きな果実をつけていました。とても形のよいドングリです。
ドングリを見わける時には、殻斗の形なども手掛かりになります。
ウバメガシは、備長炭の原料としても有名ですね。でも、ここ神奈川は、産地極限に位置し、神奈川県レッドデータブックでは、絶滅危惧ⅠA類と判定されています。
このウバメガシは植栽されたものだと思いますが、備長炭となることはないのでしょうね。

10月中旬 横浜市内にて

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役に立つもの・・・ヌルデ

2012-10-24 20:41:00 | お散歩
ヌルデ[白膠木](ウルシ科)
川沿いの道を歩いていると、ヤブガラシやノブドウに覆われたヌルデに出会いました。
ブドウ科の茂みを抜け出た枝には、小さな実が一杯付いていました。この実は熟すと酸塩味のある白い粉に被われるそうで、信州ではかつてこれを塩の代用としたそうです。

10月上旬 横浜市内にて

こちらは別の場所で出会ったヌルデです。先駆性樹木であるヌルデは、川原や林縁の土手など、日当たりのよいところでよく見かけますね。
時々このような物を見ることがありますが、これは実ではなく虫こぶです。以前にも載せましたが、この虫こぶを「五倍子」といい、これからタンニンを採取し、インクや薬の原料として用いました。
実と虫こぶ、どちらも役に立つものですね。

ヌルデの花

10月中旬 横浜市内にて

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役立たずとも・・・イヌショウマ

2012-10-23 21:05:00 | 散策
イヌショウマ[犬升麻](キンポウゲ科)
本州の関東~近畿地方の山地の林下などに生える多年草。葉は1~2回羽状複葉で、小葉は掌状に裂け、縁に不揃いの鋸歯があります。葉の表面の脈状には短い毛があります。

8~9月、穂状花序を出し、白い花をたくさん咲かせます。花はほとんど無柄で、雌蕊は普通1個です。
道端の土手に、見慣れぬ白い花を見つけました。調べているとイヌショウマに似ていると思ったのですが、どうも花序が小さく貧弱です。
この土手は、定期的に刈り込みが行われている様子なので、このイヌショウマも一度刈られてしまったのではないかと思います。葉の様子からもそう判断しました。
同属のサラシナショウマに比べて、薬用にならないからこの名がついたそうです。今となっては、貴重な花には変わりありませんね。

10月上旬 横浜市内にて

本日は都合により、コメント欄を閉じております。

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季節に咲く・・・ヤブマメ

2012-10-22 21:49:00 | お散歩

ヤブマメ[藪豆](マメ科)
今年もこの花に出会うことができました。
いつ見ても、この花の色合いは素敵ですね。小さく目立たぬ花ですが、野の花の魅力が詰まっているようにも思えます。
右上には、実の姿も見られます。ようやく撮ることができました。
この季節、毎年ヤブマメの花を見るのが楽しみのひとつです。これからも楽しんでいきたいですね。

2011年の花

10月上旬 横浜市内にて

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