
中国原産の越年草、葉は奇数羽状複葉で、7~11個の楕円形の小葉からなります。4~6月に、葉のわきから花柄を伸ばし、先に紅紫色の蝶形花を7~10個輪状につけます。
窒素肥料となる緑肥として、水田に植えられていましたが、最近ではあまり見かけなくなりました。
林際の道を歩いているとき、下草の中にカキドオシの花が咲いていました。よく見ると幾つか違う花があったのですが、その花がゲンゲでした。
以前、田んぼで見たときよりも花が疎らだったので、初めはよくわかりませんでした。
道の反対側には畑があるので、そこが昔田んぼだったのでしょうか。それともただ単に、種がこぼれて野生化したものなのでしょうか。林の中のゲンゲ、私には見慣れない風景でした。
4月中旬 横浜市内にて



(キンポウゲ科)
近所のお寺の境内に咲くニリンソウ。今年もたくさん花を咲かせていました。同時に花を咲かせるのではないのですね。ひとつはまだ蕾でした。

手前に見える、丸く、黒っぽいのは雄花の蕾です。奥に見える赤いのが雌花です。花弁はなく、糸のように見えるのは花柱だそうです。
雄花は本年枝の基部に腋生し、雌花はその上に伸びてつく葉ごとに一つずつ付きます。
6月の終わりごろには、オレンジ色の実をつけます。

(バラ科)
田んぼ脇の土手に咲いていました。春の陽射しを浴びて暖かそうです。
同属のキジムシロには、なかなか出会うことができません。いつか会う日が来るでしょうか・・・・・
4月中旬 横浜市内にて



イヌガラシ[犬芥子](アブラナ科)
道端や草地などに生える多年草。
全体無毛で、茎は粗大で分枝し、高さ10~50cmになります。根生葉は羽状に裂け、茎葉は鋸歯があり被針形です。3~9月、茎先に総状花序をつけ、黄色い4弁花を咲かせます。
食用にならず、役に立たないことから「イヌ」とついているそうですが、犬には迷惑な話ですね。
このイヌガラシは、ガードレール際のアスファルトの隙間から生えていました。道端の根性もの。ぜひ探してみてください。
スカシタゴボウ[透田牛蒡](アブラナ科)
水田や道端の湿り気のあるところに生える越年草。根出葉は羽状に裂け、茎葉は上部ほど裂け方が浅く、基部は耳状にはりだして茎を抱きます。
4~10月、茎先に黄色い4弁花を咲かせます。イヌガラシに似ていますが、葉の裂け方が深く、果実は長さ5~8mmの短角果です。イヌガラシは長角果となります。
投稿時は、イヌガラシと思い記事にしましたが、後日イヌガラシの画像と比較して、果実の違いに気付き訂正しました。
4月中旬 横浜市内にて

先日雄花の蕾を載せましたが、雌花をようやく見つけました。
花の数が少ないので、雄花よりさらに目立ちませんね。花を咲かせているところには、残念ながら出会えませんでした。葉の水平方向から撮ってみたのですが、鋸歯の様子が分かるでしょうか。結構細かい鋸歯です。
今年は果実に出会えるかな。。。。。
4月中旬 横浜市内にて

