
本州以南の日当たりの良い原野や草地などに生える多年草。草丈は1.5m程になり、基部は木質化します。葉は奇数羽状複葉で、小葉は狭楕円形~披針形です。
6~7月、茎先に総状花序をだし、淡黄白色の蝶形花を多数つけます。果実は細長く、所々捻じれていて、成熟しても開裂しません。種子は1列に入り、4~5個あります。
全草が苦く、中枢抑制作用のあるアルカロイドのマトリンを含みます。誤食すると軽度のめまいや脈拍数の増加を起こすことがあり、最悪の場合呼吸麻痺に至ることもあるので注意が必要です。
この根をかじると目がクラクラするほど苦いことからこの名が付いたそうです。
根は「苦参(クジン)」と言って、苦味健胃薬や皮膚疾患薬として用います。作用が激しいため安易に使用することは控えた方がよさそうです。
以前は煎液を家畜などの農業用殺虫剤として利用したこともあるようです。
最近では自生地が減少していて目にする機会が少なくなっているそうです。クララを幼虫の食草とするオオルリシジミも減少しているようですね。
来年は花を観察してみたいです。
6月下旬 横浜市内にて