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食品安全の報復合戦

あのー、食品の安全を伝えるなら、許容値と安全の度合いを伝えなければ意味無いと思う。

日本産しょうゆからヒ素検出

これは実は全く意味が無いというか報復行動なのだ。というのは中国製のつぶあんに微量のトルエンが含まれているとして回収したからなのだ。その含有量0.044ppm、トルエンは植物性由来に入っていてもおかしくないので「回収」はそもそも中国政府に喧嘩を売っていたのだ。それが今回の記事。

そしたらちなみに業界は元々含まれていると発表している。安全かどうかではなく国の面子をかけた報復合戦なのだ。善意に解釈すれば中国政府は餃子のような事件性のあるものをターゲットとしていない、メラミンや意図的に混入されたかもしれない農薬に対する報復ではない。そのあおりで冤罪ともいえる「つぶあん」を回収したことによる報復処置と考えて良いであろう。そのトリガーを引いたのは厚生労働省なのだ。

これは化学物質を検出したという事実と、回収をしたという実力行使をしたという報道でしかない、安全かどうかという本質的な部分は流されている、というか問題ないと報道されているが回収もなされている。これでは「中国産は食うな」と言わんばかりだと中国政府が感じてもおかしくは無い。

もう、厚生労働省も後から「事実を隠していた」とか「なんで回収しなかった」という責任を押し付けられたくなくて中国政府に喧嘩を売っても自己保全を目指したのであろう。その気持ちは良く分かる。で、この結果誰が得したのであろうか?それが良く分からない。

メラミン騒動はまた機会があればエントリーを挙げるつもりであるがその方が余程重症だ。こんなどうでもいいことで盛り上がるほど日本人は馬鹿なのかとげんなりする。

Link記事ではコメントを述べる機能があるのだが、「報復である」と看破したコメントが上位に来ている。餃子と混同した記述もあるが、本質的には「つぶあん」への報復であろう。それが支持されているという点で少し溜飲を下げた。

*参考 信じられない認識と対応-トルエン~中西準子のホームページ

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