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愚鈍な課長

標題の件、オーナー会社でない会社の管理職の多くは愚鈍である、理由は明白で演技をしているからだ。ちなみにトップダウン色が強い会社は別である。理由を説明していこう。

1)トップダウンの会社は責任所在が明白である
社長が強い会社というのは、全責任が社長にある。指示が激烈である一方、指示に従っての失敗は得失にならない、挽回のチャンスが回ってくる。このような環境であれば部下を掌握しできることとできないことを明確に判断すればいいのであって、言い訳を用意する必要が薄れる。

2)担当役員の権限が明確でないと嫌われるだけである
担当役員の権限が明確でないということは、「失敗をしない人材」であり成功を求めているわけではないと言える。ということは過去の経験を元に論理で部下の仕事の粗探しをすることになる。そして『失敗しない』が主なので嫌な上司に仕えるには割が合わない。煙たい権力者がその地位を確保するのは口八丁ということであることは明白で、会社の業績がよくなるはずが無い。過去の成功体験者というだけで責任がなく、権力を与えると部下が育つはずが無い。

3)事業部長の器量による
ということは直接の責任を負う事業部長の能力に拠る。当然であるが役員は事業部長に冷たい。鋼の様な精神力を求められる。そして大体は潰れる。

4)責任を負わない強い権限を持つ役員に近づくだけ損である
解説省略。その事業は衰退する。

5)それを分かっている人は課長あたりでサボタージュする。
事業部長や役員から怒られるのは部長なので、事業計画にはとことん関わりあいたくない。「言われたことをやってても怒られる」わけで、それ以上の提案をすることは奇跡である。「どこぞの部長が駄目だから売れないんだ」と発言した部長がその部を任され涙目多数。

 

根底には減点主義があると思う。現在主流の成果主義は減点主義なので「何もしない」ことが成功の秘訣である。もちろん相対的には減点されるのであるが、背伸びして失敗するよりは余程ましなのである。結局全員減点されるのだから、減点を減らすのが成功への近道である。権力者に好かれず嫌われずというポジション。上級職に上がっても「愚鈍であるから仕方が無い」という評判を得ておけば、無茶な要求は少なくなる。だってそもそも馬鹿なんだもん。

責任の無い権力者という存在はゴミでしかない。その権力者の尻拭いを社長がとるのか部下がとるのかで大きなモチベーションの差が出る。社長の取り巻きであれば彼の能力に関係なく忠誠を誓うことはできるが、そうでない人には、、、巻き込まないでくださいお願いします。

給料を上げるには職位を上げるしかない、そういう欲求がある人は出世競争を楽しめばいい。一方で緩い人生を送るにはぼんくら課長くらいがちょうどいいと思っている人は多いのではないかと思う。

才能を隠している課長を見てそう思ったのだが実際はどうだろう。

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