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【書評】ジェノサイド~高野和明

標題の件、非常に面白かった、でも最低の本であろう。ハリウッド映画の政府陰謀モノのアクション映画のようであった。優秀な冒険活劇である。ミステリィではない伏線の散りばめ方、回収は見事というしかない。最上級のエンターテインメントである。

映画では善悪を主軸に置くと思われるが、小説なのでいろいろとフォローが行き届いていて安心して楽しめる。
和訳のクライブ・カッスラーやダン・ブラウンなどよりも原語が日本語で描いているとあって読み易い。

 

問題点がある。題名の「ジェノサイド」が適当でないと感じた、装丁も。そもそも今まで僕がこの本を手に取らなかった理由が雰囲気である。

僕はミステリーを読まないので、さらに帯も僕にとってはネガだった。
ライトなSFアクションで読み手を選ばないと思うのだが、装丁・表題・帯はかなり残念。僕のようにミステリィを読まない人にとって手に取りにくいビジュアルである。

 

 

良い点:面白いアクションドラマ、SF、広大な米国の小説と世界観を同胞している。米国の小説と違い翻訳の違和感がないというか、とても読み易い。

駄目な点:表題・装丁・帯。ディスマーケティングかと思うほど読者を遠ざけている。これだけ駄目な本は無いな。

 

9/9追記
表題に違和感を覚えていたのだが、『日本人が起こしたジェノサイド』がニュータイプというテーマから外れた意図で名付けられたのであればこの作品はごみだ。
アマゾンの書評 

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