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消費税増税に関する、決済時間への雑感

理研の小保方さんに同情します。彼女は今後この世界で飯を食っていけないと思うので、「壇上に祭り上げて尻尾切りしたのは誰か」ということをゴシップ紙(誌)などではなくきちんとお話していただけたらと思います。小娘を生贄に晒し、尻尾を切った事務方や理事の方々にはきちんと鉄槌が下るシステムにしていただきたいと願います。

また彼女はSTAP細胞の存在を信じているようですので世紀の大発見を追試できたらと思います(STAP細胞信じたい派)。一報で「成功」したとのことですから希望が持てます(よね、泣)。

 

標題の件、流通やサービス業での「値付け」への2日間での雑感です(昨日の続きです)。1年半の猶予期間として8%を導入したことは流通・サービス業にとって良かったのでしょうかと思う。

マクドナルド社ではファストフード業態で1円単位の価格を設定した。M社の電子決済はほぼEddyで、nanako, waon, suicaには対応していない。当然窓口では財布から1円玉を探す客が出てくる。調理時間>>レジ対応時間であれば問題ないと思うが(増税後行ってはいないがMos社がそうかも)、その状態を放置していたとすればそれはそれで大問題である。レジの対応が今後完璧に成っても、自分の財布から1円玉を探す客が減るとは思えないので、レジ時間がかかる=機会コストである。

 

ほかにも僕の知っているセルフうどん店では3月以前から税抜き前・税抜き後の価格を提示し始めた。「値上げではありませんよ」アピールである。それまでも電子決済を導入していないので増税前から決済時間>調理時間気味となっていたのに、増税後は当然、決済時間>>>調理時間となっていた。

従前は店員スキルの問題だったと思う。調理時間≒決済時間であれば効率的であるが、料理スキルと決済スキルに差があると渋滞したりする。従前のシステムと値付けの設計は悪くなかったのである。ところがそのバランスが崩れた。

理由は簡単である。カスタマーとレジ打ちに求められたスキルが上がったからである。

 

僕は財布のコインを最小限に留めることに熱意を払うタイプである。レジ総額を計算できる場合には計算して例えば846円であれば1051円を払うタイプである(釣りは205円)。計算できなくても財布のコインの概要を把握しておき、財布のコインを減らす戦術と日々格闘中である。そのわりには札の構成を忘れていたりもするが。
こんな客はレジ打ちにとって迷惑だと思う。 コインの確認に時間を取られ、レジ打ちにも時間が掛かる。現在ではレジに釣り額が出るので「計算」はしなくていいけど。

また、支払額を告げられて財布を探検する消費者も居るであろう(というか大半か)。思いっきり機会コストである。典型である。後ろで待っている俺に謝れ状態である。というかレジ打ち姉さんが耐える試練であろう。

 

この形態をマクドナルド社と回転が大事だと思われるセルフうどん店が選んだという事が驚きである。当然一流かつ大企業の両社では値付けや決済時間の長大による機会損失は議論されたと思うし、理解しているであろう。それでもそれが最良解であるということが選んだことへの現実に眩暈を感じるのである。単純に消費者として決済時間が増大する不利を押し付けられている事実に。

 

脱線。500mLペットボトルは従前は150円であった。この商品たちの個別の原価(販促・固定費含む)が同じであると思っている人はおそらく居ないと思う。販促で赤字の新商品もあれば新たな新商品開発原資を生み出す利益率の高い定番商品というのもあるであろう。それでも一律定価(という表現は悪いかもだが)150円であった。
2倍麦芽や2番絞りを入れないプレミアムビールや一番絞りはやはり定価フィールドで戦っているが、多分原材料費原価率は高いかもしれないが利益率は別物であろう。 

 

IC決済が普通となったJR東日本では切符とIC決済の値段を別付けにした。10%への増税とその際の決済コストを最重視していると思われる。さすが独占企業である。エクセルで*1.08/1.05の値を10円から1千円で入力し四捨五入し、切符の方が高くなる確率を調べようと思ったが僕のPCでは面倒な上、酒を飲んでいるので止めた。だれか計算してくれないかなぁ。

 

今回の増税で流通・サービス業の姿勢が問われると思う。

 

追記)とある一般流通では、電子決済の際、レジ打ちした値を電子決済用に「手入力」している企業がある。時間もかかるし、不安なので止めてくれないかなぁと節に願う。それでも金額を告げられてから財布を探検するよりは決済時間は短いと思う。

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