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なんでも『政府が悪い』ことになる件

セシウム牛は政府の管理が悪いってことらしいんだけどさっぱり意味が分からない。

こういうこと言う人は箸の上げ下ろしにも、、は冗談としても放射線リスクが懸念される事業におけるありとあらゆる決済を社長ではなく、政府に求めているのかしら???政府にお伺いを立てない方が悪いのか、全ての事業に政府が通達を出さないと経済活動をしてはいけないと言うのか、全て検査の上出荷せよという主張なのか。どれも通常の事業者は飲めない条件だ。特に売価と同じ程度に納期が優先される、工業製品・生鮮食品は事業自体の否定である。米のようなある一定時期に収穫されて徐々に消費されるようなものは論理としては検査可能であろう。

『政府が悪い』と言う主張は『被災地は経済活動をするな』というのと同意である。そんなことを言った覚えは無いって?そう言っているのと同じだから。あなたにその気は無くても。

過去のエントリーで酪農家と畜産家の危機管理の違い~だめリーマンの思考法で述べたが、牛乳業界・養豚業界・養鶏業界はすぐさま飼料の放射線濃度と製品(牛乳・豚肉・鶏卵)の放射線濃度を測定し、建屋窓は目張りをして、高らかに安全宣言を出した。これは業界の危機感というか結束度の現われと見ていいと思う。飼料しか食べさせない業界ですらこうなのだ。

ところが畜産家は放射性物質が付着した稲藁を飼料に混ぜた。まぁ当然放射性物質はある期間牛体内に残ることになる。個人的な感覚だと偽カリウムであるセシウムを一旦取り込んでも半年くらいで代謝されると思う、かりにヨウ素でも半減期は8日足らずなので半年異常が無ければ全く問題ないと思う。その半年かそれ以下の期間の飼料代を払ってもその費用は相殺されないと言うのであればまぁそれもそうかとも思う。

何がいいたいかというとセシウム牛は政府の責任では無いということだ。遠因とすれば、東電が放射性物質をばら撒いたことに一義的な責任はあると思うけれど、そのようなことは割りとあって、「私達は無知だったので全部補償してください」というのは関係者には酷だが無理筋であろう、まぁ一部というところが妥当であろうし、そういうことで決着が着きそうだ。

 

脱線します。『政府が悪い』というのはよく聞くフレーズだけど、理解できないのが8・9割だと言う印象がある。復興が遅い、瓦礫が片付かない、子どもの命を粗末にしている、等々。全て言い掛かりというかカネを払わないクレーマーだ。根拠が全くもって希薄な上、「じゃぁどうすりゃよかったのよ」というレベルだ。そのレベルの世論がインターネットや口コミ、報道でも繰り返されている。クレーマーはカネを払っているからまだしも、世論はカネを払わず言い掛かりをつける、増税が嫌いでカネも払わない。

今朝TVで「増税の前にやることがある」と与党系の政治家が述べていたが、30年前にも同じコトを言っていました。中曽根・竹下総理が消費税を導入する際には所得税の減税をセットで行い、国民はバーターの取引を行い、結局国民はカネを払わずじまいでした。5%に上がったときも『福祉目的』という老人優遇政策をセットに入れて国債の発行額は全く減りませんでした(竹下登元首相を除く)。

馬鹿ですか?30年全く成長できない馬鹿ですか。次元の違う話を持ち出して優先度を述べるのは感覚であり知性ではありません。同時進行で出来ない理由はなんですか?

選挙票?失礼しました。国民の民度の鏡ということですね。松沢さん失礼いたしました。
そういえばイタリア首相のべルルスコーニ氏が話題になりますが同様のことは起こっているんでしょうね。買春の方が、思いつきで基地政策を約束したり、原発廃止とかよりは許せます。でもまぁ無理か宇野宗祐元首相は政策以前に降ろされてしまいましたね。

 

8/23追記
ここんとこタイとインドネシアに出張に行ったのだけれど、両国とも消費税は10%でした。所得税や法人税・固定資産税などのことは分かりませんが、途上国(タイは途上国か?)でも消費税は10%である。今の民主党政権が人気ないうちに上げようよ。

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