goo

現金を無くすと犯罪が減る

日銀がお金を刷れば景気がよくなるというヘンテコな理論がNBonlineに出ていたが、ありゃ嘘だな。簡単に説明できる。

あなたが銀行から定期預金を解約されたら株を買ったり消費したりするだろうか?安定性の高い定期預金が現金に替わってもリスクの高い投資などするはずが無い。定期預金は国債の比喩だ。通常日銀が買いオペをしても銀行の金庫に現金が増えるだけだ。普通これをポートフォリオというと思った。

(日銀の刷った現金を)政府が遣うと言うのであればそれは財政支出であって、日銀が金を刷るかどうかは関係ない。

 

とまぁこれについてアレコレ考えた、別に新しい意見でもなんでもないけどその真逆をやる。お札(現金)を一切刷らなければいいのだ。で、標題の件、風が吹けば桶屋が儲かる的な荒っぽい思考実験の話。

現金はすごく便利な代物で、便利だからこそ強盗や殺人まで行って幾多の人が欲してきた。この便利な機能に制限を付けると色々なことが出来る。電子マネーで現金を駆逐すればいいのだ。「悪貨が良貨を駆逐する」を地でいくお話し。

1)現金がなくなれば現金を奪う犯罪が無くなる、強盗や誘拐、金庫破りなど。これは間違いないであろう、まぁ振り込め詐欺は無くならないが。

2)マイナス金利が実現できる。リフレの問題点は金を刷るだけでは金庫に金が積みあがるだけという点だ。現金が無くなれば口座に仮想マネーを放り込むしかなくなる。鳩山さんが好きそうな現金保有税という名のマイナス金利を設定できる。持っていると現金が減ってしまうので「迷ったら買え」というインセンティブが働くと妄想してみる。おまけに国庫も潤う、一石二鳥だ。

3)汚職や裏ビジネス、脱税が少なくなる。田中さん、中曽根さん、橋本さん鳩山さんの歴代首相や小沢さんも現金決済がお好きなようだが、現金決済は出所を隠すに格好な決済方法だ。違法性は無いが限りなく黒に近いグレー。これらを撲滅できる。マネーロンダリングも難しくなる。裏の金って奴が存在しにくい世界だ。もちろん口座の入金や増減で課税額が決まれば脱税も難しくなる。

4)現金が高騰すると、イコールマイナス金利である。現金を刷らなくなっても直ちに現金がなくなるわけではない。預金に課税されると箪笥預金の需要が高くなり現金が高騰する。犯罪のためには現金が必要なのだ。そうすると実質マイナス金利なのだ。現金を持っていて、値上がりしてから売る箪笥預金長者が出るかもしれない。現金の価値が上がっても額面以上の価値は政府は保証しないので実質目減りだ。

 

特に2)の効果が景気に付与するのではないでしょうか。

これでリフレが好きな「金庫にお金を積めば景気が良くなる」という無茶な論理を実現できた。リフレ万歳!

コメント ( 17 ) | Trackback ( 0 )