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伊藤章治/中公新書
この本、面白かった〜!
アンデスの、夜凍らせては、昼解凍されたところを足で踏み、また夜凍らせて・・を繰り返して作る乾燥芋であるチューニョ。こうした作業の中で有毒なソラニンも出ていってしまうし、出来上がったものは10年も保存できるというし、しかも美味しいという・・・わぁぁ食べてみたいなぁ。
ただ、ジャガイモにまつわる話は、そういう明るい話ばかりではなく、ギリギリの状態の中で人々を救った・・という話が多い。最初の足尾銅山鉱毒事件で、耕作できなかった人たちが北海道へ行って・・という話はツカミOK。第二次大戦後にシベリアに連れて行かれた日本人で、生き残った方の命を繋いだのもジャガイモだった。
耕作が容易で、小麦よりもコストパフォーマンスが良いジャガイモ。ただ特定の病気にやられることもある。寒冷地が原産なだけに、地球温暖化に対しても弱いかも。
急にジャガイモを食べたくなって、近所で7個入り98円で売っていたのを買ってきて、ベイクドポテトにして食べてみた。皮を剥き、芽を取るのがめんどくさくてつい遠ざかってしまうのだが、もっと料理のレパートリーに取入れたいものだ。