証券会社や投資会社の株式の自動売買プログラムが株の大暴落を引き起こしたことは記憶に新しいが、今、そんな自動売買プログラムが個人に活用されているらしい。一部の証券会社などが採用しているもので、利益確定と損切りをプログラムが自動的にやってくれるらしい。これを薦める証券会社の社員は、このプログラムを採用すれば、株価が気になって、コンピューターの前から離れられない人も、落ち着いて、自分の仕事をすることができる。それに、プログラムには感情が入らないので、もう少し高くなるだろうとか、しばらくすれば、持ち直すなどという考えは全くなく、買うときに買い、売るときに売る。そして、結果として、この方法が一番儲かることになるのだとのたまう。さて、銀行が外貨預金を多くの個人に勧めた理由は、為替のリスクを自分から、個人顧客に摩り替えたことにある。この自動売買プログラムも、たぶん、同じ発想だろう。何万人もの人たちが、それぞれに悩み、逡巡し、その上で、株式投資をするならば、神の手に導かれるが、多くの人が同じようなプログラムの下で動くなら、私たちは過去の過ちを繰り返す。もともと、この種のプログラムはある程度の一定のレンジの中で、株価が動いているうちは良いが、それを何らかの理由で、外れると、けたたましいほどに下振れの要因になるのだ。それに私が証券会社の社員だったら、こうなれば、幾らの売りが入り、又、買いがが入るかを事前に、分かっているのだから、こんなにおいしい話はない。
Y-FP Office Japan
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