寒波の襲来で、日本海側の山沿い地方は大雪である。雪と言うのは少しであれば楽しいが、手に余るほどに積もるとどうしようもない。雪かきと言うのは重労働で、何よりも雪国のハンデとなっている。朝の貴重な時間がそのために費やされ、疲れ果てて会社に出勤しても、しばらくは役に立たないのである。さて、我が家からは東京スカイツリーが大きく見える。目近にそびえたっている。さすがに高いと思えるのは雨雲がその先端部分を隠すからである。東京タワーはそのようなことは無い。ジャックと豆の木ではないが、塔は雲を突き抜けるのである。もちろん、この雲は雨雲でジャックの乗った白い雲ではない。灰色の雲である。今、東京スカイツリーでは積雪対策に追われている。地上では雨でも、高いスカイツリーでは雪である。富士山が冠雪するのと同じことだ。だが、スカイツリーの真下は人が歩く。車が走る。富士山の冠雪が風に飛ばされて地上に来る頃には溶けて水になるが、スカイツリーではそうはいかない。地上まではあっと言う間で、雪のままで落下する。ケガをする人も現れる。今、行われているのはこの対策である。我々にとっては冬の風物詩である。やってもらわないと困る。(くちなし亭、2020.12.20)
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