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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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MUSILAND MD10 (D/Aコンバータ)

2008年11月16日 23時20分58秒 | PC+AUDIO
 「出来ればD/AコンバータをUA30とかじゃなく、もう少し質の良いものにしたいのだが」と書いたAppleTV用のD/Aコンバータとしてこんなのを購入してみた。中国のMUSILANDというメーカーのコンパクト(写真でみるとそうでもないが、スタックスのヘッドフォンアンプより二回りくらい小さい)なD/Aコンバータをベースに、各種パーツのアップグレード、1ppm水晶発振に交換といったオプションを施した代物なのだが、なにしろ品質にかけては悪評高い中国製、おまけにネットオークションでの取引とあって、7万円近くも出して、箸にも棒にひっかからないようなショボイ音質だったらどうしよう....と不安一杯だったのだが(笑)、昨日から本日にかけてセットアップして、おそるおそる聴いてみたところが、これがなかなか侮れない音質なのであった(ついでに書いておけば、この機種はパソコンからUSBでも接続もできるというのがなかなか便利である。まだ試していないが....)。

 まぁ、まだ鳴らし始めの段階だがら、正直なところはよくわからないところもあるのだが、おおざっぱな感触として、私が使っているD-10とかDU-80といった、カタギの人からみればアホかいなと思うような何十万円もする高級プレイヤーと伍しても、ほとんど遜色ない音のような気がする。大枚はたいて上記プレイヤーを購入した当方としては、7万円やそころなD/Aコンバータがその何倍もするディスク・プレイヤーとほぼ同グレードな音が出てくること自体、悔しいならうれしいやらで、にわかに信じがたいものがある。
 もっとも音質の傾向というのか、出音のキャラはかなり違う。一応、AAC方式で圧縮されたソースは音質的にクセがありそうなので、当初はロスレスで処理されたソースをさきほどより聴いているのだが、上記ラックスランのようなどちらかといえば暖色系のふっくらとした音というよりは、確実ににシャープかつクリアに音楽を描写するというタイプである。また、モリモリというほどではないが、適度な力感もあり、ベースやバスドラムなどかなり心地よく描写してくれるはうれしい。まぁ、そういう意味で日本でいったらちょうどデノンの高級機種あたりの音質に近いものがあるかもしれない....と感じた(あんま信用しないでね-笑)。
 気になる点といえば、まだ鳴らし始めの段階だからそういう音なのか、機種のそのもののキャラなのかはよくわからないものの、若干高域が暴れ気味で、音像も音圧も前面に張り出しだしてくる傾向があり、音楽をダイナミックに表現するという点で考えれば、プラスに作用していると思うものの、アコスティックなソースだとちとワビサビがないというか、いささか音が元気良すぎるキライはあると思う。とはいえ、ディスクの音をじっくりと聴きたいなどと思えば、その時はCDなりSACDプレイヤーを使えぱよい訳で、もっぱらAAC256Kbpsで圧縮されたソースを聴くため....という目的なら、このD/Aコンバータ必要にして十分というか、もはやオーバースペックだと思う。

 ちなみに、接続に使用したケーブルは、電源にMITのZ-Cord2、RCAは同じくMITでAVT2で、筐体の足はどうでもいいようなゴムしかついていないので、そこにアナログブレイヤーで使っていたTaocを補強、あんまり意味もなさそうだが(笑)、筐体の上には、おまじない程度に1kgほどのウェイトをのっけてみた。どれも押し入れに放り込んであったものの再利用である。おかげで今回アクセサリーにかけた金はなんとゼロ円で、やはりこういうものはジャマでも取っておくのが吉....と思った次第である。
 ただ、まぁ、これだけのグレードで鳴る音なら、RCAには同じMITでもせめてShotgunと、あるいはMagnum、電源だとオラクルなんか使いたくなってしまうよなぁ。しかし、そうなると電線だけで本体の何倍もの価格になり、数年前のエスカレートした電線病よ再び....みたいになってしまうこと必定なので(笑)、この世界不況のさなか、その方面にこだわるのは、今度ばかり我慢することにしたい。ついでに書くと、それならばというので、同じメーカが三万ちょっとで出しているSRC10というサンプル・レート・コンバータがけっこう気になりだしたりしているのだが(笑)。
コメント (4)
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