市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

議会質問より2・学校教育のICT化と色覚特性

2022-06-20 | 教育
学校の授業に急速にデジタル機器が導入されていく中で、新たに配慮しなければならない問題として、
前回のブログでは、電子黒板の明るさや映り込みへの対策について書きました。

もう一つ、これまで以上に配慮が必要な点として、色覚特性への対応があると思います。
(学術用語では「色覚異常」と呼びますが、私は「異常」ではないと思います)
日本人の男性の5%、女性の0.2%で、男女同数の40人クラスに一人以上はいる計算です。

いま教科書や地図などの教材は、
だいぶ色覚特性に配慮した色使いや表記(カラーユニバーサルデザイン)に
改められているそうですね。
緑やグレーの黒板に白や黄色のチョークも、特に問題はありませんでした。

でも、電子黒板で色とりどりのイラストやグラフなどで表されたりすると、
色覚特性を持つ子どもには逆にわかりにくくなる恐れがあるそうです。

それから、現在学校での色覚検査は任意となっていますが、
私はやはり、検査を通じて子ども自身も教師も保護者も色覚特性をちゃんと知って、
学校生活や進学・就職等で不利益を受けないような環境を整えることが必要だと思うのです。
(日本眼科医会も同様の見解です)

教育委員会ではこれらのことについてどう考えどう取り組んでいるのか、
議会で質問したいと思っています。

お恥ずかしい話、私も今まで色覚特性についてはほとんど知りませんでした。
例えば自分たちが発行していたリポートやチラシなどは、まったくその配慮に欠けていたと思います。
それから、薬剤師として患者さんに薬の説明をするときも、
このことを知っているのと知らないのとでは大違いです。
例えば、錠剤の説明をするときは色だけでなく、
ちゃんと指さしをしながら、錠剤の大きさなど他の特徴も言い添えながら・・・など。
この議会質問の作成に当たり、私自身本当に勉強になりました。

皆さんも、色覚特性の疑似体験ができるサービスも色々とありますから、
ぜひ体験してみてくださいね。
また新たな気づきが生まれると思います。

こちらは東洋インキさんのサイト  【「色覚障がい」の疑似体験】

私は「色のシミュレーター」という無料アプリをダウンロードしました。
スマホのレンズをかざすだけで疑似体験できるんですよ。

昨日の夕食の生野菜サラダを映してみました。

一般的な見え方


色覚特性1型


色覚特性3型


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