いま、市議会定例会の会期中です。
開会日には市長の施政方針演説がありました。
令和6年度の施政方針で市長が真っ先に掲げたキーワードは『VUCA』。
「変動性(Volatility)」「不確実性(Uncertainty)」「複雑性(Complexity)」「曖昧性(Ambiguity)」
の頭文字をとった言葉です。
『VUCA』の時代に柔軟に対応する力。
これって、一般的に前例踏襲とよく言われる行政にとって、最も難しいスキルかもしれませんね。
・・・・写真は、先日八幡公民館で行われた行政による説明会の様子。
八幡宿駅東口の一部地区の整備に関するもので、地権者や関係者が集まりました。
土地区画整理事業地区として都市計画決定した50年以上も前と今とでは、
もう社会経済状況がだいぶ変わっています。
当時の計画通りに全面更新型の土地区画整理事業を行おうとすると莫大な事業費がかかりますし、
この先何十年経っても完成しないでしょう。
何よりも、これからは上から押しつけられた都市整備ではなくて、
地域住民や地権者みなが自ら街の未来を考え、それに見合う整備手法を選び取っていく、
そんな考え方が主流になっています。
まずはそのための組織作りをしましょうよ、という説明会でした。
実は、同じような説明会を7月にも開いているんですよね。ブログにも書きました。
でも、なかなか従来の土地区画整理事業のイメージから離れられない方も多かったようで・・・。
そこで再度同じ内容の説明の機会を設けた、というわけです。
スタートの段階で共通理解を得られなければ後々溝が深まることにもなりかねませんから、
ここは何度でも丁寧に説明することが必要です。
その点、今回担当職員の皆さんはよく努められたと感じています。
まぁそれでもまだ「減歩率はどのくらいか?」といった質問も出たりして、
なかなか皆が皆そう簡単に従来の発想から転換できるわけもなく・・・。
行政も、市民も手探り。
まさに『VUCA』の時代の街づくり、ですね。