7月14日から8月10日まで、合計9日間わたって行われた市原市独自の事業仕分け「事務事業の総点検」が終了しました。
私もこれまで本会議の質問や決算審査特別委員会などで実現に向けて働きかけてきたこともあって、感無量でした。
無作為抽出で希望された市民が点検員になるという全国初の方式で、正直最初は不安もありましたが、ふたを開けてみればそんな心配は杞憂でした。
会場は市役所の議会棟で4~6か所に分かれて同時進行で行われました。
これは職員による点検の様子。
この写真の向かって左側が点検の進行役であるコーディネーター。右側2名が説明者である当該事業の担当職員。残りの5名が点検員(当該事業とは関係ない部署の職員)です。
別の会場の様子
議論が出尽くしたところで最終判定。「廃止・凍結」「要改善」「継続」のいずれかに点検員が挙手をしてその理由を述べます。
各会場の結果がすぐさまホールの掲示板に書き込まれていきます。
この写真は市民による点検の様子です。左側の壁際に座っているのは傍聴者。
市外・県外の他自治体の職員や議員も何名かいらしていて、熱心に耳を傾けていました。
傍聴者の存在がこれまたものすごく大事なんです。欲を言えば、もっと多くの市原市民、議員、そして市長にも、一度でも聞いて欲しかった・・・。
高校生も補助点検員として参加していました。この写真では左側に座っています。
若者らしい素直な視点で立派に質問意見を述べていました。
「市民感覚」って、想像以上に真実をついているんですね。
素朴な質問・的を射た質問が次々と飛び出して、説明役の担当職員が答えに窮する場面が幾度となく見られました。
聞くところによると、自分の受け持ちの点検を終えた方が「(キャンセルで)点検員の数が足らなくなったら私がやります」と申し出てくださったり、高校生のお子さんにも見せてあげたいと改めて後日親子で傍聴に来てくださった方もいらっしゃったそうです。
今回の点検では、一つ一つの事業について、職員の人件費も含めてどのくらいの税金が投入されて、どれだけの成果があって、その結果本来の目的がどれだけ達成できているかということが、すべてさらけ出されました。
日本人は一般的に税金を払う段階ではシビアですが、いったん支払ってしまってその先の使い道の段になると、なぜか無関心になる傾向が強いように思います。今回関わって下さった市民点検員の皆さんは、間違いなく税金の使い道について新たな気づきや意識の芽生えがあったと思います。
これは市原市にとって大きな財産となることでしょう。
それからもう一つ、説明する担当職員についてですが、自身の仕事に対する知識、熱意、説明スキルや市民に対する感情などなど、もう恐ろしいぐらいにさらけ出されるというか、傍聴しているとリアルに分かってしまうんですね。
市原市の職員が、事業の本質についてここまで濃密に一般市民と対話するという経験はこれまで無かったと思います。
この総点検の大きな目的の一つが「市民との対話による職員の意識改革」なのですが、これについても間違いなく大きな成果を上げたと思います。
今回、指導やコーディネートを請け負ってくださった「構想日本」の伊藤伸総括ディレクター。
「市原市民の皆さんのポテンシャルは素晴らしかった。『事務事業の総点検』は大成功ですね」と太鼓判を押していただいたきました。
これも本当に嬉しいことでした。
さて、あとはこの成果をどうつなげていくか。そして私たち議員や議会も、傍観せずにどう受け止めていくか、ですね。
「議会は何でこんな無駄な事業を認めたの?議員はいったい何やってんの?」などと言われないように、しっかり励まなければ!
私もこれまで本会議の質問や決算審査特別委員会などで実現に向けて働きかけてきたこともあって、感無量でした。
無作為抽出で希望された市民が点検員になるという全国初の方式で、正直最初は不安もありましたが、ふたを開けてみればそんな心配は杞憂でした。
会場は市役所の議会棟で4~6か所に分かれて同時進行で行われました。
これは職員による点検の様子。
この写真の向かって左側が点検の進行役であるコーディネーター。右側2名が説明者である当該事業の担当職員。残りの5名が点検員(当該事業とは関係ない部署の職員)です。
別の会場の様子
議論が出尽くしたところで最終判定。「廃止・凍結」「要改善」「継続」のいずれかに点検員が挙手をしてその理由を述べます。
各会場の結果がすぐさまホールの掲示板に書き込まれていきます。
この写真は市民による点検の様子です。左側の壁際に座っているのは傍聴者。
市外・県外の他自治体の職員や議員も何名かいらしていて、熱心に耳を傾けていました。
傍聴者の存在がこれまたものすごく大事なんです。欲を言えば、もっと多くの市原市民、議員、そして市長にも、一度でも聞いて欲しかった・・・。
高校生も補助点検員として参加していました。この写真では左側に座っています。
若者らしい素直な視点で立派に質問意見を述べていました。
「市民感覚」って、想像以上に真実をついているんですね。
素朴な質問・的を射た質問が次々と飛び出して、説明役の担当職員が答えに窮する場面が幾度となく見られました。
聞くところによると、自分の受け持ちの点検を終えた方が「(キャンセルで)点検員の数が足らなくなったら私がやります」と申し出てくださったり、高校生のお子さんにも見せてあげたいと改めて後日親子で傍聴に来てくださった方もいらっしゃったそうです。
今回の点検では、一つ一つの事業について、職員の人件費も含めてどのくらいの税金が投入されて、どれだけの成果があって、その結果本来の目的がどれだけ達成できているかということが、すべてさらけ出されました。
日本人は一般的に税金を払う段階ではシビアですが、いったん支払ってしまってその先の使い道の段になると、なぜか無関心になる傾向が強いように思います。今回関わって下さった市民点検員の皆さんは、間違いなく税金の使い道について新たな気づきや意識の芽生えがあったと思います。
これは市原市にとって大きな財産となることでしょう。
それからもう一つ、説明する担当職員についてですが、自身の仕事に対する知識、熱意、説明スキルや市民に対する感情などなど、もう恐ろしいぐらいにさらけ出されるというか、傍聴しているとリアルに分かってしまうんですね。
市原市の職員が、事業の本質についてここまで濃密に一般市民と対話するという経験はこれまで無かったと思います。
この総点検の大きな目的の一つが「市民との対話による職員の意識改革」なのですが、これについても間違いなく大きな成果を上げたと思います。
今回、指導やコーディネートを請け負ってくださった「構想日本」の伊藤伸総括ディレクター。
「市原市民の皆さんのポテンシャルは素晴らしかった。『事務事業の総点検』は大成功ですね」と太鼓判を押していただいたきました。
これも本当に嬉しいことでした。
さて、あとはこの成果をどうつなげていくか。そして私たち議員や議会も、傍観せずにどう受け止めていくか、ですね。
「議会は何でこんな無駄な事業を認めたの?議員はいったい何やってんの?」などと言われないように、しっかり励まなければ!