以前ブログでも紹介・告知した、栃木県塩谷町の見方和久町長の講演会が五井グランドホテルで行われました。
「今、塩谷町の求めるもの ~指定廃棄物処分場詳細調査候補地に選定されて~ 」
会場はほぼ満席。参加者が少ないかも・・・という心配は杞憂に終わりました。
実はもう一つ、町長が本当に来てくださるかということも、直前までとても心配だったんです。
というのも、1月末から国の動きが慌ただしくなってきていて、6日前にはついに現地測量が入ったという情報が入ってきたからです。
町長や議長が立会いのもと、反対同盟の会長が丁寧に侵入を断り、なんとかその場は帰っていただいたそうですが、切迫した状況に変わりはありません。
そんな大変な中で、町長自ら往復6時間かけて市原入りしてくださったことからも塩谷町の熱意が伝わってきますし、こちらも本当に頭が下がる思いでした。
見方和久町長
朴訥でユーモアにあふれ、穏やかな語り口ではありましたが、町の自然と町民の安全は、国の言いなりではなく自分たち自身が守るんだという強い意志を感じました。
講演後、見方町長にはわが山本友子画伯が渾身の思いを込めて(シーツに)描き上げたイラストが渡されました。
下書きなしで描けてしまうんだそうです。う~ん、お見事!!
もう一つ、今日の参加者からの激励のメッセージも。
今日の講演会には報道関係者も来ていて、すでにいくつかのネットニュースで配信されていますが、それによると「福島第一原発の周辺に集約して処理すべき」という主張の一部分ばかりが強調されている印象を受けます。町長も、この発言で当初は全国から非難の声を受けたそうです。
非難すべきは国や東電なのに、事故を起こしてもいない地方の町が、なぜ非難を受け、責任を取らなければならないのでしょうか。
放射性物質という非常に科学的・専門的な分野に感情論を挟み込んでしまうと、大きな間違いを犯してしまうと私は思うのです。
ゴミは1か所に集めて処分した方がよいことは子どもでも分かる常識ですが、放射性廃棄物はなおのこと、拡散させずに汚染度の低いところから高いところへ集中管理するというのが、国際基準上の原則なのだそうです。
ただ、1か所に集めるためには、安全に運搬できることが前提になります。そう簡単な話ではないということも、今日の講演でよく分かりました。
この写真を見てください。塩谷町の最終処分場の候補地周辺です。
このように、候補地は高原山系の多数の水源地の中にあります。昭和60年に環境省から「名水百選」に選ばれています。
国土の自然を守ることが使命であるはずの環境省が、指定廃棄物最終処分場の候補地を選んでいるなんて、何とも皮肉な話です。
この日本地図も見てほしい。河川と地下水の流れです。
列島の地下を網の目のように流れる水。まさに日本の血液ですね。
「今、塩谷町の求めるもの ~指定廃棄物処分場詳細調査候補地に選定されて~ 」
会場はほぼ満席。参加者が少ないかも・・・という心配は杞憂に終わりました。
実はもう一つ、町長が本当に来てくださるかということも、直前までとても心配だったんです。
というのも、1月末から国の動きが慌ただしくなってきていて、6日前にはついに現地測量が入ったという情報が入ってきたからです。
町長や議長が立会いのもと、反対同盟の会長が丁寧に侵入を断り、なんとかその場は帰っていただいたそうですが、切迫した状況に変わりはありません。
そんな大変な中で、町長自ら往復6時間かけて市原入りしてくださったことからも塩谷町の熱意が伝わってきますし、こちらも本当に頭が下がる思いでした。
見方和久町長
朴訥でユーモアにあふれ、穏やかな語り口ではありましたが、町の自然と町民の安全は、国の言いなりではなく自分たち自身が守るんだという強い意志を感じました。
講演後、見方町長にはわが山本友子画伯が渾身の思いを込めて(シーツに)描き上げたイラストが渡されました。
下書きなしで描けてしまうんだそうです。う~ん、お見事!!
もう一つ、今日の参加者からの激励のメッセージも。
今日の講演会には報道関係者も来ていて、すでにいくつかのネットニュースで配信されていますが、それによると「福島第一原発の周辺に集約して処理すべき」という主張の一部分ばかりが強調されている印象を受けます。町長も、この発言で当初は全国から非難の声を受けたそうです。
非難すべきは国や東電なのに、事故を起こしてもいない地方の町が、なぜ非難を受け、責任を取らなければならないのでしょうか。
放射性物質という非常に科学的・専門的な分野に感情論を挟み込んでしまうと、大きな間違いを犯してしまうと私は思うのです。
ゴミは1か所に集めて処分した方がよいことは子どもでも分かる常識ですが、放射性廃棄物はなおのこと、拡散させずに汚染度の低いところから高いところへ集中管理するというのが、国際基準上の原則なのだそうです。
ただ、1か所に集めるためには、安全に運搬できることが前提になります。そう簡単な話ではないということも、今日の講演でよく分かりました。
この写真を見てください。塩谷町の最終処分場の候補地周辺です。
このように、候補地は高原山系の多数の水源地の中にあります。昭和60年に環境省から「名水百選」に選ばれています。
国土の自然を守ることが使命であるはずの環境省が、指定廃棄物最終処分場の候補地を選んでいるなんて、何とも皮肉な話です。
この日本地図も見てほしい。河川と地下水の流れです。
列島の地下を網の目のように流れる水。まさに日本の血液ですね。