ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

パ・リーグCSファイナルの展望

2022年10月11日 | ホークス
あす12日は札幌もソフトバンクも敵地で大一番が控える。
まずは難波の大一番から。パ・リーグCSファイナル・オリックス戦を語る。

今季の対戦成績はソフトバンクが10勝15敗と負け越し。
京セラのビジター戦に限ると、3勝10敗と悪化するorz
この相性の悪さが優勝と2位の明暗を分けた。
9月17日~19日の最後の3連戦も、零封・零封・延長サヨナラと
3タテを食らっており、イメージはきわめて悪いと言える。

そんな鬼門で臨むファイナルは第1戦がすべてと考える。
過去のファイナルで「下克上」が成立したケースは、
10年の3位ロッテと18年・19年の2位ソフトバンクの3例があるが、
すべて第1戦を勝って星を1勝1敗の五分に戻した
防御率1.68・15勝・勝率0.75・205奪三振・4完投・2完封
ラスボス山本由伸を相手に、無理ゲーとは承知していても、
このミッションをやり遂げなくてはいけない。
今季の「京セラで山本と対戦」のカードで1勝1敗と渡り合った
柊太を先発で起用できるのはわずかな好材料だが、
その2戦の展開を踏まえても「先に失点した方が負ける」という
先制点が重い一戦になるとみる。

続いて、その先制点を託される双方の打線を語る。
ソフトバンクはギータが4戦連発と好調だが、
オリックスがまともに勝負してくるとは考えにくい。
ソフトバンクが今季の京セラで挙げた3勝のうち、
2戦でギータが白星に直結する一発を放ったというデータもある。
カギを握るのはギータの前後の打者になるのでは。
特に9日の西武戦で、外崎&源田による併殺を阻止し、
ギータの満塁弾につなげた周東の出塁・走塁に期待する。
そして、ギータの後の打者は、デスパイネが西武戦で音無しだったので、
組み替えるかもしれない。誰を起用するのか注視する。

オリックス打線では、やはり「OPS1点台」吉田正尚に注意を要するが、
結果云々よりも大関を当てる場面があるかに注目している。
昨年10月2日の死球骨折から一年余り。
この件で「殺害予告ツイート」まで受けた大関には、
精巣がん摘出からの「真の復活」がかかる場面になるだろう。

  • 新日本両国大会
メーンのIWGP世界戦は30分超の激闘の末に
ジェイがタマを一瞬のブレードランナー葬。G1のリベンジを遂げた。

なお、大会前には猪木を悼む「10・10の10カウントゴング」
両国に流れた追悼VTRはなかなか泣ける構成だった。
オカダの猪木ポーズとか「元気ですかー!!」とか鷹木のグラウンド卍とか
猪木へのオマージュも多く出たが、個人的には第2試合のザックが刺さった。
フィニッシュがジャパニーズ・レッグロール・クラッチ・ホールド
猪木もこの技を得意にしていた。
73年10月14日の蔵前で実現した猪木・坂口対テーズ・ゴッチの
「世界最強タッグ戦」では、この技で師匠ゴッチから決勝の3本目を奪っている。
  • JRA&NRA
9日の毎日王冠を勝ったのは1番人気のサリオス
20年のこのレース以来2年ぶりの勝利をレコードで飾った。
10日の京都大賞典を勝ったのは2番人気のヴェラアズール
エイシンフラッシュ産駒の重賞Vはオニャンコポンに続いて2頭目。
同日のマイルCS南部杯@盛岡を勝ったのは1番人気のカフェファラオ
やはり左回りのマイルは強い。堀厩舎はサリオスカフェファラオで連日の重賞V。

土日のサッカーシーン

2022年10月10日 | サッカー
きのう8日は、札幌より下位の7クラブのうち
白星と引き分けの違いこそあれ、清水以外の6クラブが勝ち点を得た

それを受けて、今節のノーマルtotoは一等ゼロ
3590万円超の繰り越し金が出た。この週末はJ1はお休みだが、
ノーマルtotoはJ2・J3の13戦を対象に実施されるので注意を要する。

さて本題。現時点のカテゴリー別の【決定事項】を交えつつ、
土日のサッカーシーンを振り返る。
  • J1
横浜M2対0G大阪 首位横浜Mは無得点。G大阪は16位浮上
川崎3対2清水 2位川崎は横浜Mと勝ち点5差に。清水は悪夢の17位
磐田3対3鹿島 片や前半3得点から、片や最下位相手に、ともに不本意な引き分け

【決定事項】
  1. 優勝争いは横浜Mと川崎の一騎打ち
  2. 8位浦和以下と6位柏はACL圏(=3位以内)の可能性なし
  3. 9位鳥栖以上はJ1残留確定
  • J2
新潟3対0仙台 新潟の昇格が決定。敗れた仙台はPO圏外の7位に転落
横浜FC2対3大分 2位横浜FCは昇格を決められず。3位岡山とは勝ち点5差
金沢1対2琉球 東京Vに敗れたいわてと入れ替わり。琉球がブービー浮上

【決定事項】
  1. 昇格争いは横浜FCと岡山の一騎打ち
  2. 岡山・4位熊本・5位大分はPO圏(=6位以内)確定
  3. PO残り1枠は6位徳島~11位長崎の6クラブの椅子取り
  4. 19位大宮以上はJ2残留確定
ヨモさんも最後の詰めで足踏み。元横浜FC監督の下平隆宏率いる大分が
元横浜FCの野村直輝の決勝点でPOを決めたのは、なかなかエモかった。
  • J3
鳥取1対3いわき いわきが3連勝で首位固め
YS横浜0対1鹿児島 最終盤に値千金の決勝点。鹿児島が2位死守
藤枝1対0松本 藤枝も最終盤に決勝点。鹿児島と勝ち点1差の3位浮上

【決定事項】9位福島以下はJ2昇格ならず
  • JFL
ホンダ4対2大分 ロック1対0大阪 青森1対2奈良 新宿0対1鈴鹿
大分を下したホンダが勝ち点48で単独首位。
ロックに苦杯の大阪は、青森を下した奈良に勝ち点45で並ばれ、
得失点差で3位に転落した。その青森は4位こそ変わらないが、
武蔵野&岡崎に勝ち点1差に詰められる苦境に。
なお、国立に1万6千人超を集めた新宿と鈴鹿の一戦は鈴鹿に軍配。
カズも途中出場した試合で、ライバル三重をかわし、9位に浮上した。

【決定事項】7位大分以上はJFL残留確定

  • ホークス
パ・リーグCS1st第2戦は、西武を8対2で下してファイナル進出。
0対0で迎えた3回に四死球で塁を埋めると、
ギータが34歳の誕生日を自ら祝うグランドスラム
首の負傷から4戦連発。しかも初球大ファールからの打ち直し。化け物だわ
1点を加えた後の7回には背水の増田から3安打。2点を加えて勝負あり。
投げては先発・東浜が5回1失点にまとめ、
6回以降も4投手が西武の反撃をどすこいのソロのみに食い止めた。
ポストシーズンの連勝を18に伸ばし、12日からオリックスに挑む。

残留お預け

2022年10月09日 | コンサドーレ
ドームで範馬の一撃に粉砕される。天内悠か

残留の 絵図面破る 宮大工 続いた不安 魔の2分間

ちなみに、ワタシはフアンマの名前を聞くと、
オーガの他に、このMSを連想してしまう。


キマリじゃない キマリじゃない J1残留
キマリじゃない キマリじゃない ホントのことさ

・・・いや、ZZはほとんど視聴しなかったのだが。

やはりこの時期にボトム勢から勝ち点をもぎ取るのは並大抵ではない。
現にきのう8日は、札幌より下位の7クラブのうち、
白星と引き分けの違いこそあれ、清水以外の6クラブが勝ち点を得た。
新監督の下で8月4戦負けなしで勝ち点10を積み上げて、
一時は残留争いで最も有利と評された清水はいまや暫定ながらブービーに沈む
残り3戦。「一寸先はパルプンテ」の心構えを改めて求める。

というワケで、その心構えを胸に、12日夜はさいスタに向かう
興梠の不在に加えて、古巣相手にモチベが高い駒井の出場が
厳しくなったのが懸念材料だが、出場停止明けのミネトモに期待する。
なお、12日に残留が決まる条件は「浦和に勝つ」のみである
<最下位磐田に加えて、福岡・G大阪よりも上位終了が確定する

  • ホークス
パ・リーグCS1st第1戦は、西武に5対3で先勝。
3回の先制直後にとび出したギータの3ランが大きかった。
その後に森の一発などで追い上げられたが、
先発・千賀が8回112球・3失点・11奪三振の粘投。
エースの責任を果たし、中継ぎ陣を休ませた。

福岡戦の展望

2022年10月08日 | コンサドーレ
猪木の訃報に絡んで紹介した「刃牙外伝」を秋田書店のWEBが無料公開。
この流れに乗って、小学館が「列伝」BI砲編を、
集英社が「プロレス・スターウォーズ」(ハンセン戦とかブロディ戦とか)を
無料公開しないかと期待している。

さて本題。双方の残留争いに大きな意味を持つ2時間後の福岡戦を語る。
相手はここまで31戦7勝10分け14敗・勝ち点31の16位。
自動降格圏とも残留圏とも勝ち点1差に踏みとどまっているが、
11位~15位の5クラブよりも試合消化数が1戦多い苦境にいる。

最近10戦の戦績はわずか1勝(2分け7敗)。
清水にこそ勝ったが、湘南に引き分けて、神戸・G大阪には敗れた。
残留争いのライバルとの「シックス・ポインター」を落とし続けている。
うちアウエー5戦で勝てていない点も今回の北上に当たって不安材料だろう。
この10戦の得点は7得点。うち1得点が名古屋戦のルキアンのアレなので
事実上は6得点。ほぼ「2戦で1得点」の得点力不足に陥っている。

福岡に勝ち点7差をつけている札幌は、繰り返しになるが、
勝てば無条件で、引き分けても他会場次第で残留が決まる優位に立つ。
ただ、この時期のボトム勢の手強さは他ならぬ我々がよく知るところ。
二ケタ白星&五分の星取り(10勝11分け10敗)もかかっている。
あくまでも勝利をめざしてほしい。

是が非でも先手を取りたい福岡は、3月の試合(0対0)に続いて
ミラーゲームを仕掛けるのではと考えている。
菅野のPK阻止やハンドのVAR判定に助けられ、苦戦した記憶が新しい。
この試合にフル出場したミネトモの出場停止も踏まえて、
福岡は「成功体験」に基づいた布陣で臨むとみる。

相手の前線のトライアングルは、3月の試合と同じく、
チーム得点王の山岸(9得点・J1の6位タイ)と
ルキアン、クルークスの組み合わせか。
宮澤や福森、菅の復帰報道があったが、誰がミネトモの代わりに入っても、
まずはこの3人に好きにプレーさせてはいけない。

攻撃面は3月の試合でベンチ外だったGXに期待する。
川崎戦は貴重な同点ヘッドに加えて、幻のゴールが2発。
ハット達成でもおかしくないキレキレぶりだった。厚別の輝きをドームでも。
また、興梠の連続ゴールも見たい。
川崎戦は試合展開もあってインアウトを余儀なくされたが、
本人の不出来による交代ではあるまい。
12日のアウエー浦和戦に契約上の理由で出場できない分、
ホームで完全燃焼のプレーを見せてもらいたい。

できれば前線の頑張りで複数得点を挙げてほしい。
福岡は拮抗した試合の終盤に、ファンマやジョン・マリといった助っ人を
投入して力攻めに出てくる。その投入が無駄と映るような展開を望む。
先の川崎戦は「97・5・25@厚別」のスコアを再現したが、
今回は「98・12・5@室蘭」のスコアをお返しする気構えで。

ところで、SNSの中傷によるダメージで欠場中の奈良について。
この札幌戦も出場は微妙らしいが、こんな時こそ地元の古巣戦に
「里帰り」させてはどうか。出場するか否かはともかく、帯同したら
旧友と言葉を交わす機会も生まれるだろう。少しは励ましになるのでは。

パ・リーグCS1stの展望

2022年10月07日 | ホークス
本題の前に、左ひざ前十字じん帯断裂のアントワープ三好に鶴。
いったん日本に帰国して、深井とリハビリを進めてみては・・・

さて本日は、あす8日に開幕する
パ・リーグCS・ソフトバンク対西武@ペイペイを語る。

ソフトバンクのCS1st出場は19年(3位楽天と対戦)以来になる。
このステージの第2戦から20年にかけてポストシーズン16連勝中だが、
あくまでも「短期決戦の鬼」クドちゃんホークスの時代の数字である。
藤本監督とポストシーズンの相性は未知数と考える。
また、西武は18年・19年とCSファイナルでソフトバンクに屈しており、
辻監督の退任も重なって、リベンジへの意欲は強いとみる。

ただ、西武との今季の戦績は、ソフトバンクの14勝10敗1分け
ペイペイに限っても8勝5敗と勝ち越したうえ、
9月半ばの「今季ラストのホーム西武戦」は3連戦3連勝で締めた。
ソフトバンクは良いイメージで臨めるかもしれない。

そのうえで、以下の2点をポイントに挙げる。
  1. 天王山は第2戦とみる
  2. どすこいと「あの人」に要注意
1について。第1戦の先発は双方の「勝ち頭」が有力となっている。
ソフトバンクは11勝の千賀。西武は12勝の高橋光。
「短期決戦は投手力」「良い投手から順番に投げさせる」
ポストシーズンのセオリーにのっとった起用だろう。

ただ、両投手には不安材料もあり、どのように転ぶか分からない。
千賀はパ・リーグ5球団に4戦ずつ先発し、西武に唯一負け越し(1勝2敗)
防御率3点台・被本塁打3・四球13はすべて球団別ワーストの数字である。
対する高橋光は19年~21年にソフトバンク戦9連勝を記録した
「タカキラー」だが、今季はペイペイ0勝に終わった。

そうなると、第2戦の先発の出来が1st突破のカギを握るのでは。
ソフトバンクはおそらく東浜。
ペイペイでは5月のノーヒッターを含む3勝を挙げた。
西武は今井と報じられた。今季は故障もあって9戦先発で5勝止まり。
不本意なシーズンの巻き返しをかけたマウンドになる。
相性か挽回か。この1戦をモノにした方が勝ち上がると考える。

2について。41本塁打・90打点の二冠王どすこいのマークは当然だろう。
しかも、ただ本塁打を量産したのみならず、ラスト3本がすべてソフトバンク戦
うち2本がソフトバンクの黒星に直結した<1日のサヨナラ2ランは記憶に新しい
ソフトバンクのリーグVを土壇場で阻止した1人と言える。
特に上記の東浜との「沖縄対決」に注目している。

そして「あの人」とは選手ではない。西武の平石洋介打撃コーチである。
19年のCS1stで楽天監督としてソフトバンクに敗れた後、
20年・21年はそのソフトバンクで打撃コーチを務めた。
ソフトバンクよりも下位で終わった今季の悔しさを、
3年前のリベンジを兼ねて、このCSにぶつけてきそうな予感がする。

なお、この週末の連休は、毎日王冠・京都大賞典の東西GⅡや
交流GⅠのマイルCS南部杯といった注目のレースが控えるが、
札幌残留と西武撃破のW願掛けを図り、馬券断ちを試みる。秋華賞までおあずけ