ルヴァン杯決勝を明日に控えて、ガンバ戦@ドームの武蔵の決勝点を
地上波で目にする機会が増えた。見るたびに既視感があったが、
23日に発売されたジャイキリ最新53巻で、その正体に思い当たった。
アジアカップ豪州戦の2点目 花森の股抜きゴールにそっくりだわ
さて本題もルヴァン杯の話。17年C大阪、18年湘南に続いて、
3年連続の「初決勝で初優勝」にひた走る札幌。
しかし、川崎の「五度目の正直」にかける思いを軽視はできない。
きょうはルヴァン杯における川崎の「あと一歩」の歩みを振り返る。
「魂の叫び」で知られる99年J2を経たJ1初年度に決勝進出の快挙。
だが、リーグ戦は最下位にあえぎ、カップ戦に集中できる状況になかった。
シュート数5対13の数字通り、すでにタイトル戦線の常連だった
鹿島との力量差もまだ大きかった<決勝の2週間後に川崎はJ2再降格
双方のメンバーを見ると、川崎の鬼木・現監督のスタメンが目をひく。
札幌絡みでは西澤画伯が川崎のスタメン、森川・現U15監督が控え。
そして、鹿島のGKが当たり前のように曽ケ端であることに驚く。
05年にJ1に戻って3季目。GK川島や札幌OBでもある代表DF箕輪、
中盤に中村憲剛、2トップにテセ&ジュニーニョという充実の陣容で決勝へ。
だが、ガンバのDFシジクレイ、そして札幌が育てたGK藤ケ谷の前に無得点。
この決勝でガンバのベンチを温めた家長は、いまや川崎の大黒柱になった。
すっかりJ1に定着し、三度目の正直を狙った「多摩川クラシコ」
川島や憲剛ら07年決勝を知る選手も並んだが、三たびの無得点。
青野さん&今ちゃんという札幌に縁深いCBコンビに阻まれた。
なお、札幌絡みでは、横山知伸が川崎のスタメンに、
藤山竜仁&近藤祐介がエフトーの控えにいた。
憲剛や谷口、車屋、大島、家長、小林といった現在もおなじみの主力に、
翌18年に札幌に貸し出す「アカデミー最高傑作」三好康児をスタメン起用。
J1再昇格一年目のC大阪と対戦し、シュート数6対11と圧倒した。
しかし、開始早々に杉本に、終了間際にソウザに決められて無念の準優勝。
この敗戦には、さすがの憲剛も「もうタイトルには一生届かないかも」と絶望。
この絶望の反動で、この後のJ1最終節の逆転Vで涙腺大崩壊することに。
この4戦を振り返って思ったのは、
- J1屈指の攻撃力を誇る川崎が4戦無得点の不思議なジンクス
- その無得点には札幌育ちの人材が少なからずかかわっている
- 準優勝を三度経験した憲剛の思い入れをあなどるな
1のジンクスは札幌には心強い。藤ケ谷や今ちゃんが
やり遂げたことを現在の札幌ができないワケがないと信じて、
ベテラン憲剛をリスペクトしつつ、初タイトルを狙うべし。
この一戦にあたり、三好がエールを贈るツイートをしていたが、
イナやリセットをはじめ、両クラブに在籍した選手・OBは数多い。
彼らの期待に恥じない熱戦を願ってやまない。