ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

日本一決定戦~敗者なき激闘編

2019年10月30日 | コンサドーレ
武蔵と小次郎のそろい踏みもさることながら、
武蔵の桐生第一の後輩が(若月)大和というのもまた奇縁
<ともに快足ストライカー&U17W杯出場

さて本日はその武蔵がいろいろ貢献したこの大会。



いまだ余韻覚めやらぬルヴァン杯決勝@さいたまの激闘を振り返る。



さいスタのホームゴール裏を埋め尽くした札幌サポ。かなりの人数だが、
前日の豪雨による空路マヒで、参戦を断念した道内サポも多かったとか。
相次ぐ台風の被害で「サッカーどころではない」地域もまだ多い。
「都営新宿線から市ケ谷乗り換え」のみで参戦できた我が家の幸運に感謝。



さいスタのアウエー席を正面から眺める。これもまた「新しい景色」
「五度目の正直」を遂げるべく集結した川崎サポもかなりの熱量。
なお、ビジョンに映るDFは、この大一番で出番なし。そろそろ帰郷する?


選手入場に先駆けてトロフィーを運び入れた両クラブOB。
「赤との男」河合竜二(右)と「ミスターフロンターレ」伊藤宏樹
浦和や横浜Mを渡り歩いた河合だが、ルヴァン杯には縁がなく4強まで。
伊藤は07年・09年の決勝に出たが、このトロフィーには届かず。
この2人の思いも背負った決勝でもあった。

さて試合。あまりにも濃密な3時間。選手・スタッフ・サポーターらの
声を丹念に集めたら、それだけで一冊の本が書ける展開だったゆえ、
いざ振り返ると、どこを切り取るか悩む。まずは帰路の2号との会話でも。

ワタシ「なぜ勝てなかったのか・・・ミシャはなんてコメントするかなあ」
2号「経験の差でしょ・・・大一番の場数の違いが出たと思うわよ」

2号おそるべし ミシャのコメントを予言

ただ、これは2号ならずとも、多くの札幌サポが感じたことだろう。
前半ATに追いつかれる 後半43分に勝ち越される
1点リードの延長戦で1人少ない相手に失点する
どれもこれもタイトル争いの常連クラブにはあり得ない失態。
一発勝負の大一番で試合運びの未熟さを露呈してしまった。

加えて感じたのが選手層の差 何しろ川崎の交代策ときたら、
  • 後半19分:脇坂→憲剛(16年JリーグMVP)
  • 後半28分:ダミアン→小林(17年JリーグMVP)
「なんでそんな大駒を2枚も抱えているんだよ・・・」とため息。
しかも、2人ともキッチリ得点に絡んだし<小林2得点。憲剛も3点目を導くCK
「代打長谷川」「代打の代打川島」を食らった読売ファンの心情を理解できた。


ただ、未熟ではあったが、勇敢に戦い続けた赤黒の勇者には胸を打たれた。
後半ラストプレーの同点劇は、97年5月の「厚別の奇跡」再びの思い。
相手が川崎とあって、ゴール前に上がったソンユンにディドが重なった。
深井にバルデスまでも憑依するとは、出来過ぎの感がある。
おかげで、22年前の20代のパッションを取り戻せた。
かなり久しぶりに、ゴール裏で2号と熱い抱擁を交わしたよ。

菅が先制し、深井が振り出しに戻して、(悪い意味で)進藤が締める。
札幌の生命線である「アカデミー」の存在感も十分に示せたと思う。

三好ほか現役選手からもネット上で激賞の声が続々。
特に忠成の「泣いたよ」というツイートはうれしかったなあ。
16年決勝でミシャ浦和を優勝に導く同点ヘッドを決めた漢だからね。
改めて当時の映像を見返すと、深井の同点ヘッドにそっくり



表彰式で準優勝の盾を受け取った福森。
優勝していたら、この漢がMVPだったかもしれない。
エルゴラの決勝展望号で「大舞台の相手が川崎であることは運命」
というコメントを見た時は、コレは「うんめい」ではなく
「ディスティーノ」と読ませるんだな、とニヤニヤ(プオタ脳)。
谷口をめぐる例のVARでプレーが長く中断していた時は、
「トランキーロ・・・トランキーロ・・・」とゴール裏から祈り、
清水戦を再現する弾丸FKが決まった瞬間は、ワタシも歓喜の内藤ポーズ
いつか内藤と福森のファミレス対談@東スポが実現してほしい。

なお「3失点でもMVP」と身内にいじられた川崎のGK新井。
昨年9月の等々力で、なぜか札幌のゴール裏で募金を集めていた第3GK
よくぞここまで・・・と称える気持ちもある。
この決勝の翌日に、新井を放逐した東京VがPO消滅という流れには、
「禍福はあざなえる縄の如し」「人間万事休す塞翁が馬」という言葉が浮かぶ。

だから、この準優勝の悔しさを笑って振り返る日もきっと来るよ