ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

【映画】パパはわるものチャンピオン・前編

2018年10月09日 | プロレス・格闘技

5日の横浜遠征は残念なことが重なったと先に記したが、ひとつ良いことがあった。

6日も休みだったので、映画でも見に行くかといろいろ調べたところ、

これまた休みの8日にこちらの映画を錦糸町で応援上映(5日24時からチケット発売)

という情報をキャッチできたことだ。

同じ8日の新日本両国大会に向かう客を当て込んだイベントと察したが、

墨田・江東のプオタとして足を運ばない手はない。というワケで、感想を語る。

「カメ止め」ほどではないが、こちらも「パパわる」と親しまれている。

封切り後の評価はおおむね高く、ワタシも楽しみにしていた。

プロレスラーを題材にした映画は、ドキュメント作品を別にすると、

近年の有名な作品はダーレン・アロノフスキー監督の「レスラー」か。

80年代に頂点を極めたランディ・ロビンソンの転落と悲哀を

主演のミッキー・ロークの俳優人生にも重ねて描いた秀作だった。

「パパわる」の大村孝志も「ヒザを壊した元エース」という設定が

主演の棚橋弘至のリアルに大いに重なった。

棚橋が今夏のG1を制していなかったら、より感情移入できたかも

ただ、「家族を捨ててリングにしがみついた」ランディと、

「家族のためにリングにしがみついた」大村は対照的なキャラだ。

かつて「プライベートの事件でプロレスも伴侶も失いかけた」

棚橋の過去の「傷」を知っていると、現在の棚橋と大村をより重ねられるかも

その大村が悪のマスクマン「ゴキブリマスク」であることを

9歳の息子の祥太が知ってショックを受けるところが物語の始まり。

そこからもがき続ける父子の歩みはネタバレゆえ避けるが、

働き者だが少しくたびれた父さん母さんと、そんな親をカッコ悪いと思っている

子どもたちに見てほしい。どこにでもいる家族を応援してくれる映画と評価する。

以下、棚橋以外のレスラーや脇役陣について。

  • 田口隆祐(ゴキブリマスクのパートナー・ギンバエマスク役)

演技の上手さはレスラー陣でピカイチ。

さすがタグチ・ジャパン監督とか演歌歌手・道標明とか多彩な顔を持つ人だ。

リング上と同じく、器用さと地頭の良さが光っていた。

  • オカダ・カズチカ(団体の現エース・ドラゴンジョージ役)

普段のレインメーカーのキャラそのまんま。

いわゆる「過去の人」にケンカを売るあたりもそっくり。

ドロップキックの華麗さはスクリーンでも健在だった。

  • 仲里依紗(プオタの雑誌編集者・大場ミチコ役)

悪役の父を嫌う祥太に、プロレス&大村孝志の素晴らしさを説く。

「プオタの代弁者」の役と言える。職場で浮いている様子は

「オレも時々あんな風になるなあ・・・」とうなづける熱演だった。

まあ、ワタシはさすがに上司や後輩にフジワラ・アームバーを仕掛けないが

サソリ固めだったら仕掛けたことがある<おい

  • 大泉洋(編集長役)

ミチコの上司。ミチコのプロレス技を食らった時は

「藩士」として一瞬、以下のような反撃を妄想したwww

プオタの熱さに辟易しているシーンでは、

同じ演劇集団にヤスケンという重度のプオタを抱える経験が生きたと察する。

  • 松本享恭(ミチコの後輩・町田役)

「ウルトラマンX」「仮面ライダーエグゼイド」に出演した有望株。

仮面ライダー大好きの棚橋だが、絡みのシーンはなし。残念。

長くなったので、初めての応援上映の感想などは明日にでも。


  • 新日本両国大会

「パパわる」を見たテンションのまま、テレ朝チャンネルの生中継視聴。

メーンのIWGPの3WAY戦は、ケニーが飯伏を片翼の天使で下して防衛。

セミの権利証マッチは、ジェイのブレードランナーを切り返した棚橋が

ゴキブリマスクらしく姑息に丸め込んで3カウント。

直後にジェイ&邪外がバレクラOGと結託するサプライズも。

サプライズと言えば、この大会はサプライズだらけ。

EVILとザックのシングル戦は、試合前にクリス・ジェリコが

EVILを急襲し、無効試合の幕切れに。

6人タッグ戦でオスプレイがNEVER王者のタイチから3カウント。

ロス・インゴの新パレハは、7日にドラゲーを退団したばかりの鷹木

・・・って、コレは想定内か。

IWGPジュニア王座は、クッシーがスカルを倒して再戴冠。

  • ホークス

今季最終戦は6対1でロッテに連勝。グラシアルが安打で出塁し、

デスパイネが本塁打で返す「キューバ・リレー」で、3回までに5点先取。

一方で、松田が4の0に終わり、1500本安打達成は来季に持ち越し

対するロッテは本拠地13連敗。ただ、引退する岡田が3安打で有終の美。

好敵手の「エリア66」を忘れまい。

先に引退した本多が「彼のおかげでかなり安打を損した」とかつて評していた