ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

映画2本@新宿(ネタバレあり)

2017年02月10日 | 日記・その他

J1の戦力分析も折り返し。ここらで小休止。

きょうは6日に新宿でハシゴしてきた映画2本の感想を語る。

【LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五エ門】

昼にバルト9で鑑賞。写真はドリンク注文でもらえる非売品コースター。

「峰不二子という女」「次元大介の墓標」のシリーズの絵柄が好きで、

もちろん五エ門が大好きで・・・という人は十分に楽しめる映画だろう。

ただ、敵役のホークにいったん屈した五エ門のレベルUPが

「自身の五感を痛めつけて、他の感覚を研ぎ澄ます」という手法だったので、

「処女宮でシャカと対峙したフェニックス一輝か」とツッコまざるを得ず

「首を落とされる幻影」をホークに見せる鳳凰幻魔拳もどきまで繰り出したしwww

そのホークの人間離れした強さや、ルパンたちを狙う動機の説明が無かった点が少し不満。

手傷から出血したりしなかったりとか、きちんとした日本刀を仕込み杖に直したのに

強度が上がっていたりとか、ご都合主義の部分も気になった。

ただ、ホークの「ひげ面で巨漢の元傭兵」というキャラには、

テレビ第2シリーズ103話「狼は天使を見た」の「マシンガンのハリー」が重なった。

テレビシリーズと言えば、斧を武器とするホークと寺で対決するクライマックスに、

テレビ第1シリーズ5話「十三代五エ門登場」の冒頭を重ねたファンもいるだろう。

そこかしこに、旧作や原作コミックへのオマージュが垣間見えたのがうれしかった。

ちなみに、ワタシのオキニは、荒海にそびえる岩の上でサメと対峙するシーン。

コミックにも似た場面があり、懐かしく思った。五エ門には断崖絶壁が似合う。

最後にささやかな注文。せっかく伊豆という温泉どころを舞台にしたのだから、

サービスとして不二子の入浴シーンが見たかったなあ・・・<馬鹿

【LIVE FOR TODAY~天龍源一郎~】

夜に武蔵野館で鑑賞。写真は天龍やナレーター・染谷将太さんのサイン入りポスター。

期待を上回る驚きの良作だった

DVD・BRの購入を真剣に考えている。すべてのプオタが見るべき作品だろう。

第一に、引退記者会見から引退試合までの「記録映画」として価値が高い。

この多団体時代に通常のプロレス・メディアを追うだけでは、

重度のファンでもない限り、天龍の引退ロードの詳細はつかみにくい。

その点、この映画はとても分かりやすく天龍最後の歩みをまとめてくれた。

第二に、「プロレスは伝承文化」という天龍の姿勢が一貫していて好感が持てる。

引退試合の相手のオカダのみならず、メジャーからインディーまで、北海道から九州まで、

男にも女にも「昭和のプロレス」を身体で叩き込む姿が問答無用でカッコいい。

そして、終盤のプロレス大賞の受賞式。坂口征二やカブキ、G小鹿と並んだ姿に気づく。

日本プロレス出身の諸先輩から、今を生きるレスラーへの「伝承」をやり遂げたんだなと。

第三に、引退ロードというウェットな題材でありながら、微笑ましさにも満ちている。

かつてのSWSではないが、「カラッと激しい引退ロード」とでも言うべきか。

それは天龍の長所の「ウィットにとんだ言葉」のおかげでもある。

例えば、とあるサイン会では「きょうほど馬場さんのケツを見た日はないな」

(なぜか馬場さんに勝った89年札幌大会のパワーボムの場面の持ち寄りが多かった)

引退直前の秋田・大館大会で試合直後に売店で即席のサイン会を開いた時は

「(馬場)元子さんが聞いたら、もっと早くやってよ、って言われるな」

これらの言葉には、シアター全体が笑いに包まれた。

最後に。プオタとは自身が生で見た試合の記憶を、

後に映像で、文献で、レスラー自身の言葉で、アップデートしていく生き物である。

15年の両国の挑戦表明&引退試合を生で見たワタシにとって、

この映画は最高の「上書き材料」だった。

「サンダーストーム」と万雷の天龍コールが響く中で、

最後のリングに向かうロングガウン姿の背中が銀幕に映し出された瞬間、

15年11月15日と同じ涙を流せたことは、プオタとして幸せだった。


  • 吉川晃司「サムライ・ロック」

4年前の楽曲でありながら、JスポーツのWBC中継テーマ曲に決定。

CMソング(黄桜・辛口一献)やアニメ主題歌(義風堂々!)に続く

タイアップで、意外な汎用性の高さ。

水球代表の応援曲を作ったり、NPB日本シリーズで君が代を独唱したり、

スポーツと縁が深まった昨年の良い流れが続いている印象もある。

なお、応援曲「オーバー・ザ・レインボー」を提供された

「ポセイドン・ジャパン」のリオ五輪の戦績は絶対にググるべからず