ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

Jリーグであそぼ

2013年11月14日 | サッカー

2ステージ制導入に躍起になっているJリーグが修正案を出した。

正式決定は少し先になるが、以下にその概要をまとめる。

  1. チャンピオンシップ(CS)は年間勝ち点1位×スーパーステージ(SS)勝者が対戦
  2. SS出場はステージ覇者2クラブと年間勝ち点2位&3位の最多4クラブ
  3. SSはステージ覇者の勝ち点大×年間3位、ステージ覇者の勝ち点小×年間2位
  4. 4クラブの中に重複が出た場合は繰り上げなし

他にも細かい取り決めがいろいろあるが、ワタシの感想は次のひと言に尽きる。

概要をダラダラ並べても、頭の中にイメージが浮かばないので、実例を当てはめる。

年間勝ち点1位が前期も後期も優勝を逃した00年J1(全16クラブ)で考えてみた。

  • 年間1位:柏(58)
  • 前期覇者:横浜M(54)
  • 後期覇者:鹿島(55)
  • 年間2位:磐田(55)
  • 年間3位:鹿島(55)

カッコ内は年間勝ち点。磐田と鹿島の年間順位の差は得失点差による。

この場合、鹿島が重複するので、SSは3クラブのトーナメント2戦になる。

シードされるのは「ステージ覇者優先&年間勝ち点が多い方」になるので鹿島。

第1戦は横浜M×磐田。会場はステージ覇者優先で横浜Mのホームになる。

第2戦は鹿島×1回戦の勝者。会場は第1戦の結果にかかわらず、鹿島のホームになる。

そして、第2戦の勝者がCSに進出し、柏と対戦する運びになる。

単純な疑問。この方式でも「負け得」は解消されないのではないか?

上記のケースで次のように仮定する。

  1. 柏が最終節の前に年間1位確定=CS出場権獲得
  2. 最終節で柏が負けたら、対戦相手が後期制覇
  3. 対戦相手は年間4位以下が確定

この場合、SSを混戦にする「負け得」のメリットが柏に生じると考える

<事実、00年の柏の最終節は鹿島戦。柏は勝てば逆転で後期制覇だった

この「負け得」を解消するには、ステージ制覇にそれなりの「うまみ」を用意する必要がある。

だが、ステージ制覇に「うまみ」を付け過ぎると、CS制覇の「うまみ」との差が縮まり、

最近のIWGP戦とインタコンチ戦のように、

CS制覇とステージ制覇の「格付け」が揺らぎそうな心配がある。

以上、やや駆け足で語ったが、ワタシがJの修正案に感じた疑問点である。

まあ、前案の失敗があったので、今後はいろいろなメディアやサカオタが

さまざまな考察を重ねるだろう。それらの考察を検証するのが楽しみだ。