オフの日４ー１１

オフの日・４－１１



私達は坂戸さんに別れを告げ、劇場を後にする



タイ「しっかし、五月蠅かったな～

　　　耳がいかれるかと思ったぞ～」

透明「はいはい　でも、何で御札置いてきたの

　　　もう必要ないでしょ」

タイ「あ～あ～　そんなの商売の鉄則だろう

　　　ただ働きはしね～よ」

透明「・・・・・。」


働いたの私だけなんですけど



タイ「それに、もしかしたらまた、同じことが

　　　起こるかもしれね～だろ

　　　念のための結界札だからな

　　　無いよりましだ」

透明「まあ、そりゃ～そうだけど・・・。」

タイ「ところで、お前　この後どうすんだ」

透明「あっ　ああ～っ

　　　そういえば今日久しぶりの休みだった

　　　し、しまった　満喫してない」

タイ「けっ　生意気に休みなんて取ってんじゃね～よ」


そう言いながら、仕事させたの誰だ～～～


透明「今、１６時か～」

タイ「時間があるなら、少し付き合え」

透明「ええ～っ　また働かせる気でしょ～」

タイ「違うわい

　　　たまには行きつけのお店にでも

　　　連れてってやろうと思ったのによ～」

透明「マジ　行く行く何喰わせてくれるの～」

タイ「はあ～　飲みに行くんだよ

　　　たまにはいいだろうよ　付き合えや」

透明「ええ～っ　こんな時間から」


私は、タイさんに連れられ一路行きつけの飲み屋へ・・・。


透明「・・・・・。」

タイ「ここだ」

透明「ここって・・・。」



怪しいお店にしか見えないんだけど・・・


タイ「ほら　入った入った」

透明「ええ～っ」


私はタイさんに押されてお店に入る・・・。


タイ「おう　轟木(とどろき)来たぞ～

　　　透明　彼がここのマスター　轟木だ」

透明「は、初めまして」

轟木「いらっしゃい　泰蔵さんが人を連れてくるなんて

　　　珍しいじゃないか」

タイ「おおよたまには、若いモンに大人の

　　　楽しみを教えてやろうと思ってな」

轟木「はははっ、そうかい　ささっ　どうぞ」


私達は、席に案内される

タイさんから聞いた話し、タイさんが若い頃から

マスターの轟木さんとは古い馴染みで、

タイさんの唯一の親友だそうだ


タイ「轟木～　いつもの頼む」

轟木「はいはい」


タイさんは、ウィスキーをロックで頼み

私は、ビールを頼む


透明「タイさん　いつもここに来てるの」

タイ「まあな　たまに息抜きをしにな

　　　ところでよ～　さっきの言霊の話なんだけどよ

　　　呪術と言霊ってどう違うんだ」

透明「えっ　唐突だな～　

　　　う～ん、似て非なるものかな～

　　　例えば呪術とされているものは、

　　　望みや願い、念として強い想いと、呪文としての構成が

　　　しっかりしてなければ発動しない

　　　理にかなった方法だったりするんだけど

　　　言霊は、言葉の羅列で十分発動してしまう

　　　ものなんだ」

タイ「ふ～ん　よくわかんね～な～」

透明「タイさん　それ取って」

タイ「んっ　ほらよ」

透明「これも言葉の力だよ」

タイ「はあっ」

透明「タイさんは、それって言われてナプキン取ったでしょ

　　　何でわかったの」

タイ「んっそう言えば・・・」



言霊と呪文の違い　そして言葉の力

次回、少し説明してみようと思います




　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。






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