声の裏側・１７

声の裏側・１７


さて念の為、念を押しておこうか


透明「秋野さんひとつ聞いていいですか」

秋野「はい」

透明「秋野さんは、お子さんが借金があると

　　　聞かされた時に、旦那様の声の意味を

　　　悪い方へと捉えましたよね」

秋野「ええ・・・そうね・・・」

透明「人間というのは不思議なもので、

　　　どんな事象にも、落とし所を決めて

　　　腑に落としながら生きているものなんです」

秋野「」

透明「つまり、秋野さんの場合は、お子さんの

　　　借金と旦那様の声を結びつけて考え、

　　　腑に落とそうと考えました

　　　お子さんの借金を何とかするために

　　　旦那様が迎えにくると考えた」

秋野「」

透明「しかし実際は、この２つは結びつくものでは

　　　ありませんでした

　　　つまり事象の取り方というのは、あくまでも

　　　自分自身の都合によって変わってくるもの

　　　だったりするんです

　　　そしてこの落とし所をマイナスに捉えるか

　　　プラスに捉えるかで人生の選択肢は

　　　大きく変わって行きます

　　　・・・今回お話した旦那様の件

　　　これが秋野さんの思っていたことと

　　　違っていた場合も、秋野さんは色々と

　　　想定していましたよね

　　　お子さんの借金をどうやって返すか」

秋野「あっ・・・・」

透明「秋野さんの記憶の中には、借金に対しての

　　　対応策が一つしか無いことに気づいて欲しいんです

　　　このことは、秋野さんにとって

　　　トラウマになっていることなので、

　　　自分ではなかなか気が付かないかも

　　　しれませんが、その選択肢は決して

　　　最善なものではありませんよ 」

秋野「先生は本当に優しいのね・・・

　　　気を使ってくれて・・・今考えれば

　　　なんでそんな選択しかできないのかしら」

透明「記憶というのは不思議なもので、

　　　体験したものを追体験させようとする

　　　性質があります

　　　自転車に初めて乗れた成功体験は、

　　　記憶として残り、何年経っても忘れない

　　　のと同じように、失敗も繰り返してしまう

　　　ことがあります

　　　こういった記憶の回想というのは、

　　　上書きしてゆくことで、同じ失敗を

　　　繰り返さなくなってゆくものなんです 

　　　そして、これはモノの考え方も同じです

　　　今回のことは、秋野さんが乗り越えることで

　　　秋野さんのトラウマを上書きしてくれる

　　　チャンスになると私は思っています

　　　ですから今までのような考えではなく、少しだけ

　　　前を向いて、向き合ってみてください

　　　その答えは息子さんがきっとくれるはずですから」

秋野「・・・・はい・・・」

直霊「・・・良かったね・・・。」



　　　　　　　　　　　　　続く・・・。

昴と透明先生のお店 
Guardian Jewelry Access 
是非ごらんください 



https://guardian-jewelry.com/

ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

　↓　　　　　　　　↓