

私の左斜め後ろに、恵那&桃・・・。
扉の前には、獣魔に取り憑かれていた男性・・・。
そして・・・。
透明「どうしたら、こんな状態になるんだ


悪霊「うううっ・・・

小鬼「チッ・・・・

獣魔「グググッ・・・

怯えて右後ろに隠れている悪霊さんと、
動けなくなった獣魔・・・動けなくなったことを
いいことに急に獣魔に悪態をついている子鬼。
まあ、それでも獣魔には近づかずに
遠くから何か言ってる程度だけど・・・

透明「はぁ~~~~~~っ



何か・・最初の依頼って何だったっけ


ふと遠くを見つめる透明先生・・・。
透明「揚羽

悪霊「

子鬼「

獣魔「

揚羽「・・・黒揚羽です

透明「そこは、もう良いでしょ

揚羽「良くないです


可愛らしく愛情を持って




呼び出してくれるんですか~


透明「はぁ


揚羽「・・・・・・

透明「・・・・・・

揚羽「その無言はズルいです~~~

し、仕方ないから、今回だけは
許してあげる


つ、次は、無いんだからね


透明「(今回だけ・・・何回目だ

とにかく、こいつら見張ってて

揚羽「何です


悪霊&子鬼&獣魔がショックを受けるから
ヤメてあげて


三者三様、君の存在圧にビビってるんだから

透明「はぁ~


揚羽「了解しました

透明「さてと・・・恵那

まだ目をつむり、ウナダレている恵那ちゃん

恵那ちゃんが泣いて喜びそうなシュチュエーションを
見逃してしまうほど疲弊しているということか

私は一人ずつ順番に、倒れている三人を
ビルの外へ運んで行く



透明「はぁはぁ


・・・年かなぁ~


何とか三人を外へ連れ出した私は、一人ずつ
私の気を分け与え治療

恵那ちゃんには水を買ってくるように指示し、
やっと残りの二人も意識を取り戻した

男性「・・・・あの・・・ここは・・・

桃葉「ううっ


恵那「桃葉


桃葉「う、うん

透明「もう大丈夫そうだね

恵那「先生


透明「やれやれ

ここからは、意識を取り戻した二人に
お説教タイム~

まだ、身体は辛いだろうが、これを機に
しっかりとこういったコトが、どれほど
危険かを知ってもらう必要があるため、
誠心誠意叱りつけておく・・・。
こういった手痛い思いがあるからこそ
学ぶこともあるだろう

ということで、説教が終わった私は、この後の
身体の回復に必要な行動や食べ物をレクチャーし
二人をタクシーに乗せ、恵那に代金を渡して
送るように伝える

恵那「わ、私も残りたい


まだ、何かやるんでしょ

透明「あのなぁ~


懲りないのか

恵那「ううっ

透明「でもじゃない

とにかく、お前は責任を持って
この二人を送り届けること

それが私に助けてとお願いしてきた者の責務だ

恵那「・・・わ、わかった・・・

透明「よし


恵那「うん

タクシーを見送り、ビルの中に戻る透明先生。
空には綺麗な月が出ていた

続く・・・。







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