

廃ビルの中は暗く、足場も悪い

これって不法侵入になるんじゃないのか


と心配しながらも、少しでも早く
ここから取り憑かれた人を外へ出そうと
早足で進んでゆく


恵那「せ、先生


透明「いや、そう言われても・・・

恵那は感じないかもしれんけど、
ここはマジでヤバイみたいだ

急いでその人達を外に出さないと
取り返しがつかなくなることもある

恵那「ま、まじで~~~

そこ




イントネーションがワントーン違うんですけど~

透明「ところで、本当に3階にいるんだね

恵那「桃がそう言ってた

透明「桃

恵那「桃葉


透明「ああ~


今2階まで上がってきたから、この上か

ボロボロの階段を私達は登って行く・・・。
階段を上がった先には、広いフロアーと
部屋の扉がいくつもある

透明「恵那


恵那「えっ


透明「えっ


恵那「だって、部屋まで聞いてる余裕なかったんだもん

透明「いやいや


恵那「ちょっと待って


恵那ちゃんは、携帯を取り出す

恵那「・・・・・・。」
透明「・・・・・・。」
恵那「あ、あれ


透明「・・・・・・こっちか

恵那「えっ

私は微かに聞こえた携帯のバイブ音を頼りに
奥から二番目の部屋の扉を開ける

「ガチャ


だいぶ立て付けが悪くなってる・・・。
透明「・・・・。」
恵那「ちょ、ちょっと


・・・・・って、あれ

誰もいないじゃん

透明「恵那


私の指差す先に、ピンクの携帯が落ちている

恵那「あっ


透明「こんな所に携帯を落としたということは、
最悪の想定をしておいた方が良いということだな

恵那「どいうこと

透明「恵那


絶対に離れるなよ

恵那「ど、どういうこと~


入ってきた扉の先から、ものすごい気配を感じる・・・。
続く・・・。







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