

神凪「・・・・終わったのか
」

透明「うん
神凪は、大丈夫
」


神凪「・・・うむ
・・・いらぬ心配をかけた・・・。」

透明「くすっ
よし
それじゃぁ、帰ろうか
」



身体の痛みは、時間が経つごとに強くなる・・・。
しかし、心は晴れやかだった

古(いにしえ)からこの国を護っていた礎(いしずえ)は、
その役目を終え、これから続いてゆく未来に対して
新たな礎として生まれ変わる・・・。
新たな礎として生まれ変わる・・・。
そんな、時代の変わり目に立ち会えたことを
誇りに想いながら、また埃まみれの弥勒庵を
登ってゆく

透明「はぁはぁ
・・・神凪・・・もうすぐだよ



きっと、神凪も気に入ってくれるはず

はぁはぁ
・・・日の光、溢れる世界が
待ってるよ
」

待ってるよ

神凪「お、おい
大丈夫か
血の気が引いているぞ
」


血の気が引いているぞ

私は、登り続ける・・・。
最後の階段

そこを登りきれば、世界は待っていてくれる・・・。
一段一段、踏みしめながら、帰ったら何をしようとか
どこに行こうとか、そんなことばかりを考えていた
どこに行こうとか、そんなことばかりを考えていた

そして、最後の一段を踏みしめたところで、
目の前に、私が安心できる光景が目に映った・・・。
揚羽「ご主人
」

六羽「おかえりなさ~い
」

透明「ああ・・・ただいま・・・にこっ
」

揚羽「ご・・・主人
」

六羽「
」

安心しきってしまったのか

その場で勢いよく地面に倒れ込み
動かなくなった透明・・・。
揚羽「ご主人
・・・ご主人様
」


六羽「ご主人たま
どうしたの
」


目の前が暗くなる・・・・。
あれっ
どうしたんだ
身体が動かない・・・・。


身体が動かない・・・・。
揚羽と六羽が・・・何か叫んでる・・・。
うわっ
寒っ


どんどん、身体が冷たくなって・・・。
でも・・・何だろう・・・眠たくなって・・・
き・・・た・・・

ああ・・・帰って・・・これたんだ
・・・

このまま・・・少しだけ・・・ほんの少しだけ
・・・・眠っても・・・いい・・・よ・・ね・・・。
揚羽「ご主人
ご主人
」


六羽「ご主人たま~~~ 
」


揚羽が、私の胸に耳を押し当てている・・・。
揚羽「うそ・・・。」
六羽「
」

揚羽「心臓の音が・・・聞こえない

・・・・止まってる
」

六羽「
」

・・・・心肺停止・・・・。
揚羽「ご主人様~~~~
」

六羽「いや~~~~~~っ 
」


続く ・・・。







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