

尼野辺「喰われたですか・・・確かに

この島は、弥勒庵を中心に
全てが動いていると言ってもよい・・・。
全てが動いていると言ってもよい・・・。
まさに、弥勒庵の腹の中に入ったと
いうことですな
」

透明「でも、この島が本当に
」

尼野辺「ええ・・・この島は、この国
火の国の要柱(かなめばしら)の1つ 

ですから、いずな様としても、
今後の火の国の安全を考えて、
取り戻しておきたいのだと思います
」

透明「要柱か
・・・正直、ピンとこないけど


この島をどうにかしないと、まずいのは
肌で感じます・・・
」

尼野辺「まあ、立ち話もこれくらいにして、
弥勒庵まで歩を進めましょう
」

透明「そうですね
」

私たちは、道なき道を進みはじめる

透明「しかし、暑いですねぇ~
」


尼野辺「そうですね~
でも、そこから急に

涼しくなりますよ
」

透明「
」

そこから
・・・何もないけど・・・


透明「
」


尼野辺「ねっ
」

透明「さ、さむっ
何ですかこれは
」



尼野辺「一つ目の結界を越えた証拠です
」

透明「結界

全然、わからなかった
」


尼野辺「ここの結界は、島全体を法陣として捉え
構成されていますので、見た目には
構成されていますので、見た目には
わからないのです
」

透明「ひぇ~
」

たった100メートル進んだだけでこれかよ

結界外の気温と10度以上差がある・・・

これは、想っていた以上にしんどいかも

尼野辺「ハァハァ
」

透明「大丈夫ですか
」

尼野辺「すみません

二つ目の結界を過ぎてから、空気が薄くて
」

透明「えっ
二つ目の結界
」


尼野辺「気づきませんでしたか

200メートル前くらいから、
第二の結界に入っています
・・・はぁはぁ
」


透明「ぜ、全然、気づかなかった

確かに、言われてみれば、空気が薄いような



尼野辺さん、少し歩くスピード落としましょう
」

尼野辺「ありがとうございます



透明様・・・やはり、そうとう鍛えてきた
みたいですね

通常なら、かなりシンドイ状況ですが・・・
」

透明「あははっ
無酸素運動し過ぎて、麻痺しちゃった

みたいですね
」

尼野辺「やはり、貴方は・・・
」

透明「
」

尼野辺「いや、貴方のお師匠様から聞かされていた通りの方
みたいです
」

透明「尼野辺さん、師匠とも交流が
」

尼野辺「はい
貴方のお師匠様とは、昔色々とありまして
」


透明「色々と・・・何だか、聞いてはいけない気が・・・
」


尼野辺「はははっ
私も昔はヤンチャでした・・・


しかし最終的には、貴方のお師匠様に救われたのです
」

透明「そうだったのですか
・・・ちなみに、1つ聞いていいですか
」


尼野辺「はい
」

透明「師匠は、ここへは
」

尼野辺「残念ながら、ここに来る前に・・・。」
透明「そうでしたか・・・。」
尼野辺「でも、きっと貴方のお師匠様でも、弥勒庵を
攻略することは難しかったかもしれません・・・。」
攻略することは難しかったかもしれません・・・。」
透明「えっ
」


尼野辺「お師匠様のお力は、重々承知していますが、
なんでしょう
・・・こう
・・・上手く説明


できないのですが
・・・相性が悪いと言いますか・・・。」

透明「相性
」

尼野辺「はい
それは、貴方のお師匠様も仰っていました


弥勒庵の性質とは、合わないと・・・。」
透明「性質・・・。
私は、どうなのでしょう
」

尼野辺「すみません・・・私は透明様の性質を計れる程の
力を有していないので何とも
」

透明「はははっ
すみません


変なことを聞いてしまって
」

尼野辺「で、ですが
・・・昔から、弥勒庵に挑戦する者は、
弥勒庵が呼んだ者だと言われています

弥勒庵が呼んだ者だと言われています

そういう意味では、相性は悪くないのでは
ないかと・・・。」
透明「す、すみません

変に気を使わせてしまって

師匠でも難しいと聞いてしまって、
柄にもなく、ちょっと不安になってしまって



あは、あははははっ・・・・
」

尼野辺「い、いえいえ
私こそ、変なことを


あっ
見えてきました
」


透明「
」

木々の合間からだが、その建物は異様な存在感を
見せていた・・・。
透明「あれが・・・。」
尼野辺「そうです
弥勒庵です
」


続く ・・・。







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