

タイ「しょ、紹介
」

桃代「なんだい
何か問題でもあるかい
」



タイ「い、いえ
・・・・・ご、ごほん


透明
こちら、上田 桃代ねぇ~さん


俺の店を立ち上げる当初からお世話に
なっているお方だ
」

透明「は、はあ・・・
」


桃代「そんな紹介あるかい
」

タイ「い、いや
今からちゃんと
・・・お、おほん



桃代ねぇ~さんは、昭和を代表する霊能力者

お寺の尼さんでもある、とにかく、
お前とは格が違うお方だ
」


透明「そうだったんですか
これは、失礼しました
」


桃代「泰蔵
」

タイ「ひっ
」

桃代「あんたねぇ~
そんな紹介の仕方だと、

あたしと透明ちゃんに距離ができちまうだろうが
」

タイ「で、でも
」


桃代「透明ちゃん
あんたの師匠とは、旧知の仲さ


昔、仕事でも一緒させてもらったこともある
」

透明「そうだったのですね
師匠とお知り合いとは、

益々もって、失礼いたしました
」

桃代「まあ、堅苦しい挨拶は抜きにして、
あたしのことは、桃代ちゃんと呼んでおくれよ
」

タイ「も、桃代ちゃん
」


透明「それでは、遠慮無く

桃代ちゃんは、今でも尼さんをされているんですか
」

タイ「と、透明
」


桃代「まあ、適当にね
今では弟子に引き継いでるけど、

何かあれば、ナンマンダ~ブ
ナンマンダ~ブ 


って言ってるだけさね
」

透明「くすくす
桃代ちゃんは、面白い人ですね
」


タイ「とうめ~~~い
」


外野がかなり五月蠅いが、そこはホオって置いて

私は、この桃代ちゃんに少し興味が湧いていた

普通、尼さんともなれば、一生慎み深い生活をするが、
彼女の場合は、その範疇を超えているように思える・・・。
これだけ、自由な立ち振る舞いができるということは、
それだけの格と能力を秘めているという証でもある

さっき、冗談で唱えたお経もワザと間違えて唱えている
ところを見ると、正確にお経を唱えると、力を纏って
しまうからなのだろう

私は、もう少し桃代ちゃんに突っ込んでみる

透明「桃代ちゃんは、今でも現役の霊能力者として
働いているんですか
」

桃代「まあ、ほとんどが弟子に任せて、あたしは
悠々自適な独身暮らしさ

なんだい
透明ちゃんは、あたしに興味を

もってくれたのかい
」

透明「はい
」

桃代「あははははっ
そこまでストレートに返事されると

何だか、照れるねぇ~
」


上機嫌な桃代ちゃんを横目に、さっきから訝しい顔をした
泰蔵さんが私の横腹をツンツンする・・・。
泰蔵「も、桃代ねぇ~さん

お話の途中で申し訳ねぇ~んですが、透明に
頼まれていたモノを見せなきゃならねぇ~んで、
少し、透明をお借りしやす
」


透明「
」

桃代「ああそうかい
それじゃ~あたしは、

このオンボロ店を見てようかねぇ
」

私は、何故か泰蔵さんに店の奥に連れて行かれる

透明「タイさん
私、何も頼んでないけど
」


タイ「いいんだよ
いいか、透明


よ~く聞け
」


透明「
」

この後、泰蔵さんから意外な一言が ・・・。
続く ・・・。







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