



何とか、暴走した霊子を押さえ、媒体となる
魔法具を破壊した私達は、取り敢えず安堵していた

しかし、若干一名を除いてはだが・・・

透明「・・・・・。」
美莉「・・・透明
」

私は、放心状態のユマちゃんの隣へ・・・。
透明「ユマちゃん、ごめんね

せっかく、お師匠様から頂いた魔法具を
壊してしまって・・・
」

ユマ「・・・・ぐすっ
・・・私・・・もう・・・
師匠の元へは・・・帰れない・・・・・・
何をやっても・・・ぐすっ・・・中途半端だし
・・・・私は・・・師匠に合わせる顔が・・・
」

師匠の元へは・・・帰れない・・・・・・

何をやっても・・・ぐすっ・・・中途半端だし
・・・・私は・・・師匠に合わせる顔が・・・

透明「それは違うんじゃないかな
」

ユマ「
」


透明「君のお師匠様は、君を凄く心配しているんじゃ
ないのかな

魔法具を壊しておいて何だけど

お師匠様は魔法具よりもユマちゃんのことを
大切に想ってくれている

そうでなければ、ワザワザ面倒くさがりの美莉が
日本まで君を迎えには来ないよ
」

美莉「コラコラ
一言余計よ



・・・・ユマ
大丈夫
」


ユマ「コクン
」

美莉「私も、透明の言うことは正しいと思うよ

あなたの師匠は、私に必死にお願いしてきたのよ
」

ユマ「
」

美莉「どうか、ユマを無事に私の元へ連れて帰ってきて
くれってね
」
くれってね

ユマ「
」

美莉「とにかく、無事でよかったよ
」


ユマ「美莉さ・・・ん・・・
」

ユマちゃんは、美莉に抱きつきながら大声で泣いていた・・・。
魔法というモノの凄さ、怖さ、そして偉大さ

今回、彼女にとって、自分の進むべき道の色々な面を
かいま見ることになった旅だったのかもしれない

しかし、それは彼女にとって大きな学びと強い意志に
つながったような気がしていた・・・

しばらくして・・・

昴「おじゃま~
げっ
美莉
」



円「昴
どったの
」


美莉「げっ
じゃないわよ
でも、本当にどうしたの
」




透明「俺が呼んだんだよ
」

円&美莉「
」

透明「昴
この魔法具なんだけど
どうかな
」



昴「へ~っ
なかなか面白い魔法具だねぇ~


どれどれ・・・・・・・コレが・・・・・・・
・・・こうなって・・・・・・ふんふん・・・
・・うん・・・・これなら、何とかなりそうだぞ
」

透明「本当
助かるよ
」



円「もしかして、この魔法具を昴に直してもらうの
」

美莉「本当に
ユマちゃん
魔法具直るって
」



ユマ「ほ、本当ですか
」

昴「な、何だよ皆して
って、この子誰
」



私は、今までの経緯を昴に説明した・・・。
昴「なるほどな~
でも、本当に良いのか


この魔法具を使って魔法使いになるって言うことは、
その土地に縛られると言うことだぞ
」


ユマ「・・・・はい
私には目標がありますから
」


昴「目標
」

ユマ「はい
最初はその土地で、しっかりとした

魔法使いになります

その後は、私も円様みたいに・・・
」


昴くん・・・かなり訝しい顔してますけど・・・



この後、ユマちゃんと美莉は、魔法具を昴に託して
ヨーロッパへ帰っていった・・・



それからしばらくして・・・。
昴「透明
この前の魔法具、直ったぞ~
」


透明「おお
ありがと~う
助かったよ



何だか、皆を守る為とは言え
壊しちゃったこと
気になってたから
」

気になってたから

昴「まあ、これは俺が送っておくけど、お前にはコレな
」

透明「んっ
何コレ
・・・・・・。」


昴「それじゃ~、今週中に頼んだぞ
」

昴は、紙だけ置いて帰って行った・・・。
透明「・・・・・・だぁ~~~~~~っ
美~~~~~莉~~~~~っ
請求しないっていってたのに~~~~~~っ
」

美~~~~~莉~~~~~っ

請求しないっていってたのに~~~~~~っ


(美莉「クスクス・・・私はね
」)

透明「やられた~~~~~~っ

それに、昴のヤツ

○がひとつ多いだろ~~~~~っ
」


秋の空・紙が飛ぶ飛ぶ・財布かな・・・ (お粗末
)

透明「魔女なんて~~~っ
大嫌いだ~~~~~~っ 
」



完







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