

荘厳かつ厳格な作りの建物

中央に座す巨大な仏様は、優しいお顔で
こちらを見ている

透明「(おいおい、ここって御山の本殿じゃないか
)」


吉備「と、透明さん
ここはヤバイ


とにかく、ここから離れよう
」


あれっ
何でこんなに慌ててるんだ


先ほどと打って変わった顔色の吉備さんについて行き、
少し離れた場所まで隠れながら移動する







吉備「ま、マズイな~
」

透明「吉備さん、ここって
」

吉備「いや~っ
先月、ここの坊さんを騙して
ある品物をいただいちゃったんだよ
」

ある品物をいただいちゃったんだよ


透明「げっ
罰当たりな
」


吉備「いや~っ
まさか、こんな総本山の坊さんだとは

思ってなかったからさぁ~
」


透明「(うわ~っ・・・マジか
ちょっと冗談では
すまないことしちゃってるよ
)

すまないことしちゃってるよ

一体、何を取ったんですか
」

吉備「それがさ~
何だかよくわからないんだけど、

小さい杖みたいなモノで、かなり高価なモノ
みたいなんだよ
」

透明「えっ
(ま、まさか
)


それって、今どこに
」

吉備「それは言えないよ
誰にもわからないところに

隠しているからね
」

透明「(この人、自分のやってしまったことの重大さに
気づいていないみたいだ・・・まいったな~
)」
気づいていないみたいだ・・・まいったな~


吉備「それにしても、こんなところに何時運ばれたんだ



正直、記憶がないんだけど・・・。」
透明「私もそうですよ
家に帰って、その後スイーツを
食べようとしたら・・・あっ
」


食べようとしたら・・・あっ


吉備「どうした
」

透明「私の・・・シュウクリ~ム~~~~っ
」

吉備「くくくくくっ
透明さんは、本当にいい人そうだね
」


透明「
」

吉備「よし
透明さん
私と組まないか
」



透明「はい
」


吉備「この窮地を脱したら、一緒に一稼ぎしようよ
」

透明「えっ
で、でも・・・
」


吉備「良いじゃないか
お互い小悪党なんだから、

ここは手を組んで、面白おかしく暮らそうぜ
」

透明「は、はぁ~・・・。」
吉備「そうと決まれば、こんなところとはオサラバしないと

出口は、あっちだったな
」

おいおい、誘われちゃったよ



吉備さんは、そう言うとズンズン進んで行く

吉備「あ、あれ
な、何でこんなに遠いんだ
」



帰りの門は見えている
・・・しかし、どんなに歩いても

一向に門にはたどり着けない・・・

透明「(まあ、当然なんだけど・・・。
しかし、谷津根ちゃんは吉備さんをどうするつもり
なんだろう・・・この人のしたことは良くないが、
何だかこの人、憎めないんだよなぁ~
)」
しかし、谷津根ちゃんは吉備さんをどうするつもり
なんだろう・・・この人のしたことは良くないが、
何だかこの人、憎めないんだよなぁ~


吉備「おいおい
どういう事だ
まったくつかないぞ
」



谷津根「そろそろ良いだろう
」

吉備「
」

透明「(おっと、ここで谷津根ちゃん登場か
)」

吉備「な、なんだ
なんだ
」



谷津根「吉備
」

吉備「ひや~っ
谷津根
」


透明「(そう言えば、何で吉備さんは谷津根ちゃんのこと
知っているんだ
)」
知っているんだ

次回、谷津根VS吉備&透明 



続く ・・・。







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