

谷津根「・・・透明の意見はわかった

大変申し訳ないが、少し時間を
もらう
」
もらう

そう言うと、影も谷津根ちゃんも姿を消す・・・。
吉備「透明さん
凄いじゃないか


あの谷津根を手玉に取るなんて
」

え~っと、言い方が悪いんですけど



吉備「しかし、封印の件と言い、やっぱり透明さん
ただ者じゃないでしょ
」


透明「吉備さんに嘘をつく気はなかったんですが

私は、占い師をやっているんです

もちろん、少しですけど能力もあります

だから、人との会話に対しては、普通の人よりは
弁が立つんですよ
」

谷津根ちゃんから頼まれたことは言わず、
自分の正体を明かす透明・・・

吉備「やっぱりな
多分、能力者だと思った
」


透明「えっ
」

吉備「はじめてあった時から、何気に落ち着いてるし、
凄く、修羅場をくぐってきた人だとは思ってたんだ
」

あははっ
同じ事考えてたか




透明「すみませんでした
でも、私も突然ここに連れて

こられたのは事実です
」

吉備「もちろん、透明さんを疑ったりはしてないよ

それよりも、もっと親近感が湧いた

それに、透明さんは、いい人には変わりないからね
」

透明「あははっ
ありがとうございます
」


吉備「さてと、もうこんなところとはオサラバかな

次の審問で決まっちゃうんじゃないの
」


透明「・・・いえ
多分、そんなには甘くないと思います
」


吉備「えっ
」

「カン
カン
」


谷津根「それでは、審問会議を再開する
」

吉備「
」

さて、どんな手でくる

谷津根「罪状及び、罪に対する刑は決まっている

そこに、追加事項を申し渡す
」

吉備「追加事項
」

そうきたか

谷津根「刑罰を試行した後、吉備にかけた封印を
解くことは、重罪である

よって、封印に対して解除した者及び
それに荷担した者にも同等の罰を与えるモノとする
それに荷担した者にも同等の罰を与えるモノとする

以上が、審問を経た結果だ
」

透明「う~ん
・・・それは了承しかねますねぇ~
」


谷津根「
」

「ザワザワ
」「ざわざわ
」


透明「谷津根様
罪とは何でしょう
」


谷津根「なに
」

透明「私は、罪というモノは、自分の利益に対して
他者に不利益を起こすモノと考えています
他者に不利益を起こすモノと考えています

私は、人間として吉備さんが困っていて
助けて欲しいと言われれば、全力で助けます

そこに、罪があろうはずがない

それを罪と言うのであれば、それは善を悪と
称する愚行に他なりませんが
」
称する愚行に他なりませんが

谷津根「それは、詭弁だな

吉備は、罪を犯した
それを助けることは

善ではない

吉備は、刑を受けることで罪を償うチャンスを
得ることになるのだよ
得ることになるのだよ

それを邪魔する行為は、正しいのか

罪を知ってなお、助けることは善といえるのか

答えろ 
」


透明「なるほど、ごもっともですね

ですが、あなた方は何を信仰されているのですか
」

谷津根「
」

「ざわ
」「
」


透明「罪を憎んで、人を憎まず

確か、神道にも仏法にもそう言った教えはあるはずです

確かに、吉備さんの行なった罪は、一人の修行僧を
不幸にしたかもしれません

しかし、谷津根様含め、ここで高みの見物をされている
方々は、罪を償わせることよりも、吉備さんという
人間に厳しい罰を与えようとしているようにしか、
私には見えないのですが
」
人間に厳しい罰を与えようとしているようにしか、
私には見えないのですが

谷津根「くっ・・・。」
透明「精神を封印し、思考や記憶などに影響をきたし、
本当に吉備さんは、罪を意識して反省できるのでしょうか
本当に吉備さんは、罪を意識して反省できるのでしょうか

それに、皆さんは、何故吉備さんがこの様なことを
してしまったのか

お聞きにならないのでしょうか

能力者だからといって、吉備さんは一人の人間です

罪を許せとは言いませんが、吉備さんの気持ちを汲み
情状酌量を探すことぐらいはしても良いのでは
ないのでしょうか
」
情状酌量を探すことぐらいはしても良いのでは
ないのでしょうか

谷津根「・・・・・論点がズレてはいないかな
」


透明「いいえ
ズレていませんよ


あなたたちは、神仏に仕える身でしょ

あなた方の神や仏は、そんなに心が狭いのですか
」

谷津根「・・・・・・。」
「・・・・・。」「・・・・・。」
ありゃ
ちと、言い過ぎた 





続く ・・・。







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