


透明「さてさて



夕食を平らげ、ルンルンのポンポコ先生は、
もう一度集中しながら辺りをくまなく探る・・・

部屋には、客室用の布団であろうか

幾つもの布団が重ねられて置いてある

何かが隠れているとすれば、その裏ぐらいで
後は、特に視界を遮るようなものは存在していない

私は、霊視をしながらその布団の裏までくまなく探る

しばらくして・・・

透明「・・・・・・


・・・私は見つけたモノを手に取ってみる

透明「・・・ピンクの・・・って



自分に突っ込みを入れながら、そのモノを布団の間に
そっとしまうドキドキ先生なのでした・・・

(やれやれ・・・


透明「しかし、困ったな~

でもな~

女将が相当怒られそうだし・・・


かと言って、嘘はつけないし

う~ん・・・。」
色々なことを考えながら、取り敢ず気を取り直し
もう一度、お風呂を頂きに行く・・・



「かぽん


透明「ふ~っ


そこで現れなければ・・・どないしよう


う~ん

しばらく旅の疲れを拭いながら、心地よいひとときを楽しむ

しっかりと暖まった私は、身体を拭きながら

脱衣所に置いてあるはずの着替えを探す

透明「・・・・・無い・・・



・・・と言うことは・・・あった

またもや置いた場所と反対側にある着替えを見つける

透明「う~~~ん・・・やっぱり・・・。」
何かに気づいた私は、部屋で借りた浴衣に着替え
また、何かに巻き込まれないように
壁伝いに張り付きながら、ちょこちょこと小走りで部屋に帰る

は・ず・が・・・

女将「・・・・・・・

透明「・・・・・・・


女将「せ、せんせ



透明「あ、あははっ



この壁の中に、何かいるかも




あはっ、あははははっ


女将「そ、そうなんですか

そら~えらいこっちゃわ~

せんせ


透明「だ、大丈夫です



女将は危ないから、他に行っててください

女将「は、はい

透明「・・・・・・・。」
女将が去った後・・・。
透明「はぁぁぁぁぁぁっ




完全に変な人だった~っ


でも、女将が天然でよかった~っ

(もう一度言っておきますが、ノンフィクションです

部屋に戻った私は、いつの間にか敷かれている布団の上で
少し、瞑想を始める・・・。
あまりこちらが気を張っていると、相手は出て来ない
可能性があると考え、気持ちを深いところにまで
しずめておく・・・

しばらくして、心の位置を決めた私は、相手に警戒心を
持たれないように、床についた・・・

AM2:30~

「コトッ・・・。」
小さな音がする・・・。
「コトッ・・・コトッ・・・。」
2つ・・・。
「コトコトッ・・・コトコトッ・・・。」
4つ・・・。
私は、その音に気づきながらも寝ているフリをする

「コトコトコトコトコトコトコトコトッ

どうやら、大分近づいて来たようだ

「・・・・・・・・・。」
おっ


突然

「ドタドタドタドタドタドタッ

地響きを立てながら、布団の周りを誰かが走り出す


いよいよ、現れた

次回


続く・・・。
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